紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

南樽市場界隈散策

2014-05-05 06:00:00 | 街中ウォッチング
                                          <勝納川に飾られた鯉幟と南樽市場(左建物)>


暖かい日が続き、道内のあちこちで桜の開花宣言が出てきました。我が家のすぐ下のメルヘン交差点のエゾ山桜が満開となりました。内地からの観光客も、北海道の遅い桜の開花を眺め、二度目の桜見物を喜んでいるようです。桜と街並みを背景に、盛んに記念写真を撮る姿が見られます。エゾ山桜に続いて、1-2週間後には八重桜も咲き始めますので、5月中下旬まで桜が楽しめそうです。

好天が続きますので、散歩には最適です。長かった冬はどうしても閉じこもりがちですので、花が咲き乱れるこの時期、外出したくなります。と言うことで、今回は、勝納川沿いに飾られた鯉幟と、今では観光客にも有名となった南樽市場を中心に、周辺を「街中ウォッチング」してきました。南樽市場から200mほど海側に新しくできた新南樽市場がありますが、詳しくは、2010年11月15日付当ブログ「小樽の市場」を参照してください。


今回は、市立小樽病院新築工事中の横を通り、南樽市場へ行き、周辺を回ってきました。


旧量徳小学校跡地に、新築中の市立小樽病院。

病院新築の工期が、H24年3月から26年夏までの2年余。一方、小樽築港駅横に移転新築した「済生会小樽病院」は、規模が異なるとはいえ、半年ほどで完成したことを思うと、市立病院の工事は長すぎるような気が…します。工事関係の従業員数も膨大な数で、実際に忙しそうな様子がうかがえないのは、私だけなのでしょうか…いつも疑問に思っています。


途中で見かけた、素敵なハウス。青に、ピンク、さらに白いラインが、鼎型になっていて…、よく見るとクーラーのダクトかな?


この黄色い花は、春いちばん先に咲くレンギョウでしょうか。春の日差しをいっぱいに受けて、影がくっきり出ています。


庭の花壇には、昨年のアジサイがドライフラワーとなって、その枯れ枝から新芽が出てきた。アジサイが枯れ枝から新芽が出るとは知りませんでした。


あれれ、何かおかしいね。建物がないのに、シャッターだけがあって…さらにシャッター付の車庫があって…


これもおかしいね。建物の壁にはられた町名・番地表示が、逆さまになっています。


勝納川にはものすごい数の鯉幟が張られています。


川面を見ると、その影が、巨大な怪魚が泳いでいるようにも見えます。


南樽市場に到着です。この市場は昭和初期に始まり、戦時中は一時閉鎖されたものの、昭和25年に再開された、小樽最古の市場です。漁港が近くにあって新鮮な魚が獲れることから、全30店舗のうち9件が鮮魚店。魚介類 は新鮮で安価なものが多く揃い、地元の料理人たちも買い出しに訪れます。道外の人には珍しいハッカク、カスベ(エイ)なども店頭に並んでいます。最近は、観光客の来店も増えていると言います。なお、建物は4階建てとなっていて、1Fが全フロアー市場、2~4Fは団地となっていて居住用フロアーです。


魚屋のほかに、パン、野菜、果物、日用雑貨、など多種多様な店が入っています。


堺町が本店の「可否茶館」もあります。


市場中央にある握り寿司「わさび」、安くておいしいと評判で、お客が絶えることがない。


市場正面(国道5号線側)の休憩所の窓も、絵になります。


市場の外に出ると、豆腐で有名な「土門商店」と、美味しいと評判のラーメン店「みかん」があります。とりわけ土門商店は、スナックのママさん方に評判がよく、新聞に何度も取り上げられています。


店先から奥を覗くと店主が出てきました。

「元気そうだね、近いのになかなか会えず…」「相変わらず、写真三昧かい?髪が真っ白になったね」などとしばし窓口で雑談。彼とは大学の同期で、就職直後に先代が病で倒れ、家業を引き継がざるを得なかったという苦労人であります。再び市場内を通って、海側に出ます。なお市場内は、縦長のロの字型になっていて、その両側に店が並んでいます。


こちら側の通路両サイドは、魚、惣菜を扱う店が並んでいます。


一方こちら側の通路は野菜、日用雑貨などを扱う店が並んでいます。

市場を海側に出て、再度周辺を散策します。出た途端に、道路1本はさんだ向うがわにコカコーラの大型車の広告宣伝が目に飛び込んできました。向かい側の日用雑貨店の前に設置されている自動販売機の中の飲料を補充しているようです。さらに海側に進むと、新旧の住宅が混在しています。


この道路は生活用道路で、買い物客などの自家用車の通りが頻繁です。


かなり古い住宅のようです。ツタが絡まり、正面を見ても人の出入りが感じられません。それよりも煙突に注目です。土管製の煙突!小樽市内でもここでしか見られないと思います。


反対側をを見ると、幅が2間から2間半くらいしかありません。加えて不思議なのは、上部に小窓があります。天井裏にも小部屋があったのでしょうか。前掲の画像でも、3Fに窓があったので…木造の3階建てだったんですね。


これまたクラシックな建物。鎖で閉じられたドアから察して、町工場だったのかもしれません。


一瞬見とれてしまいました。なんと鮮やかなグリーンのペィンティング!家主のセンス抜群と…どうやら倉庫・物置として使われているようです。


これは現代的なデザイン。レオパレス21の賃貸住宅のようです。


ガード脇で見つけた不思議な表示板。何も書かれていない。果たしてこの表示板、どういう意味があるのでしょうか?


通りに沿っていろんな小物が飾られている。


まきストーブでしょうか、あるいは石炭ストーブでしょうか、珍しい。


仏像の涅槃姿。菩薩かな、お釈迦様かな頭部はお釈迦様のようですが、エメラルドを模した飾りやひだのある衣服が不自然だし…不思議な置物がいっぱいあるお家です。

この辺りは、信香町、新富町、若松町で、戦前からの建物と最近の建物が混在しています。時間をかけてじっくり目を凝らせば、もっと面白いものがあるかもしれません。それはまた別の機会にご紹介します。