昨日のアンサンブル・バレエ クラスは、なんとメンバーそれぞれに所用あり、でレッスンに来たのは11月からメンバーになったジュンさん一人でした。
バーのところでストレッチや準備運動をしていた彼女が
「先生、私ルルヴェをすると左脚の足首がローリングするみたいで、ルルヴェで止まっていられないんですけど、なぜなんでしょう?」
と…。
確かに、一緒にレッスンするようになって以来、バー・レッスンのときにグラン・プリエの最後のシュス・スーやロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールの最後のルティレなんかのときに、彼女がバランスをとるのに苦心しているのは気づいてた。
でも、数年のブランクがあってレッスンを再開したことだから、少し様子を見ようと考えていたの。
で、昨日は彼女のために用意された日だったかのように、結果的にはマン・トゥー・マンレッスンが出来ることになってね、よぉし、それじゃぁピンポイント・レッスンしちゃいましょうかね
「あのね、左の足首だけローリングしやすいってことは、まず左の内腿の筋力が弱いのよね」
と、まずは内腿の筋力アップのためのエクササイズ。
ゆっくりカウントをとりながら一緒にやっていると
「あ…、内側の筋肉を意識出来ます」
「うん、それが“長内転筋”っていう筋肉でね、大事な筋肉だからね」
1日に8回くらいずつ続けてみましょうね、と。
次は両手をバーに置いて1番ポジシオンでのルルヴェの練習。
1番ポジシオンで立ったときの骨盤の角度と位置、骨盤と肋骨の関係、重心の位置などを修正してあげてから
「はい、ルルヴェに上がってごらん」
パン とルルヴェをした彼女、しばらくはモソモソとバランスを探りながら静止できるポイントを探してたけど、何回か繰り返してるうちにピシッっと停まれるようになった。
うん、よしよし、じゃぁアームスをアン・ナヴァンにしてバランスをとってみようね。
「アームスとトルソーの位置関係はねぇ……、エナジーの流れとしてはねぇ……」
と片手だけ、バーから離した状態の彼女に説明、そして
「まず右をアン・ナヴァンにして……、うん、その右アームスに左を合わせて…」
微かに探り探りではあるんだけど、アームスをアン・ナヴァンにしたジュンさん。
うん、うん、揺れることもなく真っ直ぐに、上に伸びていくようにルルヴェで静止している
「私、今までアームスをこんなに肘を曲げて引いてたんだ…」
「そう、それがバランスを崩す原因の一つ。トルソーを後ろに押し返すことになっちゃうからね」
じゃぁ、次は5番ポジシオンのルルヴェのルルヴェでバランスをとる練習ね。
骨盤の位置と角度は…、肋骨は…、アームスは…、エナジーの流れは…、と繰り返し修正しながら練習していくと、
「おお、今までで一番キレイに安定して立っていられたねぇ」
となり、最後にルティレで静止する練習をしましょう。
ルティレのポジシオンでまず使う脚の部分は…、重心の位置は…、アームスは…、と少しずつ修正していくと
「うん いいバランスだ」
となったのでした。
内腿の筋力アップのエクササイズ、1番ポジシオンのルルヴェ、5番ポジシオンのルルヴェを右と左、ルティレを右と左、たったこれだけのメニューだったんだけど、終わったときにはジュンさんはフルコースのレッスンをしたあとみたいな顔をしてた。
私は、機会があればときどきこういうピンポイント・レッスンをしてあげるようにしている。
大人になってからバレエを始めた方の場合、ちょっとしたポイントに対する疑問や不安が解決すると、いくつもの良い変化が現れて上達が早くなるのよ。
昨日のジュンさんは、ルルヴェの問題が解決しただけでなく、アームスのポジシオンもおおらかにキレイになったからね、次のレッスンが楽しみだな
バーのところでストレッチや準備運動をしていた彼女が
「先生、私ルルヴェをすると左脚の足首がローリングするみたいで、ルルヴェで止まっていられないんですけど、なぜなんでしょう?」
と…。
確かに、一緒にレッスンするようになって以来、バー・レッスンのときにグラン・プリエの最後のシュス・スーやロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールの最後のルティレなんかのときに、彼女がバランスをとるのに苦心しているのは気づいてた。
でも、数年のブランクがあってレッスンを再開したことだから、少し様子を見ようと考えていたの。
で、昨日は彼女のために用意された日だったかのように、結果的にはマン・トゥー・マンレッスンが出来ることになってね、よぉし、それじゃぁピンポイント・レッスンしちゃいましょうかね
「あのね、左の足首だけローリングしやすいってことは、まず左の内腿の筋力が弱いのよね」
と、まずは内腿の筋力アップのためのエクササイズ。
ゆっくりカウントをとりながら一緒にやっていると
「あ…、内側の筋肉を意識出来ます」
「うん、それが“長内転筋”っていう筋肉でね、大事な筋肉だからね」
1日に8回くらいずつ続けてみましょうね、と。
次は両手をバーに置いて1番ポジシオンでのルルヴェの練習。
1番ポジシオンで立ったときの骨盤の角度と位置、骨盤と肋骨の関係、重心の位置などを修正してあげてから
「はい、ルルヴェに上がってごらん」
パン とルルヴェをした彼女、しばらくはモソモソとバランスを探りながら静止できるポイントを探してたけど、何回か繰り返してるうちにピシッっと停まれるようになった。
うん、よしよし、じゃぁアームスをアン・ナヴァンにしてバランスをとってみようね。
「アームスとトルソーの位置関係はねぇ……、エナジーの流れとしてはねぇ……」
と片手だけ、バーから離した状態の彼女に説明、そして
「まず右をアン・ナヴァンにして……、うん、その右アームスに左を合わせて…」
微かに探り探りではあるんだけど、アームスをアン・ナヴァンにしたジュンさん。
うん、うん、揺れることもなく真っ直ぐに、上に伸びていくようにルルヴェで静止している
「私、今までアームスをこんなに肘を曲げて引いてたんだ…」
「そう、それがバランスを崩す原因の一つ。トルソーを後ろに押し返すことになっちゃうからね」
じゃぁ、次は5番ポジシオンのルルヴェのルルヴェでバランスをとる練習ね。
骨盤の位置と角度は…、肋骨は…、アームスは…、エナジーの流れは…、と繰り返し修正しながら練習していくと、
「おお、今までで一番キレイに安定して立っていられたねぇ」
となり、最後にルティレで静止する練習をしましょう。
ルティレのポジシオンでまず使う脚の部分は…、重心の位置は…、アームスは…、と少しずつ修正していくと
「うん いいバランスだ」
となったのでした。
内腿の筋力アップのエクササイズ、1番ポジシオンのルルヴェ、5番ポジシオンのルルヴェを右と左、ルティレを右と左、たったこれだけのメニューだったんだけど、終わったときにはジュンさんはフルコースのレッスンをしたあとみたいな顔をしてた。
私は、機会があればときどきこういうピンポイント・レッスンをしてあげるようにしている。
大人になってからバレエを始めた方の場合、ちょっとしたポイントに対する疑問や不安が解決すると、いくつもの良い変化が現れて上達が早くなるのよ。
昨日のジュンさんは、ルルヴェの問題が解決しただけでなく、アームスのポジシオンもおおらかにキレイになったからね、次のレッスンが楽しみだな