人力でGO

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絶対に失敗する「糖質制限ダイエット」

2017-03-12 12:45:00 | 分類なし
 

■ 科学的に見えて、短絡的? ■

最近はやっているダイエットに「糖質制限」というものがあります。食事中の炭水化物を極力減らしてて、タンパク質主体の食事にするダイエットです。

炭水化物はブドウ糖に分解され、細胞活動のエネルギーとなります。筋肉を動かしたり、脳を働かせるのがブドウ糖です。血中のブドウ糖濃度が上昇すると、インスリンが分泌され、ブドウ糖を細胞内に取り込む様に指示が出ます。さらに余ったブドウ糖を脂肪として脂肪細胞に貯蔵する様に指示が出ます。脂質やたんぱく質ではインシュリンは分泌されず、脂肪の貯蔵も起きません。それならば糖質を摂取しなければインスリンが分泌されず脂肪も増えないと「短絡的」に考えたのが「糖質制限ダイエット」です。


■ 「糖質制限」を止めた途端にリバウンドする ■


これ、絶対にリバウンドします。「糖質制限=飢餓状態」と体は判断しますから、入って来た栄養を体細胞に貯蔵しようとします(ホメオスタシス機能)。「糖質制限ダイエット」をずと続けられる人は良いですが、止めた途端にリバウンドが発生します。

一般的に肥満になる人は「自己抑制が低い」ので肥満になり易い。だから様々なダイエットに失敗して糖質制限にたどり着き、これもきっと途中で止めてしまう人が多い・・・。


■ インスリンの低下は「幸福感」を奪う ■

人はお腹一杯食事をすると幸せな気分になり、これはインスリンが幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンの原料物質が脳に取り込まれるのを促進する為です。

一方、お腹が空くとイライラして攻撃的になります。これは「空腹」というストレスが欲求ホルモンのドーパミンの放出を促す為です。

セロトニンの分泌に異常をきたすと人は「鬱状態」(うつ病という病気は無いと私は考えています)になります。拒食症や過食症は、無理なダイエットでセロトニンとドーパミンの制御に異常を来してしまった人で、セロトニンの分泌の減少は拒食症を、逆にドーパミンの分泌過多は過食症を引き起こすと考えられます。

■ 運動しないで痩せる・・・いえいえ「等価交換」の原理は生きている ■

糖質制限ダイエットの最大の魅力は「空腹感が無い」「運動しないでも痩せられる」という従来のダイエットに付き物な「我慢」や「努力」が少ない点です。そして比較的短期間の体重が減って行くのが実感できるのも魅力の一つです。

しかし、自然界に「等価交換」の理から外れた事象は存在しません。糖質制限の代償は、食費の上昇だけではありません。

脳の燃料は「ブドウ糖」です。「糖質制限」をしていても脂肪やタンパク質などを分解して体はブドウ糖を作り出していますが、「糖質制限=飢餓状態」においては、脳は優先的にブドウ糖を確保する為に、体の他の部位がブドウ糖を吸収する事を抑制します。

具体的にはコルチゾルをを分泌して細胞のブドウ糖吸収を阻害し、さらに交感神経から指令を出してインスリン抵抗性を上げます。さらに摂取して脂肪の一部は遊離脂肪酸となり、これもインスリン抵抗性を高めます。この状態は糖尿病の初期の状態で、初期の糖尿病の方が間違った「糖質制限」をすると糖尿病の症状が進む恐れがありあります。

■ 「糖質制限」をすると死亡率が上がる ■

糖質制限をした人は、糖質制限しない人の20~30パーセント死亡率が上昇したとの統計データも発表されています。

原因は糖質制限にあるのか、それとも脂肪や動物性のタンパク質の過剰摂取にあるのか解明していませんが、別の統計では糖質制限をして、かつ植物性のタンパク質を多く取った場合、死亡率が20%減少したとの結果もある様です。

いずれにしても、「楽に痩せられる」と糖質制限ダイエットを実行している多くの人が、リバウンドを体験して、また新しいトレンドに踊らされるのでしょう。


ちなみに、痩せたい人は、お酒を控えるのが良いみたいですね。肝臓がアルコールを分解している時には食べ物は脂肪として蓄えられ易くなるとか。これ知り合いの医師の受け売り。確かにアルコールを止めるのはお財布に優しいけれど・・・・私にとっては最強の幸福物質だけに・・・無理。

コルステロール値が高い人は長生き・・・健康を奪っていた健康の基準値

2017-03-12 09:06:00 | 危険なワクチン
 

■ 血中のコルステロール値は食事に影響を受けない ■

私は「卵はコルステロールが高いから一日一個」と決めていました。ところが厚生労働省は2015年から血中コルステロール値の上限値が撤廃していたのです。

アメリカの研究で、血中のコルステロール値が食事に影響を受けない事が判明した事が原因です。実は臨床医や人間ドックの関係者からは「コルステロール値が高い人の方が長生きで健康だ」という疑問がかねてよりあったのです。

コルステロールは細胞壁の原料となり、肝臓で合成されます。実は食事から摂取されるコルステロールの量は、体内で消費されるコルステロール量の1/3~1/7に過ぎません。食事から摂取される量が減れば肝臓が不足分を生産するのです。

では血中のコルステロール値は何かと言えば、それはその人の肝臓が生成するコルステロールの量だと言えます。そして、これは人によって高い人も居れば、低い人も居る。

■ コルステロールが高い人は長生きで健康 ■

「コルステロールの高い人の方が健康で長生きだ」というベテランの医者の疑問は、統計的にも実証されています。

PRESIDENT on lineより

<引用開始>

フィンランドのヘルシンキ大学で、高脂血症1200人を対象にした調査が実施され、次のような結果が得られた。高脂血症を食事療法と薬で下げたグループAと、下げる手段を何も講じなかったグループBを比べたところ、10~15年後の心筋梗塞の発症率、死亡率ともに、Aグループのほうが高かった。

日本でも、1980年、厚生(現・厚生労働)省国民栄養調査対象者1万人に対する14年間の追跡調査で、「240~259mg/dl」が「健康長寿」にもっともよいコレステロール値であることが判明している。また、茨城県で40~79歳の男女10万人を5年間調査したところ「コレステロール値が低いほど、全死亡率、特にガンの死亡率が高かった」「240mg/dl以上の全死亡率が一番低かった」ことが明らかになっている。

<引用終わり>


■ 悪く無いのに「悪玉」と蔑視されたLDLコレステロール ■

ここまで読まれて、「いやいやコルステロールには「善玉」と「悪玉」があって、悪玉コルステロールが動脈硬化などの原因になるんだよ。と思われた方・・・あなたの情報も古いのです。

「悪玉コルステロール」などという不明用なあだ名を付けられてLDLコレステロールですが、実は体の隅々にコルステロールを運ぶ役割を持っています。逆に体の隅々から不要なコルステロを肝臓に運ぶ役割を担っているのが「善玉コルステロール」と呼ばれるHDLコレステロール。この両方が揃って体内のコルステロールの循環が正常に働きます。では何故「悪玉」と呼ばれるLDLコルステロールだけが悪者にされたのでしょうか?

動脈硬化の血管内部にはコルステロールの沈着が見られます。これにが注目され、コルステロールが過剰に運ばれると動脈硬化が起こると考えられたのです。

動脈硬化の患者を調べると「家族性高コルステロール血症」という遺伝を持った人が多い。これは遺伝的にコルステロールの値が高い人なのですが、動脈硬化を患うケースが多い。日本人には200人から500人に一人程度の割合で存在します。

1) 家族性高コルステロール血症の患者は動脈硬化になりやすい
2) 動脈硬化の患者に占める家族性高コルステロール血症の割合は44%
3) 動脈硬化の原因となるコルステロールの血管中の沈着は家族性高コルステロール血症が原因

とまあ、動脈硬化の原因は確かに血管中のコルステロールの沈着ではあるのですが、これは普通の家族性高コルステロール血症とおう遺伝疾患の結果であって、普通の人が過剰にコルステロールの値を気にする必要は無いのです。

■ 危険な植物オイル? ■

コルステロールの危険性が盛んに宣伝されていた頃、コルステロールを下げるとして注目されたのが「リノール酸」。植物性のオイルに多く含まれています。

国立栄養研究所がラードを与えたネズミと植物油を与えたネズミを45週間飼育して比較した所、ラードを与えたネズミの死亡率は18%、植物油を与えたネズミの死亡率は64%になりました。植物油を与えたネズミの死亡率は実に3.5倍にもなったのです。

この原因の考察として植物油によって免疫が活性化して白血球が増え、その白血球がネズミの血管を傷つけたのではないかと考察されています。

■ 不飽和脂肪酸の取りすぎは良くない ■

動物油は飽和脂肪酸が多く常温でバタの様に個体です。一方、植物油は不飽和脂肪酸を多く含み、常温で液体です。不飽和脂肪酸とは不飽和の炭素結合を持つ脂肪酸で、この結合は酸素と結びついて酸化され易い。

コルステロールを下げるとして体に良い油と言われていたリノール酸は不飽和の炭素結合を2つ持ち酸化され易く、オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸はこれが一つで酸化され難い。

不飽和脂肪酸は体内で活性酸素によって酸化されます。これは一見、体内の活性酸素を除去している様に見えるのですが、酸化された脂肪酸は過酸化脂肪酸としてこりらもラジカルな物質として振舞います。これらのラジカルは細胞膜を構成する脂肪酸から水素を奪って細胞膜を傷つけます。

尤も、生物の体はラジカルの増加に速やかに対応して、活性酸素除去酵素を増産してこれに対応します。一般的には多少の活性化物質(ラジカル)の増加で病気やガンになる事はありません。しかし、過度に摂取すれ害が現れます。

生き物としての人間は元々、大量の植物油を摂取する様な生活はしていませんでした。油も高価でしたから揚物などを頻繁に食べる様になったのは戦後の事でしょう。ドレッシングを掛けたサラダなんてものも、戦前の庶民は食べていません。

戦後の栄養の改善で日本人は健康になりますが、最近は栄養の過剰摂取で健康を害しています。

■ 健康になろうとして不健康に成る人達 ■

コルステロールの問題は、西洋医学や西洋人の思考パターンが生み出した問題です。

彼らは何か問題が起きると、原因を突き止め、それを解決する方法を合理的に作ろうとします。

1) 動脈硬化の人は血中のコルステロール値が高い
2) コルステロールの値を下げる薬を処方すれば良い
3) コルステロールの血中濃度の上限値を決めて、高い人に薬を処方すれば良い

ところが、「薬」と呼ばれる物は「毒」と同じですから、コルステロールを下げる薬も副作用があります。肝機能障害や、末端神経障害や横紋筋融解症などを引き起こす恐れがあります。これらの薬は血中コルステロール値が極端に高い人に処方されるので、かつての正常値を少し超えた人には食事の指導がされていました。

尤も、食事中のコルステロールの量が減れば肝臓がその分を補って生産するので、食事指導の効果はほとんど無かったのです。

一方で、コルステロールを下げる為に、過剰にリノール酸を摂取する事で、新たな健康リスクを生み出してしまった・・。