久留里の名水の紹介記事に拍手コメントを頂きました。
名水って「まずい?!」・・・硬度と日本酒 人力でGO 2015/7/10
その記事の最期にネットで見つけた「千葉のお酒ベスト10」を掲載していたのですが、その後の「研鑽」で、このランキングは私のランキングをかなりズレていると感じています。
そこで、改めて、私の飲んだ範囲での千葉の日本酒のランキングを発表したいと思います。尤も、思うところあって1か月禁酒を継続しています。飲みたい気持ちを、記事に叩きつけてグッと堪える・・・・。
実際にノンアルビールさえあれば問題無く禁酒出来ています。飲み会でもウーロン茶で下ネタ連発・・・。アルコールって要らないんじゃねぇ?っと思える今日この頃。でも、美味しい料理に美味しい日本酒は飲みたい・・・。
・・・ところで、「禁酒すると痩せる」というのデマだから。夕飯とかしかり食べてしまうからむしろ太る。体脂肪率は下がったけれど・・・体重は殆ど減りません。
極私的 「千葉の酒」ランキング
1位 「叶」 大吟醸 東薫酒蔵 佐原 兵庫県産の1等級の山田錦を35%まで磨いた大吟醸。火入れ酒で、この香、濃厚な味わい。値段は高いけれど、千葉県の地酒の間違い無く「横綱」です。
2位 「鳴海」 純米吟醸 生無濾過原酒 東灘酒蔵 勝浦 濃厚旨口の微発泡酒。「端麗辛口」ブーム以降、人気がイマイチな甘口の日本酒ですが、このトロリとした飲み口、そしてサラリとした後味は癖になります。都内の日本酒バーでも知る人ぞ知る千葉の秘蔵酒。
3位 「福祝」 純米吟醸 生無濾過原酒 藤平酒造 久留里 「名水」の街、久留里で人気が高まっている酒蔵。麻生財務大臣の晩酌のお酒の一つとか。普通に丁寧にお酒を醸造すると、普通以上に美味しくなる見本。水も良いのでしょう。いわゆる「農大系」の華やかなお酒ですが、バランスが良いのが特徴。(コストパパフォーマンスも高い)
4位 「飛鶴」 森酒蔵 久留里 地元でしか手に入らない幻にお酒。何故かと言えば生産量が少ないから・・・。どこが美味しいのか?・・・実は私も分かりません。普通の美味しく、料理を引き立ててくれる。最近流行の華やかな日本酒と正反対の、地味だけど「美味しい」日本酒。久留里にあって、水は上総掘りの硬水では無く、愛宕山からの清水を使用。
5位 「腰古井」 吉野酒造 勝浦 これも飛鶴と並び、普通に「本醸造」が旨い。カツオのタタキとか、ナメロウなど、青魚系と良く合います。
6位 「岩の井」 岩瀬酒造 御宿 「山廃仕込」の伝統で作られるお酒は、乳酸発酵によって酸味が立ちますが、そのバランスが絶妙。「本醸造」でも「純米酒」でも充分に美味しい。「古酒」がフランスのワインのコンテストのアダムスで賞を取っていますが、普通に「本醸造」で充分。
7位 「東塊盛」 本醸造 小泉酒造 内房君津のお酒。これも普通に美味しい。
8位 「五人娘」 純米 寺田本家 神崎(こうざき) 知る人ぞ知る「自然酒」の有名な酒蔵。病気をきっかけに「無農薬米」「蔵付き酵母」の酒造りを始めた先代の努力が実を結び、手間暇かけたお酒は、自然食ファンのみならず、日本酒ファンも納得の味わい。結構しっかりとしたお酒。この他に、「日本一マズイ日本酒」を自称する「むすび」は、発芽玄米の日本酒。ヌカとビールを混ぜた様な味は一度飲んだら忘れません。これが「日本酒のルーツ」なのかも知れません。寺田本家の天然酵母はパンの生地を発酵させた時の発酵力が違うと自然食界隈でも有名だとか。
9位 「不動」 吟醸生無濾過原酒 神崎(こうざき) 成田山の近くに本店は有りますが、醸造所は寺田本店と同じ水郷の神崎。発酵の街として有名です。メインのブランドは「仁勇」ですが、特別醸造の「不動」は農大系のお酒としてもレベルが高い。最近、味が上っている様に感じます。蔵の規模が大きいので、ランキングは下にしていますが、千葉の酒、ベスト3に充分入る実力。
10位 「最上白味醂」 味醂 馬場本店 佐原 東薫酒蔵の隣に位置する馬場本店。勝海舟も逗留した事のある酒蔵ですが、ここのイチオシは宮内庁御用達の「白味醂」。砂糖など添加物を一切使わない味醂は、芳醇ですが、後味がさっぱりした甘さ。そのまま飲むと「リキュール」です。料理に使うと、家庭料理が料亭料理に早変わり。マジでスゴイです。
千葉県の日本酒は殆ど無名ですが、実は県内に酒蔵が40軒程度も残っています。そのどれもが個性豊かで、魅力的なお酒です。生産量が少ないので、全国的には流通していませんが、ネットで簡単に取り寄せが出来る時代、カツオなど臭いの強い魚に合わせると外房の酒はベストマッチです。
「岩の井」や「腰古井」などはおオススメ。「飛鶴」は手に入らないでしょうから・・・。
<追記>
あれ、何か足りないと思ったら「甲子(きのえね)」を忘れていました。井戸から酒が涌き出したという伝説が伝わる「酒々井」の名酒蔵。5位以内のどこかにランキングするハズですが・・・忘れてた・・・。千葉県では現存する最も古い酒蔵です。
あと、「竹岡」もランキングすべきお酒。
鴨川の亀田酒造はイマイチの印象が有るのですが、ワイン酵母を使った日本酒は、アメリカ人のワイン通に飲ませたら「ドライシェリーみたいだ」と驚いて、早速写真をネットにアップしていました。これ、結構、面白いお酒でした。
同様に東灘酒蔵の白麹を使った「バージニティー」は、ワインの様な味わい。フランス料理などに合いそうです。
・・・・あーーーお酒が飲みたい!!