アンサンブル・ド・ミューズ バレエ

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

名優二人…こちらも…♪

2020-10-25 10:47:54 | Weblog
一昨日のNHK・Eテレ『にっぽんの芸能』は故十八世中村勘三郎丈と故十世坂東三津五郎丈との競演でした
解説は元NHKアナウンサーで歌舞伎に造詣の深いエッセイストの山川静夫氏。
故勘三郎丈も故三津五郎丈も、お二人ともに舞の名手でもありました。
同学年のお二人は幼いころからの好敵手であり生涯の盟友でもありましたね。
私のあくまでも個人的な見方ですけど…。
三津五郎丈は常に行儀よく端正、はみだすところがなくかといって足りない部分もない。ぱつんぱつんに詰まっているのではなくて穏やかに満ちている。
勘三郎丈は遊びが上手い。そこでソレ っていうようなことをサラリと嫌味なくやれる、やっちゃうけどやり過ぎて破綻することがない。
…そんな感じでしょうか
番組ではそんなお二人の代名詞ともいえる演目を紹介していました。
勘三郎丈は『鏡獅子』の小姓弥生と獅子の精。
三津五郎丈は『六歌仙』の喜撰法師。
そしてお二人の共演で『三社祭』、これは扮装も化粧もなしの素踊りでした
まぁまぁまぁ、お見事、としか言えない
ひとつひとつの動きのキレのよさ、バランス感覚、息の合わせ方、もうどこをピックアップしてもすべてが見どころと言えるんじゃないでしょうか。
勘三郎丈は相手が三津五郎丈でなかったらここまで演じられなかっただろうし、三津五郎丈も勘三郎丈が相手でなければここまで舞えなかったんじゃないかなと思わせるほどの素晴らしい舞台でした。
解説の山川氏の言葉ですが、
三津五郎丈は“舞踊家の踊り”、勘三郎丈は“役者の踊り”
だそうです。
たしかにそうですね、勘三郎丈の踊りや所作にはちょっとした遊びが垣間見えましたし、三津五郎丈の動きは坂東流家元としての型の上にある。
お二人が若くして鬼籍にはいられてから数年経ちますが、もしもご存命であられたら、今も活躍しておられたら、どんなお舞台を拝見できたこかと思うと本当に残念ですね。
化粧扮装付きの踊りも好きですけど、私はやっぱり素踊りが好きです
コメント
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