写真はネットからお借りしました
■ インスタグラムが火付け役 ■
先日「千葉 秘境」でグーグル検索して見つけた上の写真。「どこのジブリだよ」と思わず呟くとか、呟かないとか・・・。
実はインスタグラムにアップされたこの幻想的な写真が話題になって、観光客が押し寄せていると言う。場所は君津市と鴨川市の境辺り。
■ 「濃溝の滝」へGO!! ■
千葉の秘境を巡る事を楽しみとしている私としては行かない訳にはいきません。早速googleマップで場所を確認。
この滝、「濃溝(のうみぞ)の滝」と呼ばれているそうですが、なんと鴨川有料道路の入り口手前にあるらしい。なーんだ、いつも通っている場所じゃないですか。「亀岩の洞窟」って看板を見かけた事あるけど、そんなに人が押し寄せているなんて記憶は在りません。
ネットの噂はとかくオーバーなので、ここは確認するしかありません。早速、自転車でGO!!
■ オイオイ、観光バスが引っ切り無しに来てるよ・・・ ■
鹿野山をサクっとヒルクライムして房総スカイラインの終点を右折して鴨川有料方面に向かいます。すると「清水渓流広場 幸運の鐘」の看板の所で人だかりが出来ています。駐車場が一杯なので「満車」の看板を持った係員が近くの駐車場に誘導しています。
確かに以前ここを通った時に「幸運の鐘って、うわぁ、ださぁ」って思った事がありますが、その時は観光客なんて居ませんでした。
駐車場には大型の観光バスが数台駐車しています。乗用車も沢山。人も沢山。ちょっとした観光地状態です。
問題の滝へは舗装された遊歩道を「400歩程」歩くと書かれています。400mではありません。
すぐに濃溝の滝に辿り着きます。・・・・・。
房総に沢山ある「川回し」のトンネルですね。これは江戸時代に掘られたもの。
うーん、ちょっとイメージと違いますね。フォトショップで加工してみましょう。
うーん、ちょっと違う・・・。
ちなみに、朝日が差し込むのは3月と9月の早朝らしい。6時頃だとか。その頃もう一回来てみましょう。
駐車場には木道を歩いて戻ります。実はこの木道、かつて川回しで作られた水田跡にあります。江戸時代の農民達が岩をくり抜いて川筋を変え、必死に開墾した水田の多くは現在は耕作放棄地となっています。だいたい谷底に有るので、車で降りて行けない場所が多いのです。
<川回しの手順>
1) 川の蛇行の頂点同士をトンネルで繋ぐ
2) トンネルの入り口の旧川筋を堰で塞ぐ
3) 水の流れなくなった川床を土でかさ上げする
4) かさ上げした場所に水田を開墾する
濃溝の滝のトンネルの入り口の左側に堰を補強する為のコンクリートの護岸が有るのが写真で分かりますか?「絵的」には邪魔なコンクリート護岸ですが、川回しでは重要な役割を果たしているのです。
本日は「房総の(お手軽)秘境、濃溝の滝」を紹介しました。