アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

シリーズ第18弾 『てんげんつう』…♪

2021-06-29 09:02:29 | Weblog
例年11月下旬に文庫本が発売されているんですけど、今年はなんと6月下旬に最新巻が発売となりました
シリーズ第1作が発表されてから今年が20周年で本作がシリーズ第18弾。
第1作の『しゃばけ』から毎年1冊ずつ年中行事のように楽しんできた身には20年と聞くと
もうそんなに…
って…。
物語のほうでは18冊目に至ってもまだ5~6年…いや4~5年かな…の時しか流れていないけど、私は20年の時を過ごしてきた、それってなんだか、“神の世界の1日は人の世での数か月”とかっていうのに似てるような気がします

          

『てんげんつう』 畠中恵著 新潮文庫
今作でも若だんなは冒頭から寝ついていて、そんな若だんなのために祖母君=大妖皮ごろも様が薬を探していたことが諸々の発端となっています。
200年前に仁吉に一目惚れしたという天狗姫が女房にしてくれと現れたり。
皮ごろも様と同輩である仙狐の息子仙太の逆恨みに端を発した事柄が良い具合に丸く収まったり。
そして表題作の≪てんげんつう≫。
てんげんつう=天眼通とは千里眼のことで、過去・現在・未来のことから人の心の中まで見通してしまう力のこと。
この不可思議な力を有することで当の本人は他人から恐れられたり嫌われたり辛い思いをしているという。
だから救ってくれと若だんなに縋るんだけど、で、いろいろ面倒なことも出来するんだけど、肝心なところを聞きただすと、
千里眼の力は失いたくない、それがない自分は何もないただの男でしかないから。だから千里眼のまま人から嫌われたりしないようにしてくれ
って…
ま、図らずも若だんなの大立ち回り(?)のお蔭で千里眼の力を切り離すことが出来て、何もないただの男に戻った元てんげんつうは運よく河童が営む店で働くことが出来るようになる、と。
上野は広徳寺の高僧寛朝さまも存外活躍なさったわねぇ
お弟子の秋英さんの存在感が増してる感じ
様々な人の心、我欲、今作でも考えさせられる事柄は多々ありましたけど、登場人物たちと一緒にハラハラしたりヤキモキしたり笑ったりしながら『しゃばけ』ワールドの世界観に浸りました
シリーズはまだまだ続くようです
若だんなや於りんちゃんの成長が楽しみだし、新しくどんな妖が登場するかも楽しみだしね。
どうやら今年12月にもシリーズ外伝(?)が発売されるらしいから待ち遠しいですね
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バレエの基本の基の《基》かな 、その3…♪

2021-06-27 09:15:25 | Weblog
先日は、爪先を伸ばす位置についてお話しましたが、今回は身体を向ける方向についてお話しますね。
まずは確認しておきましょう。
ドゥヴァン:前
ア・ラ・スゴンド:横
デリエール:後ろ
じゃ、早速始めます。
クロワゼ:正面から45度右または左を向いて、5番ポジシオンにした脚を正面から見たとき交差しているように見えるポジシオン
クロワゼ・ドゥヴァン:45度左を向いて右脚をトルソーの前に伸ばしたポジシオン、または45度右を向いて左脚を前に伸ばしたポジシオン
クロワゼ・デリエール:45度左を向いて左脚をトルソーの後ろに伸ばしたポジシオン、または45度右を向いて右脚をトルソーの後ろに伸ばしたポジシオン
エファセ:正面から45度右または左を向いて、5番ポジシオンにした脚を正面から見たとき交差していないポジシオン
エファセ・ドゥヴァン:45度左を向いて左脚をトルソーの前に伸ばしたポジシオン、または45度右を向いて右脚を前に伸ばしたポジシオン
エファセ・デリエール:45度左を向いて右脚をトルソーの後ろに伸ばしたポジシオン、または45度右を向いて左脚をトルソーの後ろに伸ばしたポジシオン
まとめると、クロワゼとエファセはトルソーの向きは同じですが、その違いは、、軸脚と動作脚が交差する関係にあればクロワゼ、交差しない関係であればエファセです。
クロワゼとエファセに対してそれぞれドゥヴァンとデリエールがあるわけです。
というと、“じゃぁア・ラ・スゴンドは?”と気になりますよね。
実は、クロワゼ・ア・ラ・スゴンドとかエファセ・ア・ラ・スゴンドというポジシオンはありません
身体に対してのア・ラ・スゴンドに変わりはありませんが、方向としてのア・ラ・スゴンドはエカルテと呼び方が変わります。
エカルテ・ドゥヴァン:45度左を向いて右脚をア・ラ・スゴンドに伸ばしたポジシオン、または45度右を向いて左脚をア・ラ・スゴンドに伸ばしたポジシオン
エカルテ・デリエール:45度左を向いて左脚をア・ラ・スゴンドに伸ばしたポジシオン、または45度右を向いて右脚をア・ラ・スゴンドに伸ばしたポジシオン
45度右向きであれ左向きであれ、客席(=正面)から近い方の脚をア・ラ・スゴンドに伸ばしたらエカルテ・ドゥヴァン、遠い方の脚ならエカルテ・デリエールです。
はじめのうちは、このような単語を覚えるのに戸惑うかもしれませんが、覚えてしまった方が結果的には楽ですよ
あとは進行方向を指示する言葉と、アラベスクの種類を覚えればいいかなって思ってますけど、それはまた今度ね。
だってこのままつづけたらグルグル😵しちゃうでしょ
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水曜日のアンシャンテ ― ヒメさんとポワント・レッスン…♪

2021-06-26 09:54:00 | Weblog
センター・レッスンが終わったところでヨシエさん体験さんはお疲れ様でした~
ヒメさんはいつものように引き続きポワント・レッスン。
バーを使って軽く足馴らしをしてからセンターで。
はじめにいつもと同じ、タン・リエを。
ピケからシュル・レ・ポワント、そして片脚をク・ドゥ・ピエに。

おぉ、いいねぇ。
ヒメさんのちょ~~~っとだけ“イケナイ癖”、上体を少し後ろに引く癖が出てない
どこにも不自然なラインや無理なちからのかかった部分がなくて、キレイ
つぎはパ・ドゥ・ブーレ・ピケの練習。
右→左→右とパ・ドゥ・ブーレ・ピケをしたら5番ルルヴェでシュル・レ・ポワントに、の繰り返し。
ク・ドゥ・ピエ-プリエに下りる前のアームスの動きに気を付けましょう。
片方のアームスをア・ラ・スゴンドからきちんとアン・バを通過してアン・ナヴァン(低い3番)に、ね。
ちょっとタイミングを合わせてみようか、一緒にどうぞ
右アン・ナヴァンの低い3番→ア・ラ・スゴンド→左アン・バ→左アン・ナヴァンの低い3番⇒ア・ラ・スゴンド→右アン・バ→右アン・ナヴァンの低い3番⇒…………
うん、いいね。
アン・バに下ろすタイミングが遅れないようにね
ではどうぞ

うん、いいわ。
ルティレに引き上げる脚の動きも素早いし、ピケでしっかり立っているし、 よ。
それじゃピケ-アラベスクの練習をしましょう。
クロワゼの大きい4番からアン・ドゥダーンのロン・ドゥをしながら90度方向を変える→1歩踏み出してピケ-アラベスク→クロワゼ5番シュル・レ・ポワント→クロワゼの大きい4番⇒…………
ピケ-アラベスクは1番アラベスクだからエファセの方向がズレないように気を付けましょう
大きい4番もクロワゼの方向がズレないように骨盤の向きに気を付けましょう
ではどうぞ

ありゃぁ…
「ヒメさん、ロン・ドゥの脚、デガージェでビロォ~ンて振り回すんじゃなくてさぁ…、ソレって結局は動作脚の勢いに軸とトルソーが負けてるってことだよん」
「あ゛~…
「方向転換はあくまでも軸脚とトルソーでコントロールする、動作脚は床にさらぁ~っと円を描くだけ
はい、もう一度どうぞ

おぉ、いいじゃない。
それならピケ-アラベスクが引き立つわ
次からはもう少し長めのアンシェヌマンにしてもいいわね


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水曜日のアンシャンテ ― アレグロ擬きが…あらぁ…♪

2021-06-25 09:05:39 | Weblog
一昨日の水曜日大人のバレエクラスには体験レッスンの方も参加して下さいました
ヨシエさんも週1回のパーソナル・レッスンが功を奏しているみたい。
バー・レッスンをしてセンター・レッスン。
まずバットマン・タンジュのアンシェヌマン、そのあとタン・リエを2セット。
ヨシエさんは2セットとも同じ。
ヒメさんと体験さんの2セット目は
アン・ナヴァンはアティチュード・デリエール、アームスはクロワゼの高い3番
ドゥ・コテはルティレ、アームスはアン・オー
ではどうぞ

うん、ちょっとずつ惜しいねぇ。
まずヨシエさん
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンの脚に重心を移すときに、脚のアン・ドゥオールを崩して足 を内向きにしてはいけません。
カカトを前に押し出すようにしながらアン・ドゥオールを守って重心を移しましょう
ヒメさんはさぁ、ポワン・タンジュ・ドゥヴァンのときにプリエしてるわけだけど、そのプリエの脚はすでにアティチュードのカタチになってるわけじゃん
「なのになぜソレを活かさないでアティチュードに脚を引き上げる時に膝を落とすかね…」
「あ゛…
ドゥミ・プリエの深さを守ったまま脚の内腿をしっかり引き上げるんですよ
もう一度練習したあとヒメさんと体験さんはアレグロ擬き(=モデラート?)の練習を、ヨシエさんは1番ポジシオンでルルヴェの練習を。
アレグロ擬きのアンシェヌマンは
右脚後ろ5番→右アッサンブレ→右前5番タン・ルヴェ→左アッサンブレ→左前タン・ルヴェ→右アッサンブレ→左にパ・ドゥ・シャ→シソンヌ・アン・ナヴァン→左後ろ5番タン・ルヴェ⇒…………
順番、大丈夫ね、ではどうぞ

あぁらあらあら…
「ふたりともぉ…跳んでるかどうかというよりも…、爪先が床から離れてるのかどうか、こうやって床スレスレの視線にしないと判別できないじゃん」
と正座して前屈して床を覗き込む。
「たはぁぁぁ…
それから、パ・ドゥ・シャ。
片脚ずつカックン →カッコン ってのは でしょ。
「両脚を空中で一瞬 の形に引き上げるのよ」
「ふくくぅぅぅ…
はい、もう一度

ん、ちょっと改善されたかな
ヨシエさんはルルヴェをしっかり立てるようになったね
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オンライン・レッスン ― リナの時間その20…♪

2021-06-24 11:38:01 | Weblog
先ほど≪リナの時間≫を終了いたしました
バー・レッスンはいつもの通り。
アームスをア・ラ・スゴンドにポジシオニングすればその位置でゆらりともしない、プリエの深さも均一、デガージェの高さも均一、アン・レールでは最初から最後まで脚の高さが変わらない、ドゥミ・ポワントも高くて強い、のリナに負けられませんと私も気合が入ります
センター・レッスンはまずバットマン・タンジュのアンシェヌマンから。
そしてリナにとっては初めてのピケ-ルティレ→フォンデュ・バロネの練習を。
まずは脚の動きと方向、アームスの動きをア・テールで練習。
左脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド-プリエ→左脚ピケ、右脚ルティレ→右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→左脚ピケ・ルルヴェ、右脚フォンデュ・バロネ→右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール-プリエ⇒右脚ピケ、左脚ルティレ→…………
アームスは
左脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド-プリエのプレパラシオンのときにはア・ラ・スゴンド
左脚ピケ-右脚ルティレのとき左がアン・オー、右がアン・ナヴァンの4番のアームス
右脚プリエ-左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールのとき両アームスをアン・ナヴァンに
フォンデュ・バロネのときに両アームスをドゥミ・スゴンドに開く
言葉でリードするから確認しながら動いてごらんなさい、ピケとピケ・ルルヴェをしっかりね
 
ん、いいわよ
「いやぁ…、足の踏み替えっていうか切り返しが難しいな」
そうね。
リナは踏み替えのたびに片方の足にきちんと重心を乗せ換えることができてるわよ
音楽でどうぞ
 
おぉ、フォンデュ・バロネをしてク・ドゥ・ピエ-プリエにおりるところ、プリエに下りる軸脚の動きとク・ドゥ・ピエに畳む動作脚の動きがピッタリ一致してる、キレイですよぉ
ピケもピケ・ルルヴェもフォンデュ・バロネも強いしね。
強くてコントロールが効いてる
そのあと、このところずっと練習しているデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド-ピケの基本の≪基≫を
「今回は動作脚をルティレで止めないで、引き上げられる限り膝を引き上げるようにコントロールしてみてね」
ではどうぞ

おぉぉ、いいねぇ
膝がしっかり引き上がってるし、脚の動きにトルソーが負けていない
その膝を引き上げた状態からどうやってバットマンするかというとね、…と理屈というかイメージを説明しながらバットマンをして見せる。
「なるほどぉぉぉ……
と彼女がハシッとバットマン・デヴロッペを…
それっ👉
それよ、それ、いいねぇぇ
うん、広いスタジオでレッスンするのが楽しみだねぇ。
相変わらず“上手に出来たら終わりね”って言うんだけど、つい続けちゃいます
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パーソナル・レッスン ヨシエさんの時間1…♪

2021-06-22 09:17:09 | Weblog
アンシャンテ原宿の水曜日お昼のクラスに、この6月第1週からレギュラー・メンバーになったのがヨシエさん
毎週のレッスンに積極的に取り組んでいる彼女、期待の新人さんです
そんな彼女からリクエストを頂いて、水曜日のクラスとは別に30分のパーソナル・レッスンをしています。
先週の第1回目のときはただただプリエとアームスのポジシオニングの練習。
第2回目の昨日は、ルルヴェで立つ、ルルヴェに立ち上がる、ロールアップで立つ、といった練習を。
まずは理屈から。
ルルヴェとは
ドゥミ・プリエから膝を伸ばして足指の裏だけの支持に立ち上がること、プリエの反発=バネを活用します。
ロールアップとは
ア・テール:足裏を床につけた状態からプリエなしで、上に吊り上げて足指の裏だけの支持に立ち上がること
も両膝と足首をきっちり伸ばし、足の親指と膝が同じ方を向きます
どちらの場合も足の小指側に体重が落ちてバナナ のような足にならないよう気を付けましょう。
それでは、
1番ポジシオン→ドゥミ・プリエ→1番ドゥミ・ポワント→ドゥミ・プリエ→ドゥミ・ポワント→…………
ゆっくり8回、音楽に合わせてやってみましょう

おぉ、いいねぇ
ドゥミ・ポワントに立ち上がったとき膝裏がきちんと伸びている
ドゥミ・ポワントに立ち上がるとき、カカトを後ろに引いていない、つまりターンアウト=アン・ドゥオールを守れている
ドゥミ・ポワントに立ち上がったとき上体が後ろに引かれていなくて正しい姿勢を守れている
この3つがヨシエさんのいいところね
2番ポジシオン・5番ポジシオンでも同様にルルヴェの練習、それから1番と2番ではロールアップの練習。
そしてエシャッペの練習を。
右足前5番→ドゥミ・プリエ→2番ドゥミ・ポワント→左前5番ドゥミ・プリエ→2番ドゥミ・ポワント→右前5番ドゥミ・プリエ→…………
ドゥミ・プリエに下りるたびに足の前後を入れ替えます。
音楽に合わせてやってみましょう、ゆっくりね。
どうぞ

おぉ、いいねぇ。
5番ドゥミ・プリエに下りた時に、骨盤も上体も真っ直ぐに支えられてる
そのあと、アッサンブレ・スートゥニューをゆっくり丁寧に練習してから、センターでシンプルなシンプルなアンシェヌマンにして練習
はじめてにしてはかなり上出来ですよぉ
「30分みっちりってもう汗だくです
そうだね、丁寧に集中的にだから、普段のレッスンとは密度が違うね。
さて、次回は何を練習しましょうか

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再読して感動は再び三度…♪

2021-06-21 08:45:40 | Weblog
今村翔吾著『襲大鳳 上・下 羽州ぼろ鳶組10・11』『黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零』とを久しぶりに再読しました。
『襲大鳳』は『黄金雛』から18年後が物語の舞台。
“黄金の世代“と呼ばれて将来を嘱望された若火消たちも、今は錚々たる火消の雄となっていることはシリーズ第1作から見てきた通り
尾張藩上屋敷で出火、でも何かが普通の火事と違っている。
何かが違う、そして何かの気配を感じる、そこで源吾さんたちはある仮説を導き出すの。
そうなると決断も行動も早い。
源吾さんの発案で勘九郎さんを発起人として火消連合が結成されるんだけど、それは18年前のあの時と同じ。
申し合わせた趣旨も同じ、
二十歳以下の若い火消を現場に出すな
ということ。
18年前、“黄金の世代”をはじめとする若火消たちを守らんとした、その父上たちと同じ考えのもとに同じ申し合わせをしたわけ。
でもあの時の源吾さんたちが“はい、そうですか”と大人しく言うこと聞くわけなかったじゃない。
今回もあの時と同じよ。
慎太郎、藍助、慶次という若火消がかつての源吾さんたちのように…
丁寧に読み進めていくと
お、およぉぉぉ…
ほほぉぉぉ…
って気が付くセリフがいくつかある。
物語は若火消の活躍によって、また源吾さんの奮闘によって、悲しいけれども穏やかな結末を迎えます。
『襲大鳳』と『黄金雛』は1つの輪のようなもので、一方を読むともう一方も読みたくなる、なんとも楽しい連鎖を生んでくれてます
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やっぱり基本の≪基≫よね…♪

2021-06-20 08:49:03 | Weblog
一昨日の金曜日、21:00~NHK Eテレ『にっぽんの芸能』は故七世中村芝翫丈の特集でした。
よくも残ってたなというかさすがNHKというべきか、幼い芝翫丈(当時は児太郎かな)が踊りの稽古をしている様子が映っているモノクロのフィルムや、古い物から最晩年の舞台の録画など映像をとおしてその生涯を辿る内容でした。
いわずと知れた成駒屋の系譜で故六代目歌右衛門丈の甥御。
幼い頃にお父上が早逝され、続いて祖父である五代目歌右衛門も他界されたため、故六代目菊五郎のもとで修業することになったのだそうです。
私がハッとしたのは六代目の教えで、文字を書く練習をする幼い芝翫丈に
升いっぱいにきちんと書きなよ、はじめっから崩して書くことを覚えちまうと誰も読めねぇ字を書くようになっちまうぜ
と仰ったんだそうです。
“升いっぱいにきちんと”つまり、まずは“型どおりにきちんと”ってことですよね。
そのことから故十八代目中村勘三郎丈がお父上から教えられたこと、というのを思い出しました。
十七代目は十八代目に
芝居も踊りも型をしっかりやりな、型がしっかり身についてるからこそそれを破れば“型破り”んなる。型もねぇのに崩れたことすんのは“型なし”ってぇんだ
というようなことを仰ったって何かで読んだことがあるんです。
“型”つまり基本を大事に、基本をしっかりってことですよね
それは歌舞伎や日本舞踊に限らずバレエでも当てはまること。
1番~5番までの足のポジシオンとプリエがあり、ルルヴェはルルヴェ、ピケはピケであり、アームスのポジシオンがあり、アン・ドゥオールとアン・ドゥダーンがあり、etc.etc.
まずは基本の≪基≫を丁寧に、それに尽きると思っています





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オンライン・レッスン ― リナの時間その19…♪

2021-06-19 09:13:07 | Weblog
今週のリナの時間は昨日金曜日15:00~
ビデオ通話が繋がると
「こんにちはぁ~
と元気でキレイな笑顔
バー・レッスンはいつも通り、どちらかというとシンプルなアンシェヌマンで丁寧に。
センター・レッスン、まずはバットマン・タンジュのアンシェヌマンを。
右脚前5番クロワゼ→右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→5番→ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→5番→ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→4番ドゥミ・プリエ→右ルティレ→右前5番→左脚ポワン・タンジュ・デリエール→5番→ポワン・タンジュ・デリエール→5番→ポワン・タンジュ・デリエール→4番ドゥミ・プリエ→左脚ルティレ→左後ろ5番→右脚ポワン・タンジュ・エカルテ・ドゥヴァン→右後ろ5番→ポワン・タンジュ・エカルテ・ドゥヴァン→右後ろ5番→ポワン・タンジュ・エカルテ・ドゥヴァン→2番ドゥミ・プリエ→右脚に重心移動して左脚エカルテ・デリエール→左脚前5番→左脚ポワン・タンジュ・エカルテ・デリエール→左後ろ5番→ポワン・タンジュ・エカルテ・デリエール→左前5番→ポワン・タンジュ・エカルテ・デリエール→2番ドゥミ・プリエ→左脚ルティレ→左前5番クロワゼ⇒…………
順番を説明しながら見本を見せたあと、リナが一人で順番の確認、彼女の動きが滞らないように言葉でリードする。
大丈夫ね、ではどうぞ

うん、いいねぇ、相変わらずプリエが深くて安定してるし、エカルテ・ドゥヴァンに変わるときのアームスの動きが良いテンポです、それに空間の捉え方が大きい
そこまでコントロールが効いてるんなら大丈夫でしょ。
「リナ、あのね、4番プリエからルティレのところ、ルルヴェにしてごらん、アームスをアン・オーで
「えぇ~……、っとプリエ… っと…
うん、そうそう、いいわよ。
ではどうぞ

はい、いいですよぉ
「リナのいいところはね、ルティレするときの内腿の引き上げが早いこと、そのおかげでポジシオンが決まるのが早いのね。これからいろんなパでそれが活きてくるから大事にしてね
「はい
それからルティレ-ルルヴェやデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド-ピケの基本の≪基≫を練習したりしてレッスン終了~。
「ん~っと、来週はぁ…、朝のレッスンがいいです 10:00~がいい
はい、そうしましょう。
ではまた来週~


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水曜日のアンシャンテ ― ポワントでタン・リエ…♪

2021-06-18 11:27:17 | Weblog
センター・レッスン終わりでヨシエさんはまた来週~
ヒメさんは引き続きポワントのレッスン
初めにバーを使って足慣らしをしますが、彼女の場合はもうしっかり立てるようになっているから、本当に軽い足慣らしだけ。
今となっては毎週の定番になっているピケ-プティ・デヴロッペの動き。
プティ・デヴロッペする動作脚の動きがロマンティック・チュチュの裾の揺蕩いを描くようでとてもキレイ
それではセンターへ。
まずはタン・リエにオープン・ポジシオンを入れて。
右脚前5番クロワゼ→ドゥミ・プリエ→右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→右脚にピケ、左脚アティチュード・デリエール→右脚ア・テールに下りてアティチュード・プリエ→右脚前5番アン・ファス・プリエ→右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→右脚にピケ、左前5番シュル・レ・ポワント→左脚前5番クロワゼ・ドゥミ・プリエ→左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→左脚にピケ、右脚アティチュード・デリエール→左脚ア・テールに下りてアティチュード・プリエ→左脚前5番アン・ファス・プリエ→左脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→左脚にピケ、右脚前5番シュル・レ・ポワント→右脚前5番クロワゼ・ドゥミ・プリエ⇒…………
アームスは
アティチュード・デリエールのときはクロワゼの高い3番
ア・ラ・スゴンドつまりドゥ・コーテのときはそのままア・ラ・スゴンド
どうぞ

ん~、1つ2つ惜しいところが…。
まずピケ-アティチュード・デリエールのとき上体が少し反って重心が後ろに引っ張られてる。
それだとアティチュード・デリエールの脚が上がらないよ。
そのせいでア・テールに下りた時にアティチュードの脚が落ちそうになっちゃうのよ。
ア・テールに下りたときにはトルソーをしっかり立てなきゃいけないけど、それは背中を反らすことではないよ
もう一度、どうぞ

ん、よろしいでしょう
次に
大きい4番クロワゼ→ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン→ピケ-アラベスク→5番シュル・レ・ポワント→大きい4番クロワゼクロワゼ⇒…………
を練習したんだけどね。
ヒメさんは順番をどこも間違えてないし、カウントを外してるわけでもない、でも何かが違うというか見え方が違うというか…う~ん…
もう一度やってみて

「あ゛、わぁかぁったぁぁ
ロン・ドゥを止める方向、ピケする方向がズレてるんだわよ
つまり
大きい4番=クロワゼ・デリエール
ロン・ドゥ終わりのポワン・タンジュ・ドゥヴァン=クロワゼ・ドゥヴァン
ピケ-アラベスク=エファセにピケ
この3つがズレて、ほぼ真横を向いているからだわ。
「あ~、クロワゼの方向…
うん。
腰骨・お臍・バストを常に上手前・下手前に向けること
はい、そこに気を付けてもう一度

おぉ、いいですよぉ
ちょっとしたことで方向がずれたりするから、どこを向くかどこに向かうかを意識して動きをコントロールするように気を付けましょう。
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水曜日のアンシャンテ ― 基本の基の《基》を少し…♪

2021-06-17 10:44:45 | Weblog
水曜日のアンシャンテのクラス、6月から新メンバーになったヨシエさんはレッスンに積極的
教えている私のこれまでの経験からいうと、こういうタイプの方は理屈というか知識の面からも後押ししてあげると短い期間でアッという間に上手になるのよね
というわけで、バレエの基本の基の《基》を。
まず脚(足)のポジシオンについて。
動作脚の膝・足首・爪先を可能な限り伸ばし切って、爪先を床に触れさせた状態がポワント、これが前提です。
爪先を軸脚の前方、カカトの延長上におけばポワント・ドゥヴァン
爪先を軸脚のカカトの延長上、あるいは自分の1番ポジシオンの爪先の延長上に置けばポワント・ア・ラ・スゴンド
爪先を軸脚の後方、カカトの延長上におけばポワント・デリエール
この3つがすべての基本です。
5番ポジシオンから足裏→足指裏→爪先と床を擦ってポワントの状態に脚を伸ばすことをタンジュといいますから、ポワン・タンジュ・ドゥヴァンと言ったら前にタンジュすることです。
つぎに脚の高さについて。
爪先を床に触れさせるのではなく床から少し離した位置をデガージェといいます。
高さの目安は軸脚のふくらはぎの下の部分くらい、股関節の角度でいえば30度くらいで、ドゥヴァンでもア・ラ・スゴンドでもデリエールでも高さが変わることはありません。
爪先を床に触れさせた状態がポワント、床から離した状態がデガージェです。
その他の脚の高さの目安は股関節の角度でいえば、30度、45度、60度、90度、それから上はお好きにどうぞ で、レッスンを指導する教師の指示によって変わります。
私は、大人になってから初めてバレエを始めた方、なかでもバレエ以外のダンスやスポーツ(エアロビックスや新体操・器械体操etc.etc.)を経験したことのない方には初めから脚を高く上げることは求めません。レッスンすることに慣れて身体の柔軟性や筋力が伴ってくればある程度は上がるようになりますし、股関節の可動域にも個人差がありますからね
高さより、膝→足首→爪先をきちんと伸ばし切っていることの方が大事です、そう、針のようにね。
今回説明したドゥヴァン(前)・ア・ラ・スゴンド(横)・デリエール(後ろ)以外にも爪先を置くポジシオンはありますし、さらには身体を向ける方向によって同じドゥヴァンでも2つあります。それを今、全部説明してしまうと混乱 してしまうでしょうから、またね
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バレエの基本の基の《基》かな その2…♪

2021-06-15 08:42:27 | Weblog
前回は足のポジシオンとか立ち方などについてお話しましたが、バレエを始めた早々に習得しておくほうがいいことがもう一つあります。
それは腕のポジシオンやポール・ドゥ・ブラ(=腕の動き)のことです。
入門レヴェル~初級レヴェルではバー・レッスンのときにポール・ドゥ・ブラを伴うことはあまりしませんし、センター・レッスンでも大抵はア・ラ・スゴンドで行います。初級の上レヴェルくらいから様々にポール・ドゥ・ブラを組み合わせてアンシェヌマンを行うようになります。
ですから初期のうちにアームスのポジシオンも覚えてしまうといいですね。
それでは始めましょう
アン・バ
まず身体の前で両手の平をくっつけて下に下ろします→その位置で手の平を離し、指先を10cmほど離します→両手の平&肘の内側の窪みが向き合っていますね。
肩先から肘を通って手首、指先までのアウトラインで大きな楕円形を描きます、それは大きな美しい楕円形の額縁を身体の前に下から支えているイメージ、これがアン・バのポジシオンです。
アン・ナヴァン
アン・バの腕が描く楕円形のアウトラインを崩さずに、トップバストの高さまで引き上げましょう。
美しくお料理が盛り付けられた楕円形のお皿を胸の前で支えているイメージです。
両手の平と肘の内側の窪みはちゃんと向き合っているはず、これがアン・ナヴァンのポジシオンです。
アン・オー
アン・ナヴァンからさらに両腕を引き上げて、肩よりも少し前で止めましょう。
左右それぞれの肩と顎の間に大きなリンゴ を置いて、そのリンゴを潰さないように大きな楕円を描くとイメージするといいでしょう。自分の顔周りに大きな美しい楕円形の額縁がある、とイメージしてもいいですね。
両手の平と肘の内側の窪みはこのポジシオンでも向き合っています。
これがアン・オーのポジシオンです。
ア・ラ・スゴンド
まず、アン・ナヴァンのポジシオンをとってください→アン・ナヴァンの腕のアウトラインと高さを変えることなく左右に開いていきます、そして中指の先がトップバストの延長上に位置するところで止めましょう。
このポジシオンでは手の平と肘の窪みは正面に向けなければなりません。
肘が折れて下がったり手首が折れて手先が下向きに垂れ下がったりしてはいけません。
これがア・ラ・スゴンドのポジシオンです。
バー・レッスンからセンター・レッスンまでもっとも基本となるのがこの4つのポジシオンです。
メソッドによって高さや角度に若干の違いはありますし呼称も違ったりしますが、基本の《基》のポジシオンとしてご理解くださいね。
あとはアン・ナヴァンとアン・オーの組み合わせであったり、ア・ラ・スゴンドとアン・ナヴァンあるいはアン・オーとの組み合わせであったり、そのアレンジであったりです
そしてレッスンを重ねるにつれて分かることですが、アラベスクのときにはこのアームス、ピルエットのときにはこのアームスとほぼ決まっているものもあります。
そのことはまたいずれ、ね
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オペラ ― ラ・ボエーム…♪

2021-06-14 08:54:23 | Weblog
昨夜NHK-Eテレでオペラ『ラ・ボエーム』を観ました。
これがね、通常の舞台公演の録画ではなくて映画なの。
1830年代のパリが舞台、4人の男が屋根裏部屋をシェアしながら各々の夢の実現をそれこそ“夢見て”います、詩人のロドルフォ、画家のマルチェッロ、音楽家のショナール、哲学者のコッリーネ。
ロドルフォは階下の部屋に住む貧しいお針子ミミと恋に陥ち、マルチェッロは歌手ムゼッタと撚りを戻したり再び別れたり。
マルチェッロと撚りを戻したムゼッタをみんなで担ぎ上げて街を練り歩くシーンは楽しかったし、当時のパリの下町ってあんな雰囲気だったんだろうな。
不治の病に罹ったミミとロドルフォはお互いに深い深い想いを残しながらも別れを決意し、やがてムゼッタが見つけだしたときミミの命は終わりの時を迎えていました。
屋根裏部屋のカウチに横たわり、ロドルフォと想いを確かめ合いながらミミは息絶えます。
と、まぁこんなお話です。
舞台を正面から観るのと違って、どのシーンもリアリティーがあって圧巻でした。
スタジオにセットを組んでの撮影なのかもしれないけど、4人がシェアしている屋根裏部屋も喧騒に満ちた街のカフェも、そして二人が別れを決意する雪のシーンも
様々な人の想いが展開されていく物語は、可笑しくもあり楽しくもあり面白くもあり情けなくもあり、そして愛おしく悲しく痛ましい、様々な景色を見せてくれました。
オペラ、舞台も素晴らしいけど映像になってもまた素晴らしいわね
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久しぶりに再読…♪

2021-06-13 09:15:45 | Weblog
文庫本の新刊が出て買ってきたのは昨年末だった。
一読して思ったのは
これから拾楽さんに降りかかる災難、拾楽さんを中心にして巻き起こる事件の序章って感じだなぁ…
いや、序章は序章だけど、“これこれこういうことを目論んでますよ”“こうなることを目指していろいろ仕掛けますよ”ってことが初っ端から明かされているわけだから心配だなぁ、と続編が気になるんです。
『鯖猫長屋 ふしぎ草紙(九)』
まずは、前(八)巻で事件に巻き込まれた太市少年の心の傷を心配して様子を見に深川まで出かけてみると、そこには今後の物語で拾楽さんと暗闘を展開するであろう人物が早々と姿を見せている
つぎに、役者になるといって家出した北町奉行所同心の長男が、役者をクビになって鯖猫長屋で厄介になることに。その役者崩れの亀次さんにはなぁんと座敷童 が引っ付いている、と
亀次こと堺定之進は腹違いの弟に家督を譲ろうと家を出たんだけど、事の発端がなんだったのかがはっきりすると、腹違いとはいえ元々仲の良い兄弟だから亀次は定之進に戻り家に戻っていく。
発端になった出来事の疑念を晴らすため妹の文香さんが活躍するんだけど、まぁ小気味のいいお嬢さんだこと
で、問題は拾楽さんの敵になりそうな人物のことです。
表向きは蘭方医杉野英徳と名乗っているけど、ニキの御隠居の見立てでは大盗鯰甚右衛門であるらしく、ただ、そうと見当をつけていながら太市のために、まずは蘭方医の腕を利用するというご隠居のある種の凄味。
拾楽さんはニキの旦那の見立てを聞いて、さらには自分の過去の生業からくる勘で英徳=甚右衛門と確信しているし、その狙いが自分だということにも気が付いていてかなり警戒しているけど、杉野英徳こと鯰甚右衛門は鯖猫長屋の店子たちの信用も得てしまうのよね
さてさてさて、どうなりますことやら。
いまのところ甚右衛門の目論見は分かっているけど、そこには陰湿な暗さとか生臭さとか薄汚さとかが感じられない。
なんていえばいいんでしょう…、そうねぇ…、脚本を書けて演出も出来る名優が、今は表舞台に出て来ることのない知る人ぞ知る名優と共演したいじゃないか、そうなりゃ良い芝居が出来るじゃないかと目論んで、どうやってスカウトしようかと画策してる感じ…ってところかなぁ…
どうであれ甚右衛門は盗人、なにかで拾楽さんがよろめいたとしても、おそらくサバが許さないとは思うけどね



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バレエの基本の基の《基》かな…♪

2021-06-12 09:36:24 | Weblog
週1回の決まった時間枠の中で詳細な説明に時間を割くことはなかなか出来ないものなんですよね。
キッズやジュニアの場合は、何度でも丁寧に諦めることなく言葉をかけていれば本能の部分で色々な事を習得していくように思います。
先日の≪リナの時間≫のとき、幼かった彼女にどんなふうに説明していたかと昔話になったんですけどね、
「教わってる身で言うのもなんだけど、3歳半なんて言葉もまだ分かんないような小さい子にセンセェはよく教えられたなぁって今でも思う
そりゃぁ、大人に対して使う言葉とは違う、小さい子でもイメージ出来る言葉に置き換えていたからよ。
大人の場合は初めにきちんと理屈を説明した方が、進歩が早いし悪い癖がつくことも少ないと私は考えています。
というわけで、大人になってから初めてバレエを始めましたという方のために、基本の基の《基》を少しだけ。
まず足のポジシオン
1番:カカトとカカトをくっつけて両膝と爪先を可能な限り外に向けます。足裏をバランス良く床に付けて膝をきちんと伸ばし、骨盤が前傾しないで立っていられることが大事
2番:1番ポジシオンの足の向きを守って、カカトの間を足1つ半離します
4番:両膝と爪先の向きは変えずに、片方の足をもう一方の足の1足分前に置き、両足に均等に体重を載せます
5番:両膝と爪先の向きは変えずに後ろ側の足の親指部分に前側の足のカカトをくっつけます
さらに後ろ側の足のカカト部分に前側の足の小指をくっつけて両足をピッタリ重ねるのは理想形あるいは最終進化形なので、無理はしないこと
3番:後ろ側の足の土踏まず部分に前側の足のカカトをくっつけますが、“失敗した5番ポジシオン”のように見えるので現代ではほとんど使いません
プリエのこと
骨盤を前傾させたりお辞儀のように上体を倒したりすることなく、トルソーを真っ直ぐ立てたまま両膝を外に向かって曲げていきます、そしてこれ以上トルソーを下げたらカカトが床を離れてしまうという限界のところがドゥミ・プリエ、そのドゥミ・プリエを超えて必要最小限にカカトを上げた深いプリエがグラン・プリエ
2番ポジシオンだけはグラン・プリエでも足裏を床に付けたままです
脚のこと
片方の脚を軸脚としてもう片方の脚を動作脚とします。動作脚の足首を伸ばして爪先を前・横・後ろに置いたとき、さらには爪先を床から離したとき、膝が曲がることはありません
膝を曲げるのは、プリエのとき、ク・ドゥ・ピエやルティレ、そのパッセやデヴロッペのとき、アティチュードのときだけです。
幼い頃のリナをはじめ、キッズには
「針の脚、ピンっ
と教えてました
立つ高さ、立ち方のこと
足のポジシオンがどれであれ、足裏を床に付けて立っている状態がア・テール
カカトを上げて足指の裏だけで立っている状態(=背伸び)がドゥミ・ポワント
ドゥミ・プリエをしてその反動でドゥミ・ポワントに立つ立ち方がルルヴェ
ア・テールからドゥミ・プリエを使わずにドゥミ・ポワントに立ち上がるのがエルヴェ
軸脚のドゥミ・プリエからその反動を利用して膝と足首を伸ばし切った動作脚に立ち上がるのがピケ
ま、取り敢えずはこんなところでしょうか。
少しだけ、と言った割には結構なヴォリュームになっちゃいました。
また、いずれ、少しずつね
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