何をやっても上手くいかない、そんな日があるものである。
年に一度とまではいかないが、確かにそんな日があるにはある。
朝、せっかく淹れたコーヒーを、手許が狂ってカップを倒し溢してしまって……ぁ゛…
洗濯物を干していたら、ピンチにはさみ損ねて落っことしてしまった……ぇ゛…
ブログの更新をしていたら、せっかく書いた記事を手違いで全消去してしまった……げっ…
雑誌の懸賞の応募葉書を書こうとしたら、締め切りを過ぎていた……ぇぇ~ん…
ビーズを編んでいたら手がすべりビーズを全ぇ~~部、床にぶちまけてしまった……ひぇぇ~…
お気に入りの和菓子屋に出かけたら目当ての物は今日に限って売り切れていた……ふんっ…
そんなことが続いた日は…
もういいっ もうなにもしないっっっっ
そして一日の残りを、徹底的にイジケるのである。
どうせ私なんかそそっかしいし…とか、どうせ私なんかツイテないし…とか、思いつくことを全部
どうせ私なんか+○○○+だし…
の公式に当て嵌めながらいちいちイジケるのである。
「どうせ私なんか」+ピエトラガラに比べたら手脚が短い+「し」…
「どうせ私なんか」+アダージョが苦手+「だし」…
「どうせ私なんか」+大飯喰らい+「だし」…
「どうせ私なんか」+整理魔+「だし」…
「どうせ私なんか」+胸も小さい+「し」…
… … … … … …
と次々次々イジケていると、そのうち面白い展開になる。
ネタも尽きてくるのか、そんなゲームに脳ミソが飽きるのか、だんだん言うことを思いつかなくなる。そして、お腹が空いている。
お腹は空いたが『何もしない』のだ。だから、ま、お風呂にはいろう…と思う。
お風呂にはいろうと思った時点で『何もしない』という決心は揺らぎ始めている。
お風呂の支度が出来るまでの間にお米を研いで炊飯器をセットしたりするので、
お料理はしないのよ…
と自分に言い訳するように、改めて軽く心に誓う。
そしてお風呂にはいる。
あ、ひとつ思いついたゾ
「どうせ私なんか」+長風呂+「だし」…
すると、はじめのゲームに飽きているらしい脳ミソが、今度はいちいち反論してくるのである。
「どうせ私なんか」+長風呂+「だし」…
「だから身体が温まって代謝がいいんでしょっ」
「どうせ私なんか」+大飯喰らい+「だし」…
「それで全然太らないんだからバランスがいいんでしょっ」
「どうせ私なんか」+片付け魔+「だし」…
「散らかってなくていいじゃん」
「どうせ私なんか」+………
「あのよぉ…」
ってな具合になって、お風呂から出る頃にはイジケ虫はすっかり大人しくなってしまい、
ご飯を食べてくださいましっっっ
って感じになっている。
でも、まあ『何もしない』と誓ったてまえ、ちょいとまだ意地もある。
だから料理はしない。
そんなとき食するのが にゃんこ飯である。
お茶碗によそったご飯の上に針海苔をのせ、お醤油をちょっとまぶした鰹節としらす干をのっけて炒り胡麻をふり、混ぜながら食べる、それだけ。
「う~ん、鰹節の風味って食欲をそそるよねぇ」
おかわりまで食しながら機嫌が直っていく。
「明日、頑張ろうかナ…」
こういう人間をお目出度いヤツというのかもしれない…
年に一度とまではいかないが、確かにそんな日があるにはある。
朝、せっかく淹れたコーヒーを、手許が狂ってカップを倒し溢してしまって……ぁ゛…
洗濯物を干していたら、ピンチにはさみ損ねて落っことしてしまった……ぇ゛…
ブログの更新をしていたら、せっかく書いた記事を手違いで全消去してしまった……げっ…
雑誌の懸賞の応募葉書を書こうとしたら、締め切りを過ぎていた……ぇぇ~ん…
ビーズを編んでいたら手がすべりビーズを全ぇ~~部、床にぶちまけてしまった……ひぇぇ~…
お気に入りの和菓子屋に出かけたら目当ての物は今日に限って売り切れていた……ふんっ…
そんなことが続いた日は…
もういいっ もうなにもしないっっっっ
そして一日の残りを、徹底的にイジケるのである。
どうせ私なんかそそっかしいし…とか、どうせ私なんかツイテないし…とか、思いつくことを全部
どうせ私なんか+○○○+だし…
の公式に当て嵌めながらいちいちイジケるのである。
「どうせ私なんか」+ピエトラガラに比べたら手脚が短い+「し」…
「どうせ私なんか」+アダージョが苦手+「だし」…
「どうせ私なんか」+大飯喰らい+「だし」…
「どうせ私なんか」+整理魔+「だし」…
「どうせ私なんか」+胸も小さい+「し」…
… … … … … …
と次々次々イジケていると、そのうち面白い展開になる。
ネタも尽きてくるのか、そんなゲームに脳ミソが飽きるのか、だんだん言うことを思いつかなくなる。そして、お腹が空いている。
お腹は空いたが『何もしない』のだ。だから、ま、お風呂にはいろう…と思う。
お風呂にはいろうと思った時点で『何もしない』という決心は揺らぎ始めている。
お風呂の支度が出来るまでの間にお米を研いで炊飯器をセットしたりするので、
お料理はしないのよ…
と自分に言い訳するように、改めて軽く心に誓う。
そしてお風呂にはいる。
あ、ひとつ思いついたゾ
「どうせ私なんか」+長風呂+「だし」…
すると、はじめのゲームに飽きているらしい脳ミソが、今度はいちいち反論してくるのである。
「どうせ私なんか」+長風呂+「だし」…
「だから身体が温まって代謝がいいんでしょっ」
「どうせ私なんか」+大飯喰らい+「だし」…
「それで全然太らないんだからバランスがいいんでしょっ」
「どうせ私なんか」+片付け魔+「だし」…
「散らかってなくていいじゃん」
「どうせ私なんか」+………
「あのよぉ…」
ってな具合になって、お風呂から出る頃にはイジケ虫はすっかり大人しくなってしまい、
ご飯を食べてくださいましっっっ
って感じになっている。
でも、まあ『何もしない』と誓ったてまえ、ちょいとまだ意地もある。
だから料理はしない。
そんなとき食するのが にゃんこ飯である。
お茶碗によそったご飯の上に針海苔をのせ、お醤油をちょっとまぶした鰹節としらす干をのっけて炒り胡麻をふり、混ぜながら食べる、それだけ。
「う~ん、鰹節の風味って食欲をそそるよねぇ」
おかわりまで食しながら機嫌が直っていく。
「明日、頑張ろうかナ…」
こういう人間をお目出度いヤツというのかもしれない…