昨年末に文庫の新刊が出て、前巻の事件が尾を引いている今作の展開です。
『向島・箱屋の新吉 新章<二> 忍び寄る危機』 小杉健治著 角川文庫
冒頭で、向島芸者お葉を座敷に呼んだ骨董商松本屋彦衛門に襲いかかろうとする暴漢を新吉がいち早く気づき阻止する。
続いて、前巻で勘定奉行笠木嘉門を罠にはめて殺害する手助けをしたことになっている生駒屋の主人が首を括る。
そして街中では辻強盗と残虐な押し込みが連発している。
というのが柱になっています。
新吉は主に の謎を追い、定町廻り同心梶井扇太郎は主に を解決しようと奔走していますが、次第に双方の縄目が絡み合い、見えてきたのはなんと、真に狙われているのは新吉だということ
辻強盗も押し込みの一味も無事にお縄にすることはできました。
ただ、この陰謀をしかけた張本人は逃げおおせてしまいましたから、新吉ひとりを亡き者にするための仕掛けとしてはかなり大掛かりですが、次の陰謀へと続きそうです。
第1作から第3作目までお葉姐さんを見下したり新吉に絡んだりしていた柳橋の美代次姐さんは、どうやら新吉に本気の恋煩いをしているようで新章に入ってからは名を聞くだけで姿を見せません。
この美代次姐さん、陰謀の、仕掛けの種にされそうだけどなぁ…
んでも、新吉、相変わらずの好い漢ぶりです、箱屋としての分を弁えた振る舞いといい、冴えた思考といい、剣の腕といい、非の打ちどころがない
次回作が楽しみだな
『向島・箱屋の新吉 新章<二> 忍び寄る危機』 小杉健治著 角川文庫
冒頭で、向島芸者お葉を座敷に呼んだ骨董商松本屋彦衛門に襲いかかろうとする暴漢を新吉がいち早く気づき阻止する。
続いて、前巻で勘定奉行笠木嘉門を罠にはめて殺害する手助けをしたことになっている生駒屋の主人が首を括る。
そして街中では辻強盗と残虐な押し込みが連発している。
というのが柱になっています。
新吉は主に の謎を追い、定町廻り同心梶井扇太郎は主に を解決しようと奔走していますが、次第に双方の縄目が絡み合い、見えてきたのはなんと、真に狙われているのは新吉だということ
辻強盗も押し込みの一味も無事にお縄にすることはできました。
ただ、この陰謀をしかけた張本人は逃げおおせてしまいましたから、新吉ひとりを亡き者にするための仕掛けとしてはかなり大掛かりですが、次の陰謀へと続きそうです。
第1作から第3作目までお葉姐さんを見下したり新吉に絡んだりしていた柳橋の美代次姐さんは、どうやら新吉に本気の恋煩いをしているようで新章に入ってからは名を聞くだけで姿を見せません。
この美代次姐さん、陰謀の、仕掛けの種にされそうだけどなぁ…
んでも、新吉、相変わらずの好い漢ぶりです、箱屋としての分を弁えた振る舞いといい、冴えた思考といい、剣の腕といい、非の打ちどころがない
次回作が楽しみだな