アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

再びのご案内とお誘い…♪

2012-06-29 10:43:13 | Weblog
先日バレエ・アンサンブル・ド・リエコの新しいクラスのお知らせをさせて頂きましたが、改めてもう一度ご案内させて下さいね。
まず≪バレエ初級基礎コース≫
このクラスはこれからバレエを始めたい、という中学生~大人の方を対象とするクラス。
バレエに興味はあるし始めたいけど、敷居が高そうだしなぁ…とか、ついていけなかったらヤダなぁ…とか、二の足を踏んでいる方にお勧めのクラスです。
じっくりきちんと丁寧に基礎を学んでいきましょう。
いきなり180度に両足の爪先を開いて立つ、なんて難しいことはしません。一人一人の今現在の柔軟性を無視しない自然な立ち方からレッスンしていきます。シンプルなアンシェヌマン、毎週同じアンシェヌマンを繰り返しているうちにバー・レッスンの順番を自然に覚えることが出来ます。それから少しずつ足を開いたり、脚を上げたりすることにも挑戦していきましょう。
正確な基本を身につけることが出来れば、日常生活のなかでも美しくエレガントな身のこなしが出来るようになるでしょう
≪体験レッスン≫ 
  7月1日 16:45~
  参加費  ¥1,000
続いて≪バー・レッスンでスロー・エクササイズ≫ 
このクラスはアンチ・エイジングのためのクラスです。
加齢による筋力の低下がさまざまな悲しい状況をよんでしまうということはご存じですよね。
何度かお話したことのある『変形性膝関節症』とか高血圧とか…。それだけでなく年齢とともに太りやすく痩せにくくなったとか…。
最初のちょっとしたケアをきちんとするかしないかで、加齢が加速するか遅らせることが出来るかの大きな差を生みます。
“そぉんなことはよぉぉぉく分かってるけど激しい運動は苦手なんだもぉん”
という方もいますよね。
だから、≪スロー・エクササイズ≫
シンプルな動きをゆっくり丁寧に、少しずつ。
“こんなんでホントに効くのぉぉ
って思うくらいのエクササイズを3か月続けてみたら、身体がかわりますよ
≪体験レッスン≫ 
  7月1日 18:15~
  参加費  ¥1,000
どちらのクラスも会場は自由が丘ダンススタジオ(目黒区自由が丘1-3-22)です。
たくさんの方にお会いできることを楽しみにしています
お問い合わせはこのブログのコメント欄にお願いします
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Good looking …♪

2012-06-24 11:01:02 | Weblog
先日近所のスーパーで見かけた高齢の女性。
高齢だと気づいたのはそのお顔を見たときで、それまでは私自身と同年代だろうと思ってた。
店内用のバスケットに商品を入れていく身のこなしはキビキビしているし、少し歩幅の広い歩き方も乱れが無くて恰好好い。
袖が短めの黒のポロシャツをデニムにインして腰には太めの革ベルト。デニムの裾からのぞくのはハイヒールのパンプス。生成り色のキャップを被った下にまとめられている長い髪は白髪の割合が多かったけど、とにかく全体がしゃっきりしていてカッコ好いんだ。
レジの列に並んでいるときに偶然その人と斜めに向き合う位置になったから、失礼ながらまじまじ見ちゃった。
後姿も花丸だったが、正面もまた…
深めに開けた襟元からうかがえる胸元には張りがあり、二の腕は締まっている。
二の腕の締まり具合から察するに、一度ダユンダユンになったものをどうにかこうにか細くしました、というのではないね。皮膚そのものにたるみがなくて腕本体と密着しているから、おそらくダユンダユンになったことのない腕なんだな。
バストの厚みは薄かったが、それでもお腹よりバストの方が前にある。ポロシャツをデニムにインしたお腹は板のようだ。
う~ん、お見事
支払のために俯いていた彼女が顔をあげたとき、その年代の予測ができた…。
たぶん、70歳代だな…
それは目の下や頬の弛みで分かる。あぁ、だからあの白髪の多さなのか、と納得がいった。
それにしても、お見事なBodyである。彼女の辞書に≪身体の緩み・弛み≫という文字はないな
きっとダンスかバレエかで長年身体を磨き続けている方なんだろうと思う。
黒のポロシャツにただのデニム、ハイヒールのパンプスに生成りのキャップ。
色柄も無ければアクセサリーも無い、シンプルの極致といえそうなその姿のなんと華やかなこと
彼女よりも遅れてスーパーを出て、レジ袋を提げて歩きながら突然閃いた思い。
「あれは70歳になったときの私だ
きちんとレッスンしてBodyに関心を持ち続け、きちんとした食事をして健康に配慮することを怠らなければこんな風になれるよ、という未来図を目の当たりに見せてもらったような気がした。
一気に気分が明るくなって自分の中に躍動するものを感じた。幸せなひと時だった
数年前にも、そんな高齢だが素晴らしく素敵な女性を見かけたことがある。
某所でお茶を飲んでいたとき、遠くから歩いてくるパンツ・スーツの女性がいた。
パンツ・スーツといっても昨今はやりの妙ちくりんなリクルート・スーツではない。きちんとした仕立てのメンズ・ライクなダーク・スーツ。白の飾りのないシャツの胸元を少し深めに開けただけでアクセサリーは何もない。少し広めの歩幅で颯爽と歩く、パンツの裾からのぞくのはやはりシンプルな黒のハイヒール・パンプス。
だんだん近づいてくるその女性から目が離せず
「うっわぁ~、カッコ好いなぁ~」
とずっと見ていた。
そして目の前を通り過ぎていく彼女の顔を見たとき、その年代に予測がついた…。
たぶん、70歳代だな…

どちらの女性も、お顔は確かに加齢とともにごく自然に変化してきている。でも身体は、どこかで時計を止めたのだろう。
一般に女性は顔を気にする。小皺だシミだクスミだ弛みだと手当り次第に化粧品に頼って手入れをしている気になっている。
その反面置き去りにされた身体の方は、デコルテには脂肪が被さり肩周りにも脂肪が積み上がり、二の腕はだゆんだゆんに垂れ下がり、バストの厚みを無視して腹が迫り出し、厳しい言い方だが性別が無意味になっていく……。
もしも神様が表れてどちらかひとつをプレゼントしてくれる、とおっしゃったら、
お顔は加齢とともに自然に変化していくが、身体は今のままで時間を止めてあげる。
身体は加齢とともに崩壊が加速するが、お顔は20歳の頃に戻して時間を止めてあげる。
どちらかを選べといわれたら、私は間違いなく を選ぶ。
顔は帽子とサングラスとマスクでどうとでも隠せるが、身体は、いや、歩き方は隠しようがないからである。
前述のふたりの女性のように、“おばあさん”ではなく≪歳を重ねた女≫でいたいと考えている。きちんと磨かれた身体をしていれば、アクセサリーなどなくても身体そのもの、身のこなしそのものが華やかさを醸し出してくれるんじゃないかな、彼女たちのように…
過激な言い方だが、骨になっても女でありたいと思っている。
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くの一の修業…!?

2012-06-22 10:26:20 | Weblog
昨日は『大人のバレエ』クラスのレッスンでした。
うふふふふ……、楽しかったぁ~
まずはいつもの通りバー・レッスンから。
グラン・プリエでは“まっすぐ骨盤を立てること”“プリエが深くなるにつれてお辞儀をしないこと”に気を付けてね…、と。
つぎ、バットマン・タンジュ。
「あのね、フミナちゃん、ドゥヴァンやア・ラ・スゴンドに脚を伸ばすときにね、“あっ、10円見っけ”“わぉ、100円見っけ”ってな感じにお腹から動かして脚を出しちゃだめよぉ。脚だけ、お腹から離して遠くに伸ばすのよ」
「きゅふふふ… はぁい…
よしよし。つぎ。バットマン・デガージェ。
うん、うん。ユキさんの脚の動き、シャープでキレイになってきたなぁ
ではロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールね。
一通り見本を見せながらアンシェヌマンの説明をする。
「あのね、フミナちゃん、動かすのは脚だけよ。脚が半円を描くのにつられてお腹もグラングランってまわっちゃだめよぉ。お腹がグラングランしたら、来週から“ベリー・ダンス”教えるからね
「きゅふふふ… はぁい…
さらにタン・ルヴェやエシャッペの練習をしたり、パ・ドゥ・ブーレの練習をしたりして、最後はグラン・バットマンでバー・レッスン終わり。
センター・レッスンはまずバットマン・タンジュの練習。
1回全員で通してから注意をしたり、手直しをしたり。
ヨシカワさんのアームスのポジシオンを手直しすると、2回目はバッチリ
さぁ、本日は“歩く”練習をしましょう。
レディらしく、美しく、気高く…
「…いい…?右脚をターン・アウトしたままお膝を緩めてカカトを軸脚の足首のとこまで引きつけます……ん…つぎ…右脚はポワン・タンジュ・ドゥヴァンに向かって膝が伸びていきますが、左脚は逆にプリエしていきます……よし……右脚のカカトを前に押し出すようにしながら床に付けてポン と重心を移します……いいかぇ?……左脚のお膝を緩めてカカトを右脚の足首のとこまで引きつけて……ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに向かって膝を伸ばして、右はプリエして……左のカカトを押し出しながら床に付けて…ポン と重心を…………」
と、みんなの先頭に立って説明と同時に見本を見せながら、一緒にゆっくりゆっくりゆっくり前に向かって歩く練習。
さて、それでは3組に分かれて1組ずつ順番に音楽に合わせて練習しましょう
まずユキさんの組…………次の組…………次の組…………。
ぬ゛ぅ~~ん
うわ゛わ゛わわぁ~~、なぜか足首がアイスホッケーのスティックのようにガッツリ“バナナ足になってる人がいる……っ
な、何故?なぜそんな足になるの 何故…
“バナナ足にしないためには、足の小指側から先に床に付けてはいけません、内側のラインを大切に、と見本を見せながら説明。
さぁ、もう一度、一組ずつ練習してみましょう
ユキさんの組…………次の組…………次の組…………。
「これこれこれ…。“くの一”の忍びの修業中みたいじゃないのぉ…。“本日の実習は越後屋の大屋根の上を足音立てずに歩きましょう”って…。抜き足差し足忍び足…ってやってんじゃないのよぉ…」
「たはははははぁぁ~~~~
んじゃぁ、それじゃぁ、テンポ・アップして小刻みに素早く、5番ポジシオン・ドゥミ・ポワントに脚を引き込みながら走ってみましょう。
ユキさんの組…………次の組…………次の組…………。
「これこれこれこれ…っ、越後屋の大屋根の上を走ってんじゃないのよぉ…
「ひぇぇぇぇぇ~~~……
……、いつかきっとみんなが美しい“くの一”…じゃなくてプリンセスになると信じているわ……
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スロー・エクササイズしましょう…♪

2012-06-17 12:02:24 | Weblog
昨日夜9時ちょっと前に帰宅してTVを点けたら
≪夏に向けての脚のケア≫とかいうのを放送していました。確か日本テレビの『世界一受けたい授業』とかいう番組です。
番組の終盤に差し掛かっていたので詳細はわからないのですが、いくつか“へぇぇぇ~と感心したポイントがありました。
まず“O脚は冷え症の要因となる”ということ。
O脚だけでなくX脚の場合も、脚にゆがみがある場合はスムーズな血流が阻害されるので足先が冷えやすいんですって。
なるほどぉ、やっぱりねぇ…と納得。
つぎに“ふくらはぎの浮腫み”について。
血液を下から上に向かって押し上げるポンプの役目をする脚の筋肉、ふくらはぎの筋肉や内転筋群をしっかり働かせると浮腫まない。それにもっとも効果があるのが
バレエのルルヴェとプリエ
だということで、番組出演者全員でインストラクターのリードのもと実践していました。
これにも、そりゃそうでしょ…と納得。
そんなこと、長年バレエをやっている人間にとっては当たり前のことだった。
朝、なんとなく脚が浮腫んでるなと感じて稽古場に行き、1レッスン終わると足が痩せちゃったかと思うほどに浮腫みが解消されている、なんてことは日常茶飯事だからね、深く考えるまでもないことだったの。
だから改めて“ルルヴェとプリエがいいんですよ”と解説されると、かえって新鮮な情報のように感じちゃうんだな
『下半身、とくに脚にある大きな筋肉群をしっかり働かせて血流をよくしておくことが冷えない身体を作るのに効果的であり、さらには下半身にきちんと血液が循環していると高血圧の予防にも繋がる』
ということはすでによく耳にする事ですもんね。
番組の進行に合わせて自分の脚を見ながら“あぁ、だから私は冷え知らずなんだな”と納得しました。
う~ん、バレエのバー・レッスンって≪人類が生み出した最強の最も美しいエクササイズ≫だな、と自信をもって再認識しました
みなさんもいかがですか?健康のためにバー・レッスンしてみませんか?
先日来バレエ・アンサンブル・ド・リエコの新しいクラス≪バー・レッスンでスロー・エクササイズ≫のお誘いをしてますが、下半身の筋力アップやアンチ・エイジングに効果的ですよ。踊るバレエではなく、身体を磨くバレエ、いかがですか
体験レッスン会のご案内など、6月5日のこのブログに載せてますのでご覧下さいね。沢山の方のご参加を楽しみにお待ちしています。
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大人のバレエクラス、昨日は…♪

2012-06-15 08:53:26 | Weblog
「おおぉ、好いバランスだねぇ
フミナちゃんが5番ポジシオン・シュル・レ・ポワントでキレイにピタリと停まっている。5月からレッスンを始めたばかりなんだけど、もともと良い足首をもっているからね。昨日はルティレのポゼでもバーから手を離して立っていられるようになった。
バー・レッスンの途中でパ・ドゥ・ブーレ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエの練習。
私のクラスではク・ドゥ・ピエではなくルティレで練習しています。
両手でバーに掴まってまずは右脚ドゥミ・プリエ&左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール、つぎは左脚でルルヴェして右脚をルティレに………と動きを分解して見本を見せながら、みんなと一緒にゆぅ~~~っくり練習します。
みんなの動きがほぼ安定してきたところで、音楽に合わせて
フミナちゃん同様5月からレッスンを始めたばかりのケイコさんにとっては初めてのパ。
でも進行方向を間違えることもなく、プリエのときには後ろの脚をク・ドゥ・ピエにすることも間違えず、なかなかいい感じ
センター・レッスンのバットマン・タンジュの終盤にバーで練習したパ・ドゥ・ブーレ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエを組み入れる。
おおぉ、フミナちゃん、ちゃんと出来たね、ケイコさんはちょっと惜しかった
それぞれにちょっと手直しをしたり注意をしたり、
「あ、ヨシカワさん、アームスが“マリー・アントワネット”になってるからね、よぉく伸ばして」
「あ、いやぁ~っはっはっ…
彼女のちょっとした癖で、肘が下がって手首が高くなり手先が垂れる。宮廷舞踊で男性にエスコートされるときの貴婦人の手みたいになっちゃうのよ。
「隣にフェルゼン伯爵がきちゃうからね
「けへへへへ……
つぎはパ・ドゥ・ブーレと4番ポジシオン・ドゥミ・プリエからルティレ-ルルヴェの練習。
動きを分解しながら、大事なポイント
「前側の脚とは反対側のアームスが前」
を強調しながら見本を見せる。
それからいくつかの注意点も先に伝えておく。
「フミナちゃん、“あぃ~ん”の手はダメよぉ。それから両腕の肘が曲がり過ぎると“聖徳太子”ってなっちゃうからね、アームスは長くお盆を捧げるように」
「はい
それでは、はい2組に分かれて音楽に合わせてに練習してみましょう

おっ、この動きも練習するのは初めてのケイコさんがちゃんと間違えずに出来ている。4番ドゥミ・プリエのときにちゃんと前側の脚と反対のアームスを前にしている。
このアームス、どっちが前かなかなか覚えられない人もけっこういるんだけどね。
彼女はきっと見本を見ているときに全体を捉えるのがうまいんでしょうね。だから手の動きも脚の動きも同時に覚えられるの
その後もグリッサード・ピケ・アラベスクやグリッサード・アラベスク・ソテなどの練習もして賑々しくレッスンは終了しました。
私が更衣室に引き上げたあとも、みんなは熱心におさらいをしていましたよ。
ヴェテランも新人も高校生もみんな仲が良くて素敵なクラスです
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スロー・エクササイズのこと…♪

2012-06-13 10:06:18 | Weblog
先日≪老年内科≫がご専門の医学博士とちょっとお話する機会があったの、ほんの立ち話程度だったんだけどね。
7月から『バー・レッスンでスロー・エクササイズ』のクラスをオープンする予定だとご案内をした。
私は医学的な知識を持っているわけではないんだけど、高齢の方が転んだときに骨粗鬆症になっている場合は骨折しやすくて、その骨折がもとで寝たきりになりやすいということは良く耳にする。それならば簡単に転んだりしないように、しっかりした下半身作りが予防になるんじゃないかとか、先日もこのブログで話した≪変形性膝関節症≫の予防に有効なのではないかということを伺ってみたのよ。
「まさしくそのとおり 大正解ですよ
とのお言葉を頂いた
高齢になるにしたがって身体の動きにも調子の悪いところは出てくる。そうすると出かけるのが億劫になって運動不足になる。運動不足になるとさらに調子の悪いところは増えてくるから家のなかでだらだら過ごす時間が多くなる。そうすることによってさらに筋力が低下して…という悪循環を引き起こす、と。
腹筋や内腿の筋力が低下しているから脚を上げられない、だから小さな段差でも脚が上がらずに引っ掛けてしまって転ぶとか、なにかちょっとした障害物を避けようとしても筋肉の反射が衰えているから反応出来なくて転ぶとか。
老化は足腰から、というくらい下半身が弱ると運動機能の面だけでなく代謝や循環にも好ましくない影響が多々出るとのこと。
「予防が第一。下半身の強化が一番の予防策なんですよ」
とおっしゃっていた。
『バー・レッスンでスロー・エクササイズ』では、両手でバーに掴まって、ゆっくり膝の曲げ伸ばし(=ドゥミ・プリエ)をしたり、低い位置での脚の上げ下ろし(=バットマン・デガージェ)や、背伸び(=ルルヴェ)などクラシック・バレエの最も基本の動きをさらにシンプルにしたエクササイズをします、とご報告した。
とにかくまんべんなく下半身を動かして無理なく丁寧に少しずつ強化していけるエクササイズを予定しています、とお話したわけ。
「うん、それはいいですね
こんな風に専門医から認めて頂けてほんとに嬉しい
バレエのトレーニングというのは、高く脚を上げたり高い跳躍をしたり高度な回転をしたりしやすいように、つまり脚に負担を掛けないように上半身を引き上げるトレーニングでもある。だから体幹を支える腹筋や背筋、コア・マッスルが必然的に強くなるの。結果的に日常生活においても体幹=トルソーが引き上がるようになる。
バレリーナやバレエを長年やっている人って人混みのなかにいても“なにか違うよね”“バレエをやっている人だろうな”ってすぐにわかるでしょ
脚が外を向いているだけじゃなくてトルソーが引きあがっている、ってことが特徴的なの。
たんなるガニ股とバレリーナ・ボディの違いはこれ
トルソーが引き上がっているということは、脚の上にドカッと上半身が座り込んでいないので身のこなしも軽やかだし無駄がない。それでいてコア・マッスルがばっちり働いているからカロリー消費が大きくて太りにくいという有難い身体が出来上がっているのよね。
バレエをしたいワケじゃないからとかバレエは敷居が高いからとか敬遠している人も『スロー・エクササイズ』なら気軽に参加できるんじゃないかな。
ゆっくりシェイプ・アップしながら、下半身も強化しましょうよ
こういうエクササイズってね、私のクラスのメンバーが良く言うけど
「やった者勝ち」

まずは体験レッスンに参加してみて下さいね。
体験レッスン会の予定などは6月5日のブログに載せてますので、ご覧下さいマセ
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頼れるものには…♪

2012-06-10 11:33:08 | Weblog
「せんせぇ、なんか胴が長くなったような気がする…」
更衣室から出てくるなりリナが言った。
んなワケがありますかぁ
「先週お休みしたから、“構え”の姿勢のままで引き上げが甘くなってるからじゃない?」
彼女は部活でバスケット部に所属しているのよね。
「そうかな…なぁんか今日は胴が長いような気がするんだよね…」
日によって胴の長さが変わるわけないでしょうが。
大丈夫だよぉ
バー・レッスンを始めてみると、普段は『大人のバレエ』クラスでつねにトルソーが前後に動いてしまうサヨさんが、ほとんど真っ直ぐにトルソーを支えている。そして『大人のバレエ』クラスの時よりも難しいアンシェヌマンなのに、何故だか順番を間違えない。『大人のバレエ』クラスの極シンプルなアンシェヌマンだと、ほいっ と間違えるのに…不思議だ…
エクササイズは進み、リナサエちゃんはリンバリングを
デリエールが終わったところでリナのサポートについて
「ん、そこから一旦上に向かうように引き上げて…ゆっくりパンシェ……」
アラベスクの脚は私が支えているので、彼女は両肩の位置やトルソーの向き、軸脚のターン・アウト等に気を配りながらパンシェのトルソーを倒していく…?…アレ
「こ、これ…っ、脚も自分で上げなさい…」
脚は先生が上げてね、ってそんなのがあるか…っ。
「いやぁ…、頼れるものには頼んないと…
スプリッツしながらにんまりしている…、やれやれ…
センター・レッスンのバットマン・タンジュ、そしてグラン・バットマン。
「さえちゃん、デリエールのときトルソーの引き上げもアームスのポジシオンも良くなったわよぉ。でもね、そのあとのエカルテ・ドゥヴァンのときのアームスがちょっと遅れる。そこをシャープに…」
続いてアレグロの練習、ピルエットの練習
最後にグラン・アレグロ
「サエちゃん、先週練習したアンシェヌマン、ちょっとやってみて」
私のカウントに合わせて、マーキングするように彼女が一通り動いて見せる。
「リナ、順番わかった?」
「ん」
はい、じゃ一人ずつ、たまにはサエちゃんから
右側左側と何度か繰り返し、そのあとまずサエちゃんが右から続いてリナは左から、続けてサエちゃんが左からリナが右から、とノン・ストップで練習
「いい?ピルエットしてクロワゼの4番に着地したらきちんと歩いてオフ・ステージするのよ」
「ぬ゛ぁぁ~、歩くのはイヤだぁぁ~」
あいかわらず、リナが最も苦手とするのが歩くことなのよね
それでも、最後の最後にきちんと歩いて見せたから、良しとしましょう。
ほら、キレイにきちんと歩かないと、プリンセスのティアラが似合いませんよぉ
と煽れば結構その気になっていた可愛い可愛いかつてのキッズも、今はちょいとハスに構えた中学生である
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ご案内、そしてお誘い、その2…♪

2012-06-08 07:51:26 | Weblog
昨日は『大人のバレエ』クラスのレッスン日でした。
高校生を含めていろんな職業の女性たちがレッスンしている楽しいクラスです。
バレエを始めて8年になる中堅もいれば、先月から始めた新人もいます。みんなに共通しているのは“身体を動かすのが好き、バレエが好き、バレエのエクササイズが好き”ということかな
新しいパの練習をしますよ、となるとみんな真剣。
はじめは正しく出来てるのか間違ってるのかの区別もつかないくらい夢中。
手直しをされたり、注意をされたりしながら少しずつパの構成がわかるようになって手脚を動かせるようになる。
そして
「ん゛ぁ~~、あとちょっとだったのにぃぃぃ~
と、惜しいところで間違えて頭を抱えたり…。
パ・ドゥ・ブーレとかグリッサードといわれても
「…へ…?」
って を白黒させていたのが、徐々にパ・ドゥ・ブーレにはドゥシュとドゥスの違いがあるとか、パ・ドゥ・ブーレはシュル・レ・ポワントとシュル・ル・ク・ドゥ・ピエと2種類ある、とかいろんなことを覚えながら動けるようになっていく。
昨日はパ・ドゥ・ブーレ→4番ドゥミ・プリエ→ルティレ-ルルヴェの練習
これはピルエット・アン・ドゥオールの基本の“基”。
「右前5番ドゥミ・プリエ→……はい、右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→……はい、5番ドゥミ・ポワント→……次、2番ドゥミ・ポワント→……それ、左前4番ドゥミ・プリエ→…………いい いくよ 右脚ルティレ左脚ルルヴェ…っ→…右脚前5番ドゥミ・プリエ→……はい、右脚ポワン・…………」
みんなの前で説明しながら見本を見せて、ゆっくり何度も一緒に繰り返す
4番ドゥミ・プリエのときは、前側の脚とは反対側の手が前!
ルティレ・ルルヴェのときは、お盆を捧げるようにアン・ナヴァン!
ルティレ・ルルヴェのあとは、5番ドゥミ・プリエ、脚を前に下すの!
といろんな注意もしながらね。
ふと見れば、先月レッスンを始めたばかりのフミナちゃんのアームスが曲がり過ぎてて、
「こらこらこら、“ダブル・あいぃ~ん”になってる… お盆をもって、お盆を…」
なんてこともある。
お腹が弱い人もいれば内腿が弱い人もいるし、足の指に癖のある人もいれば右と左の判別に時間のかかる人もいる。それぞれに必要な注意は様々。
でも繰り返し繰り返し練習していれば、必ずきちんと出来るようになる。
基本の動きがきちんと出来ればこれほど美しいことは無いわよね
私はパっと見が派手なだけの、中途半端な“高難易度擬き”の動きは出来なくても宜しいと考えている。
基本中の基本であるシンプルなパがきちんと出来れば、いくらでも美しい振り付けは出来るし美しい作品は作れる。
踊り手=生徒を美しく引き立てる振り付けを創作することを放棄して安易に既存作品のコピーに走るのは、教師の怠慢だと私は考えている。

というワケでお誘いです。
バレエ・アンサンブル・ド・リエコでは7月より『バレエ初級基礎コース』のクラスを新規にオープンする予定です。
バレエというと、すぐに聞こえてくるのは“カラダが固いから…”“敷居が高い…”“ついていけないかも…”というちょっと引いたご意見ですね。
“敷居が高い”といわれてしまうのは何故なのか、長年この世界で生きてきた私にはわかりません…
“カラダが固いから”というけれど、大人になってからバレエを始めた人は大概みんな普通に固いわよ。身体が固いのは決して悪いことではないわね。
“ついていけないかも”というご心配は無用です
まず真っ直ぐに立つことから、そして1本ずつゆっくり脚を動かすことからレッスンを始めます。バー・レッスンもセンター・レッスンも基本の“基”を大切に丁寧にレッスンします。基本も出来ていないのに難易度の高いパに挑戦させるのが正しいことだとは、私には考えられません。
シンプルなレッスンを丁寧に続けていくうちに、ふと気が付いたら腕も脚もデコルテも美しくなっていて、エレガントでキレイな動きが出来るようになっている、そんなレッスンをしたいと考えています。
興味はあるんだけど………、とずっとためらっていた方、バレエが嫌いでないのなら是非ご一緒にレッスンしましょう

ご案内
バレエ・アンサンブル・ド・リエコ『バレエ初級基礎コース』
体験レッスン会  7月1日(日) 16:45 ~ 18:00
参  加  費  ¥1,000
会      場  自由が丘ダンスレンタルスタジオ 目黒区自由が丘1-3-22(東急東横線自由が丘北口徒歩3分)
 Tシャツ&レギンスなど動きやすいウェアに厚手のソックスをご用意ください。もちろんレオタードにバレエシューズも大歓迎です
問 い 合 わ せ   このブログ右サイドバーのメッセージからお願いします。  
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カタコリを軽くするには…♪

2012-06-06 08:32:40 | Weblog
昨日のスタイル・メイク エクササイズでは、レッスン中メグちゃんが私のカウントに合わせて小さな声でカウントしていた。
「うん、いいことよ、そうやって声を出せるってことはきちんと呼吸が出来てるってことだからね
ゆっくり息を吐きながら負荷のかかる運動をすると、強く撓やかで細長い筋肉が出来る。
息を吸いながら、あるいは息を止めて負荷の大きい運動をすると、強く固く太く短い筋肉が出来る。
女性のボディにどっちの筋肉が相応しいかは考えるまでもないわね。
パッと見には筋肉が感じられない柔らかそうな体つきだけど、実はしっかり筋肉が活性化してるからエネルギー消費が大きくて太り難い、というのが一番カッコいい
腹筋や下半身の大きい筋肉がしっかり活性化しているとエネルギー消費は大きい。
下半身では特に内腿の筋肉ね。
両腕と頭を含めた胴体部分を下からきちんと支えるにはしっかりした筋力が必要。
これが弱いと胴体部分の重量を支えきれず、その結果、股関節・膝・足首に故障が起きるようになる。
昨日話した≪変形性膝関節症≫もそうよね。内側広筋が弱って膝を支えられなくなっているところに、上から胴体部分の重量がずっしり圧し掛かってくるわけだから…。
上からの圧力を支えて分散するには“アーチ構造”がもっとも強いというのは中世ヨーロッパの教会建築を見れば分かるじゃない 巨大なドーム型の屋根を“アーチ構造”の梁が支えている。
≪変形性膝関節症≫も内腿の筋力がない人体が苦肉の策として採った“アーチ構造”なんだろうと私は考えている。
というワケで昨日も横向きに寝た姿勢で内腿の筋力を落とさないためのエクササイズ。
うん、メグちゃん、随分強くなってきた、その調子その調子
そして、最後の首や肩のエクササイズでリラックス~のときに
「なんか最近アタマが重くて…。こう、グッ…と持ち上げて、首を引っこ抜きたい感じ…
と彼女が両手で自分の頭を持って持ち上げるような仕草をする。
……う~ん……カタコリだな、そりゃ……
「はい、後ろで両肘を持って…、ん…、背中を丸めないように気を付けながら少しずつ下を向いていって…ゆっくり息を吐きながら…それ…」
横についてサポートしてあげながらカウントをとり、最後のところで彼女の両腕をちょっと下に押し下げてあげる。
「…んくぅ~~ん……きもちイイ~…」
そうでしょ、そうでしょ…
デスク・ワークで長時間PCに向かっていると、しだいにアタマが前に迫り出して猫背状態になりやすい。そうするとアタマが前に落下しないように引っ張り上げ続けなければならない僧帽筋にかかる負荷はスゴいわけ。大体4~4.5㎏あるアタマの重さをずぅ~っと斜めに吊り上げ続けるんだからね。それで頑張りに頑張った僧帽筋
「もうダメですぅぅぅ~
と悲鳴を上げている状態がカタコリ。
…と説明しながら、さらに何度かストレッチを繰り返したメグちゃんのアタマと肩の位置を正しいポジシオンに調整して上げる。
「…あ、イイ感じ…
うん、キレイだ
背中のラインもスッキリしているわね、それこそメグちゃんの一番キレイなライン。
デスク・ワークの合間にときどき僧帽筋ストレッチをしてね
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ご案内、お誘い…♪

2012-06-05 09:13:44 | Weblog
もうすっかり夏服の季節になりましたね。
新しいお洋服を買いに行く前にボディラインをチェックしてみましたか?
全身を鏡に映してチェックしてますか?
特に後ろ姿。
ブラジャーのバックベルトで段々に区切られた背中、バックベルトとストラップに四角く区切られて垂れ下がっている後ろ脇、“ハの字”に流れ垂れる背中…etc.etc.…、ポイントはいくつもありますね。
そろそろ自分の身体に手を掛けてあげること、はじめませんか?
バレエ・アンサンブル・ド・リエコでは7月から
『バー・レッスンでスロー・エクササイズ』
のクラスを新規オープンすることに致しました。
バー・レッスンはご存じの通りクラシック・バレエの基本のトレーニングで、バレリーナにとっては欠くことの出来ないものです。
身体の軸を作り、柔軟で強靭な脚腰を作り、瞬発力や持久力を高めることが出来るように構成されています。
このバー・レッスン、実はバレエを踊らない普通の人にも効果があるんですよ。
とはいっても、バレエをしたいわけじゃないとか、バレエが良さそうだとは思っても敷居が高そうだし難しそうと考える人は多いですよね、きっと。
そんな方のために、“バレエを踊るためのバー・レッスン”ではなく、“シェイプ・アップと健康維持のためのバー・レッスン”をお薦めしたいと考えています。
ところで、≪変形性膝関節症≫というのをご存じですか?
ご高齢の方の中に、両膝がグワッと外方向に湾曲している脚の方がいらっしゃいますよね、あの状態です。
様々な原因があるのですが、その一つに内腿の筋力の低下があるんですよ。
内腿の筋肉の中でも“内側広筋”というのがしっかり機能していないと膝蓋骨(膝のお皿)を支えられなくなって、次第に膝の内側が詰まって外に広がるようになり、さらに少しずつO脚が進むというワケです。
女性の場合は骨粗鬆症になりやすいですからね、男性よりも症状が悪化する場合が多いのだそうです。
日頃からO脚の人は特に気を付けた方がいいようですね。
『バー・レッスンでスロー・エクササイズ』のクラスは、こうした下半身の筋力低下を予防するのに効果のあるメニューでエクササイズをします。
ゆっくり膝を曲げたり伸ばしたり、足首を曲げたり伸ばしたり、股関節の柔軟性を高めたり、その結果柔軟で代謝の良い身体に進化していける、そんなレッスンです。
体験レッスン会も予定していますので、是非参加してみて下さいね。

ご案内
バレエ・アンサンブル・ド・リエコ
≪バー・レッスンでスローエクササイズ≫体験レッスン会
期 日 7月1日(日)18:15~19:15
会 場 自由が丘ダンスレンタルスタジオ
       目黒区自由が丘1-3-22 (東急東横線自由が丘駅北口徒歩3分)
参加費 ¥1,000
Tシャツ&レギンスなど動きやすいウェアに厚手のソックスでO.K.
問い合わせ  このブログのコメント欄にお願いします。
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あれ…、何風だっけ…?

2012-06-03 11:13:31 | Weblog
あ~、じゃが芋が余ってるな~。
芽なんぞ出ないうちに美味しく頂いてしまわないとねぇ…。
んん~、何作ろうかなぁ…。
ま、簡単で手早く出来るものとなると、アレだねぇ
               
じゃが芋を3~4ミリぐらいにスライス。
               
オリーブオイルとバターを熱して
               
じゃが芋を焦がさないようにソテー。透き通るくらいになったら軽く塩で味を整えて
               
これはウチの“正倉院(=冷凍庫)”から取り出した“粉砕パセリ”。ウチでは刻みパセリの代わりに“粉砕パセリ”。パセリを買ってきたらそのまま冷凍庫に入れて、凍ったところで“モミモミモミモミ…っ”とやると軸が外れて刻みパセリのようになる
軸や大きな枝は、これはまた角煮や煮魚のときの臭み消し用に別にして冷凍保存。
で、ソテーしたじゃが芋にパセリを散らして出来上がり。
               
これ、白ワインに合う。
じゃが芋のナントカ風って名前があるはずなんだけど、それは忘れました
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オバサン体型、というものに関するマジメな考察…(^_^;)

2012-06-01 09:43:05 | Weblog
今週火曜日のスタイル・メイク エクササイズのときに、メンバーのトモコさん
「オバサン体型って、お尻もだけどお腹ももうどうしようもなく丸く膨らんでるのね
と話しはじめた。
どうやら電車で彼女の隣に立った30代中盤くらいの女性のお腹が凄かったらしいの。
「もう、胴体の一番下から丸いんですよね…
そうだね
10代の女の子や若い女性の丸いお腹というのはお臍の周りが丸くなってて、勿論限度はあるもののそのプックラ感が時として可愛く見える場合も無くは無い。
しかし、オバサンの腹は…。
恥骨の下辺からごっそり贅肉が溜って腹そのものが丸ごと膨らんで前に迫り出している…
それでジャスト・ウエストの“ずぼん”を履いているから、ウエスト・ベルトで遮られて押し下げられた贅肉がさらに腹を押し出し、ジッパーが弾けそうなほどに緩い腹が迫り出している。
そのフォルムを的確に例えるとするなら
出来そこないのかぼちゃ
です…
「うぁぁ~ぁ~、ああはなりたくない、絶対なりたくない…っ」
トモコさんがいうから
「だぁいじょうぶだよ。あなたの場合はなってみたくたってなれないわよ
そう。いまのまま、私のクラスでスタイル・メイク エクササイズを続けている限り、そう簡単にオバサン体型にはなれない
さらにオバサン体型についての考察(?)は続く。
「垂れた尻、ってのには2種類あるわね」
若い女性で骨格筋がきちんと発達していない貧相な体型の人だと大臀筋も発達していないから、当然のことお尻は遠慮なくさっさと下がる。そういうお尻は水を入れた“氷嚢型”。尾てい骨よりはるか下のほうで2つの“氷嚢擬き”が左右に揺れる。
オバサンの場合は…。半分ほど水を入れた四角い“ビニール袋”。尾てい骨よりはるかに下、というのは“氷嚢型”と同じだが、横揺れのふり幅が大きい。
「あ゛ぁぁ~、そうはなりたくないぃぃ~…っ」
だから、なれないってば、トモコさん
まだ続く
こんどは背中、…というより背面。
“ブラジャーで段々に区切られた背中”っていうのが、他人の後姿で気になるところなんですって、一般の女性は。
んじゃ、アナタが他人の後姿をそう見ているのなら、アナタの後ろ姿も他人からそう見られているってことよね。そのこと、わかってんの
でもさぁ、そんな単純なモンじゃないでしょ、と私は見ている。
ブラジャーのバック・ベルトと左右のストラップで縦横に区切られた、左右ストラップの外側のところ。ようは腋の下の後ろ側と肩甲骨の間の部分。
ここがダユン ダユンに緩んでいて、そこにもバストがあるの って感じになっている
バック・ベルトのうえに贅肉が零れ垂れて揺れているわけ。
「い゛やだぁぁぁ~、ずぇっっったい、い゛や゛だ…」
だぁかぁらぁ…、あなたは大丈夫だってば、トモコさん
スタイル・メイク エクササイズの全てのメニューでがっちり対策が講じてあるもん、大丈夫
40代後半なのに若々しいgood looking body のトモコさんと、実年齢だけ若いオバサンとの違いはね、
“絶対にそうはなりたくない”と自分を客観的にみてケアをきちんとするか、“まぁ、まだいいか…。私だけじゃないし…”と自分を甘やかして手を抜くか
それだけだと思うわよ。
手を抜いたツケは贅肉となってきちんと溜っていく、利息までついてね。
銀行預金の利息は“あって無きが如し”だけど、贅肉の利息は…ふふふふふ…
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