文庫本初版から毎年1冊ずつず~っと楽しみに読んできたのですが、去年はうっかりしちゃって…
今年は映画『陰陽師0』が公開されたことと相まってか文庫の棚に初版からもれなく並んでいたので、去年出たものを手にすることが出来ました。
『陰陽師 水龍の巻』 夢枕獏著 文春文庫
第1話目の<麩枕>、清明の盟友である源博雅とその笛に纏わるお話ですが、遥かに時空を超えた美しいお話
清明の最大の理解者でもあり好敵手でもある蘆屋道満さまもおりおりに顔を出しますが、相変わらず洒脱で喰えないお方ですし、虫が大好きな露子姫も聡明な女性に成長しつつあるようです。
そして、第3話目の<いそざき>、第8話目の<蘇莫者>では人が心の内に秘める妄執の恐ろしさ浅ましさが語られています
シリーズ第1作からずっと怪異妖異に纏わる出来事が語られますが、それをただおどろおどろしいもの不快なもので終わらせないのは博雅さまの笛の音、それが通奏低音のように物語の根底で途切れないと想像しながら読んでいるからかもしれません…。
今年は映画『陰陽師0』が公開されたことと相まってか文庫の棚に初版からもれなく並んでいたので、去年出たものを手にすることが出来ました。
『陰陽師 水龍の巻』 夢枕獏著 文春文庫
第1話目の<麩枕>、清明の盟友である源博雅とその笛に纏わるお話ですが、遥かに時空を超えた美しいお話
清明の最大の理解者でもあり好敵手でもある蘆屋道満さまもおりおりに顔を出しますが、相変わらず洒脱で喰えないお方ですし、虫が大好きな露子姫も聡明な女性に成長しつつあるようです。
そして、第3話目の<いそざき>、第8話目の<蘇莫者>では人が心の内に秘める妄執の恐ろしさ浅ましさが語られています
シリーズ第1作からずっと怪異妖異に纏わる出来事が語られますが、それをただおどろおどろしいもの不快なもので終わらせないのは博雅さまの笛の音、それが通奏低音のように物語の根底で途切れないと想像しながら読んでいるからかもしれません…。