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地球温暖化仮説は嘘だけど、気温は上昇している

2016-12-24 03:23:00 | 温暖化問題
 



■ 地球の平均気温が上昇している ■

上のグラフは気象庁のホームページに掲載されている地球の平均気温のグラフです。(1981年-2010年の平均気温からの差)

2000年以降低下傾向が見られた世界の平均気温ですが、2010年頃から上層に転じ今年は観測史上最高を記録したと報道されています。

■ エルニーニョが最高記録更新の原因 ■

CO2由来の温暖化仮説の宣伝に余念の無い気象庁ですが、今年の高温の原因はエルニーニョ現象にあるとしています。

気温に影響を与える最大の要因は海水温度です。日本の月別の最低気温は2月になりますが、日照時間で言えば冬至の前後に当たる12月や1月の方が短い。当然、太陽から受けるエネルギーも小さくなります。

しかし、海水は空気よりも暖まり難く、冷めにくいので、海水温度の変化は日照時間に2カ月程遅行します。又、海水温度は気温の様に1日で大きく変化する事もありません。1日の気温変化を取ると日照の影響を強く受けますが、1カ月などという長いレンジでの気温は海水温度の影響を反映します。

■ 太陽活動が低下している ■



太陽の活動は黒点数の多少で判断され、黒点が多い時は活発、逆に少ない時には沈静な状態です。黒点は11年周期で増減を繰り返しますが、今年は黒点数がゼロの日が度々観測されるなど、太陽の活動は低下傾向が顕著です。



上のグラフは151カ月周期の太陽の活動状況を表しています。青いグラフが1755年から2008年までのサイクル1~23の平均値。

赤いグラフがサイクル24(現在のサイクル)。グレーのグラフが観測史上で太陽活動が最も低調だった1798-1810年のグラフです。(この時代を「ダルトン極小期」と呼びます)



上のグラフは1600年以降の太陽黒点の観測データです。1645年から1715年の太陽黒点数が異常に少なく、この時代は「マウンダー極小期」と呼ばれています。この時代、地球は気温が低く冬は酷寒、夏は冷夏となるので農業生産が低下しました。日本でも度々飢饉が発生しています。

実は現在のサイクル24は過去200年間で最も太陽活動が弱い時期であると確定しています。

■ 太陽活動が低下しているのに、地球の気温は上がり続けるのは何故? ■

太陽活動が顕著に低下する一方で地球の平均気温は上昇を続けています。「人為的な二酸化炭素の放出量が増大しているからだ!!」と主張されていますが、私はこんな与太話は鼻から信じていません。

むしろ、現在の気温上昇は1900年代から始まった太陽活動の活発な時期の影響を海水温度が受けている為と考えています。前述の様に海水は暖まり難く、冷め難い。

極表層の海水温度だけで無く、中層の海水温度まで含めれば、海水温度の変化のトレンドは太陽の活動周期に遅行すると思われます。

そこで最初のグラフを改めて見てみましょう。



平均気温を表す青いグラフの小さなウネリは太陽の短期の活動周期に呼応しますが、傾向としては2年程度遅行しています。これは海水温度が太陽周期から遅行する為と思われます。

赤いグラフは長期的な温暖化傾向を示すものとされていますが、これ、太陽黒点数の長期トレンドの増加時期に一致します。1900年頃から太陽活動は歴史的に見ても活発期でした。この長期トレンドは当然海水温に影響を与えます。現在は太陽活動は歴史的に見ても低下時期に入っていますが、長期に渡る活発期の影響はまだしばらく海水温として残ると思われます。

ですから、太陽活動が低調になったとは言え、地球の気温が急に冷える事は無く、10年、20年というスパンで低下傾向が顕著になってゆくのでしょう。

■ 心配すべきは温暖化では無く寒冷化 ■

もし仮に太陽活動の低下が依然の極小期の様に長期に渡って低下するならば、鎌倉時代や江戸時代の様に「冷害」が頻繁に発生する時代がやって来るかも知れません。

「地球温暖化がーーー」とか「二酸化炭素を出すなーー」なんて言っていられるのは、現在の地球が「中世の温暖期」の様に比較的温暖な時代にある為で、一たび寒冷化が進めば事態は一変します。

1) 寒冷化によって海水温が低下すれば水蒸気の発生が抑えられ乾燥地帯が増える
2) 気温の低下は作物の成長を妨げ、耕作の北限は南下する

他にも寒冷化の影響は多々ありますが、私が死ぬ頃には「世紀の大誤説・地球温暖化仮説」なんて言われているのでしょう。