例年11月下旬に文庫本が発売されているんですけど、今年はなんと6月下旬に最新巻が発売となりました
シリーズ第1作が発表されてから今年が20周年で本作がシリーズ第18弾。
第1作の『しゃばけ』から毎年1冊ずつ年中行事のように楽しんできた身には20年と聞くと
もうそんなに…
って…。
物語のほうでは18冊目に至ってもまだ5~6年…いや4~5年かな…の時しか流れていないけど、私は20年の時を過ごしてきた、それってなんだか、“神の世界の1日は人の世での数か月”とかっていうのに似てるような気がします
『てんげんつう』 畠中恵著 新潮文庫
今作でも若だんなは冒頭から寝ついていて、そんな若だんなのために祖母君=大妖皮ごろも様が薬を探していたことが諸々の発端となっています。
200年前に仁吉に一目惚れしたという天狗姫が女房にしてくれと現れたり。
皮ごろも様と同輩である仙狐の息子仙太の逆恨みに端を発した事柄が良い具合に丸く収まったり。
そして表題作の≪てんげんつう≫。
てんげんつう=天眼通とは千里眼のことで、過去・現在・未来のことから人の心の中まで見通してしまう力のこと。
この不可思議な力を有することで当の本人は他人から恐れられたり嫌われたり辛い思いをしているという。
だから救ってくれと若だんなに縋るんだけど、で、いろいろ面倒なことも出来するんだけど、肝心なところを聞きただすと、
千里眼の力は失いたくない、それがない自分は何もないただの男でしかないから。だから千里眼のまま人から嫌われたりしないようにしてくれ
って…
ま、図らずも若だんなの大立ち回り(?)のお蔭で千里眼の力を切り離すことが出来て、何もないただの男に戻った元てんげんつうは運よく河童が営む店で働くことが出来るようになる、と。
上野は広徳寺の高僧寛朝さまも存外活躍なさったわねぇ
お弟子の秋英さんの存在感が増してる感じ
様々な人の心、我欲、今作でも考えさせられる事柄は多々ありましたけど、登場人物たちと一緒にハラハラしたりヤキモキしたり笑ったりしながら『しゃばけ』ワールドの世界観に浸りました
シリーズはまだまだ続くようです
若だんなや於りんちゃんの成長が楽しみだし、新しくどんな妖が登場するかも楽しみだしね。
どうやら今年12月にもシリーズ外伝(?)が発売されるらしいから待ち遠しいですね
シリーズ第1作が発表されてから今年が20周年で本作がシリーズ第18弾。
第1作の『しゃばけ』から毎年1冊ずつ年中行事のように楽しんできた身には20年と聞くと
もうそんなに…
って…。
物語のほうでは18冊目に至ってもまだ5~6年…いや4~5年かな…の時しか流れていないけど、私は20年の時を過ごしてきた、それってなんだか、“神の世界の1日は人の世での数か月”とかっていうのに似てるような気がします
『てんげんつう』 畠中恵著 新潮文庫
今作でも若だんなは冒頭から寝ついていて、そんな若だんなのために祖母君=大妖皮ごろも様が薬を探していたことが諸々の発端となっています。
200年前に仁吉に一目惚れしたという天狗姫が女房にしてくれと現れたり。
皮ごろも様と同輩である仙狐の息子仙太の逆恨みに端を発した事柄が良い具合に丸く収まったり。
そして表題作の≪てんげんつう≫。
てんげんつう=天眼通とは千里眼のことで、過去・現在・未来のことから人の心の中まで見通してしまう力のこと。
この不可思議な力を有することで当の本人は他人から恐れられたり嫌われたり辛い思いをしているという。
だから救ってくれと若だんなに縋るんだけど、で、いろいろ面倒なことも出来するんだけど、肝心なところを聞きただすと、
千里眼の力は失いたくない、それがない自分は何もないただの男でしかないから。だから千里眼のまま人から嫌われたりしないようにしてくれ
って…
ま、図らずも若だんなの大立ち回り(?)のお蔭で千里眼の力を切り離すことが出来て、何もないただの男に戻った元てんげんつうは運よく河童が営む店で働くことが出来るようになる、と。
上野は広徳寺の高僧寛朝さまも存外活躍なさったわねぇ
お弟子の秋英さんの存在感が増してる感じ
様々な人の心、我欲、今作でも考えさせられる事柄は多々ありましたけど、登場人物たちと一緒にハラハラしたりヤキモキしたり笑ったりしながら『しゃばけ』ワールドの世界観に浸りました
シリーズはまだまだ続くようです
若だんなや於りんちゃんの成長が楽しみだし、新しくどんな妖が登場するかも楽しみだしね。
どうやら今年12月にもシリーズ外伝(?)が発売されるらしいから待ち遠しいですね