『鯖猫長屋ふしぎ草紙(六)』
今回はね、掛井の旦那と平八親分が窮地に立たされます。
平八親分がお縄にした辻斬りが、親分の勘違いだったってことにされちゃって…。
掛井の旦那は親分を信じている、だからなんとか事の真相を見極めようとするんです。
今回は拾楽さん、わりと積極的に手伝います。
拾楽さんの側にちょっとした事情もあって、おはまちゃんも手伝ってくれてね。
白い犬と行動を共にしているちょっと風変わりな女の子が一つの鍵だったり、みかけによらず本物っぽい山伏が拾楽さんに上手く乗せられてちょいと活躍したり。
この山伏、サバにかなわないんだなぁ
辻斬りの一件には年若い寺社奉行の内証が絡んでいて、やはり平八親分は正しかったってことで落着します。
辻斬りの真相究明と並行して長屋にもちょっとした怪異が起きています。
家鳴りがするわけ。
なぜ家鳴りがするのか、拾楽さんは知っているし、もちろんサバも。
家鳴りを起こしているのは、亡くなった拾楽さんの弟分なのよ。
ただ、何故出てきちゃったのかが拾楽さんには分からない。
その理由を、第二話の話頭で弟分がサバに語りかけ、頼んでいるんです。
結局拾楽さんは弟分が出て来ちゃった理由には気付けないままだったけど、弟分の心配は何も知らないおはまちゃんの一言で解消されました。
店子仲間の涼太さんが言います、家鳴りの
気がかりがなくなったんじゃねぇかな
ってね。
今回二キの御隠居の出番はありませんでした、臍を曲げておられるようです
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