■ あなたはミステリーをどう読みますか? ■
私も時々ミステリー小説を読みます。私の場合、扉ページの登場人物紹介を先ず丹念に読みます。
「・・・古い屋敷の主。足を患っていて車椅子の生活。気難しく、他人に厳しい。」
「・・・古くから屋敷に使える執事。主人に従順で仕事は真面目にこなす。」
「・・・主人の姪。派手で男好き。」
「・・・若いメイド。内向的で他人と話す事は少ない。」
ちょっとベタですが、だいたいこんな事が書いてあります。私は大体、この人物紹介で犯人の目星を付けてから、ミステリーを読み始めます。一番怪しそうな人物は、先ず外す事は鉄則です。残った登場人物の紹介を何回か読んでいると、何となく浮き出して来る人物が一人か二人出てきます。後は勘で犯人を断定してしまします。
不思議な事に、これが良く当たるのです。
私ほど極端で無いにせよ、皆さんもミステリーよ読む時には、犯人の目星を付けながら読まれる事でしょう。
■ 「小沢一郎=悪人」か ■
ミステリー小説は予断を持って読んでこそ面白い小説です。それでは実際の社会ではどうでしょう?
「色眼鏡で人を見てはいけないよ・・。」と子供は教育されますが、それは「多くの人が色眼鏡で人を見ている」事の裏返しでしかありません。実際の世界でも人々は予断を持って世界を眺めています。
それでは、人々は「小沢一郎」をどういう予断で見ているのでしょうか?
ニュースは真実と思って疑わないある年齢より上の方や、ワイドショーに洗脳された主婦の方々は、「小沢一郎=悪人」という刷り込みがされているでしょう。
一方、ネットを中心にしたネオ保守的な人々は、m「小沢一郎=日本に救済者」と見ている方が多くいらっしゃいます。小沢氏の言説が、日本の自主独立を追及する内容である事から、戦後のアメリカによる占領統治が現在も続いている事に意識的な人々は、アメリカに一定の距離感を示す小沢氏に期待を託しています。
いずれの見方をするにしても、「小沢一郎」の評価は、政治的スタンスによって決定されています。
■ 「小沢一郎=フリーメイソン」という仮定 ■
ここに全然違う角度から、「小沢一郎」を眺める尺度を設定してみましょう。それは、「小沢一郎はフリーメイソンのメンバーである」という仮定です。
仮定の裏づけとして、次のような情報を提示してみます。
<http://blogs.yahoo.co.jp/haleshomahube/49681956.htmlより引用>
坂本龍馬とフリーメーソン
明治維新の礎を築いた英雄は、秘密結社のエージェントだった!
鬼塚五十一・著 学研 2007年1月刊
坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像は、高知県を象徴する荒海の土佐湾に面して、海を見つめて立っている。中岡は室戸岬の突端に、龍馬は土佐湾のほぼ中央の桂浜にある。中岡の左手は刀を待ち、右手は腰にしっかりと添えられ、その姿はいかにも武士らしい。
ちなみに、地元の土佐では、意外なことに龍馬より中岡のほうが人気がある。「龍馬は商売人だから」というのがその理由らしい。とはいっても、龍馬は若い人に人気がある。彼の銅像は中岡とは対照的に右に身を傾け、右手を懐に入れているが、その手は拳銃を握っているといわれている。
土佐の英雄といえば、この中岡と龍馬のふたりと考えるのが一般的だろう。ところが、思わぬ人物がもうひとり、土佐には存在するのである。しかもこのところ、その人物の業績が急速に再評価され、土佐の英雄になりつつある。
中浜万次郎――ジョン万次郎である。
彼の銅像も土佐にある。東の室戸岬とは反対の西の奇岩を呈する足摺岬に、黒潮が渦巻く突端の断崖に立っているのだ。銅像が立てられたのは、1968年7月11日。地元のライオンズクラブの有志が中心となって設立された。
そして、1991年11月7日には「ジョン万次郎漂流150周年」を記念して、「ジョン万次郎の会」が東京の憲政会館で結成されたが、その会長に選ばれたのは、およそらしからぬ人物だった。ロックフェラーといえば、アメリカのフリーメーソンのトップであるが、そのロックフェラー人脈のひとりである民主党党首・小沢一郎氏である。
当時、彼はまだ自民党にいたが、3年後の細川連立内閣ができたとき、新生党を設立して参加し、連立内閣の陰の実力者となった。その新生党設立の際、当時の駐日大使のマイケル・アマコスト(現在はロックフェラーの米ブルッキングス研究所所長)を介して、ロックフェラーから約500億円の資金を提供されたといわれている。
高知出身でもない岩手選挙区の小沢一郎氏が、なぜ「ジョン万次郎の会」の会長になどなったのだろうか? この会は彼の政治力を利用して、当時の外務省、通産省、郵政省、建設省、運輸省、自治省のなんと6つの省庁の許可のもと、その共同管理ということで設立された。
しかも、わずか1年という異例の早さで承認され、設立年の9月、自動車、電車、電機、電力など財界の主要団体に、文書で5000万から6000万の寄付を要求し、3か月足らずでなんと5億6000万円もの設立運営資金を集めている。このことは国会でも問題となり、自民党の中川秀直議員によって追求された。これに対し、当時の柿沢弘治国務大臣と羽田孜首相は、のらりくらりと国会答弁して、責任の所在を曖昧にして逃げた。
この会の目的は、日米の草の根交流の原点であるジョン万次郎を歴史の中から発掘し、彼の精神(ジョン万スピリッツと呼ぶ)を広め、日米友好関係を深めようというものだ。具体的には、日米交換留学制度や日米の草の根交流サミットなどの国際交流を行なっている。
だがなぜ、急にまたジョン万次郎にスポットを当てようとしているのか。その理由は、彼の銅像が立つ足摺岬に行けばすぐにわかる。黒潮の風が強い足摺岬に、それはまるで古武道家のようなたたずまいで立っている。だがよく見ると、右手は強く握りしめ、左手には、なんと直角定規とコンパスを持っているではないか!
直角定規とコンパスといえば、フリーメーソンのシンボル・マークである。あのトーマス・グラバー邸の石柱に刻まれていたものとまったく同じ直角定規とコンパスが左手に握られているのだ。
ジョン万次郎はフリーメーソンだったのだろうか。だとすれば、これまでの謎がすべて解けるのである。そして、ロックフェラーの息のかかった小沢一郎がなぜ、会長になったのかもわかるだ
<引用終わり>
ちなみに、フリーメイソンのシンボルでは下の写真の通りです。
ヨーロッパの石工組合に端を発するフリーメイソンのシンボルは、当時の彼らの道具であった直角定規とコンパスです。
それでは、足摺岬に立つジョン・万次郎の銅像見てみましょう。
しっかりと、その左手に定規とコンパスが握られています。
これが日本地図を作成した伊納忠敬の銅像であれば、何の不思議もありません。しかしジョン・万次郎が定規やコンパスを握っている必要はありません。長崎のグラバー邸の柱にフリーメイソンのマークが刻まれている事からも、日本の開国にはフリーメンソンが何らかの関わりを持っており、ジョン・万次郎がフリーメイソンであった可能性は低くはありません。
そして、「ジョン万次郎の会」の会長として、この銅像の製作に尽力した小沢一郎氏とフリーメイソンに何らかの関係があるかもしれないというのは、ミステリー小説的には十分検討すべき伏線です。
■ 「イルミナティー・フリーメイソン→ロスチャイルド=ジェイ・ロックフェラー→小沢一郎」という関係 ■
小沢一郎がジェイ・ロックフェラーと繋がりがある事は良く知られています。ゴールドマンサックスのオーナであるジェイ・ロックフェラーはアメリカにおけるロスチャイルドを代表する人物です。
ロスチャイルド家がイルミナティー=フリーメイソンの一員である事も良く知られいます。
さて小沢一郎がフリーメイソンとして、ロスチャイルド家の利益を図るならば、彼はどう行動するでしょうか?
■ 日本の金融資産を狙うロスチャイルド ■
ゴールドマンサックスが小泉政権で仕掛けた郵政民営化の目的は、郵貯資金350兆円を欧米の金融市場で「運用」する事でした。
「運用」といえば聞こえは良いですが、様はアメリカ国債を買ったり、アメリカの地方債を買ったり、紙切れ同然のMBSやCDSを買ったりする事です。
■ 政権交代の目的 ■
小泉時代は騙されていた国民もさすがに麻生政権の時にはこのカラクリに気づき、自民党は国民の支持を失って行きます。マスコミも小沢民主党を持ち上げて政権交代を援護していきます。
「自民党政権では郵政資金がアメリカに取られる」という認識が作られたのです。
しかし、実際には麻生政権は郵政民営化を阻止していました。自民党時代、西川氏が社長であるにも関わらず、ゆうちょ銀行のドル建て債権は310億円でした。しかし、民主党政権下でこの額は半年間に23倍に膨れ上がっています。
リーマンショックが勃発してG20が開催された時、中川財務大臣は酩酊会見を開き世間のひんしゅくを買いました。しかし、アメリカはこの時、日本に100兆円の出資を迫っており、中川氏はIMFに10兆円を拠出すると発表する事で、この圧力に逆らい、日本の負担を1/10に軽減してしまったのです。その後中川氏は亡くなりましたが、この死因には、当然「黒い噂」が絶えません。
この様に、政権末期の自民党は、アメリカの要求に必死で抵抗していまいた。
■ 「郵政民営化反対」を掲げて政権を取った民主党 ■
民主党は「郵政民営化反対」を公約として、衆議院選を勝利し、政権を獲得します。
その後、亀井静香氏率いる国民新党と連立して、「郵政民営化修正法案」の成立を目指します。
この時期「政治とカネ」の問題から小沢氏が検察に追求され、マスコミも「小沢=悪者」というキャンペーンを張ります。
小沢氏への検察の不当な追及は、ネットの新保守達を小沢支持に大きく傾けました。アメリカに抵抗する小沢一郎を、CIAの手下の東京地検特捜部が痛め付けているという認識が広がります。
ところが、キャンベル国務次官補が来日して、小沢氏と会談した直後、検察は起訴をあきらめます。
その直後、亀井金融大臣が「ゆう預はアメリカ国債の運用も検討する」と発言し、小沢氏がキャンベル氏と手打ちをした印象を国民に与えました。
■ アメリカ国債を買い増す「ゆう貯」 ■
小沢氏とキャンベル氏との間にどんな話し合いがされたかは分かりませんが、民主党政権下でゆう預銀行は、アメリカ国債とドル資産を大量に買い増しています。
<http://leny.iza.ne.jp/blog/entry/1623028/ より引用>
ゆうちょ銀、外国債を大量購入「運用多様化の第一歩」
http://www.asahi.com/business/update/0522/TKY201005220259.html
2010年5月24日0時1分
ゆうちょ銀行が2009年度に外国の国債を大量に買い入れていたことが明らかになった。今年3月末時点の残高は3兆7100億円で、03年の郵政公社発足後で最も多い。鳩山政権は郵政改革の一環として、貯金として預かったお金の運用を日本国債に偏らず多様にする方針を打ち出しており、政府の意向を踏まえたとみられる。
昨年3月末の外国債の残高は1兆2800億円で、残高は1年間で3倍に膨らんだ。保有する外国債のうち、最も多いのは各国政府などが日本で発行する円建ての「サムライ債」で、約7割を占める。
昨年10月以降に増えたのが、米国債などの米ドル建て債券だ。昨年9月末の残高は310億円だったが、半年後の今年3月末は8700億円と28倍になった。昨年秋は14年ぶりに一時、1ドル=84円台になるなど円高が進んだ時期で、幹部は「為替差益も狙って、1ドル=80円台で大量の米国債を買った」と明かす。
鳩山内閣が掲げる郵政改革は、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の金融2社が収益力を高め、そのもうけで全国の郵便局ネットワークを維持することが柱だ。現在、ゆうちょ銀行は利用者から集めたゆうちょ資金約190兆円の8割を日本国債で運用している。だが、10年物の国債の運用利回りは1.2%程度で、米国債よりも約2%幅低い。日本国債に偏った運用が収益力の低さや、郵便貯金の金利が低いことにつながっている。
亀井静香郵政改革相や原口一博総務相は、ゆうちょ資金の運用策として、海外の高速道路などの大型投資や個人向け貸し出しと並び、外国債の購入増もあげている。日本郵政の斎藤次郎社長も昨年10月の就任会見で「運用を日本国債の保有一本に限定する方法はとり得ない」としており、外国債購入は「運用多様化の第一歩」(幹部)といえる。
ただ、外国債には損失を被る危険もつきまとう。外国の通貨建てで外国債を持った場合、円高が急激に進めば、円換算では価値が下がって損失になるおそれがある。ギリシャのように財政不安から国債価格が暴落する危険もある。01年にアルゼンチン政府発行のサムライ債が予定通り返済できない債務不履行に陥った例もある。斎藤社長も会見で「運用のテクニックやリスク管理で、人材を育てることが重要」としている。(堀口元)
<引用終わり>
「ドル安時に購入したので、利益が発生している」という言い訳は、ドルが88円に戻った現在は全く通用しません。長期的にはドル安になる事は子供でも予測できるので、ゆう貯銀行のドル資産の買い増しは、預金者に損失を与えています。
■ 普天間問題の挫折 ■
さらに小沢ー鳩山は、「普天間問題」でつまずき、小沢氏と鳩山氏は辞任する事となります。
しかし、普天間問題は日本にとって何ら切迫した問題では無く、鳩山氏の個人的信念に日本中が振り回されただけの結果に終わります。この間政治は停滞し、民主党の支持立率は下がり続けました。
■ 連立解消と共に消える郵政民営化修正と普天間問題 ■
「郵政民営化修正」は国民新党との連立の公約、「普天間問題」は社民党との公約とも言えます。社民党が連立を離脱した現在、「普天間問題」は既に「問題」にもなりません。
「郵政民営化修正」も国民新党の衰退と共にトーンダウンしています。
鳩山民主党の掲げた二つの大きな公約は、事実上、管内閣で破棄されたとも言えます。
■ わざと負けた小沢一郎 ■
郵政問題にしても、普天間問題にしても、表面的には小沢氏の敗北の結果、民主党の主張が後退した様に見えます。
しかし、小沢一郎と鳩山がフリーメイソンとして、ロスチャイルドを利する為に動いていたという予断をもって眺めれば、「小沢一郎は普天間問題で故意に躓いて、郵政問題を道連れに辞任した」と考えると、何故「普天間」なのか?何故「政治とカネ」なのかが釈然としてきます。
■ 「道化」の社民党、「芸達者」な亀井静香 ■
社民党に振られた役は、「道化」です。これはいつもの事です。
一方、亀井氏は警察官僚出身ですからCIAとも繋がりがあり、小沢氏の背後関係も十分承知しているはずです。小泉劇場の時と同様、亀井氏は「国民派」を演じているだけで、結果は逆に転んでいます。寝癖頭といい、ベランメイ口調といい、実にオジサンの心を掴むこつを知っている「芸達者」と見る事が出来ます。
■ 「みんなの党」の目的は官僚制度の破壊 ■
参議院選挙の結果、社民党と国民新党が退場し、新たな役者が登場しました。
「みんなの党」の渡辺氏です。
父親譲りの飾らないしゃべり口と、景気回復戦略で、新保守を中心に無党派層の票を獲得しています。
各党の選挙公約を眺めてみると、小さな政府を目指す「みんなの党」の方針は、一見一番まともです。
しかし、「みんなの党」のメンバに旧中曽根派が大勢いる事に注意が必要です。さらには渡辺氏は、福田内閣の閣僚時代に、「フレディーマックとファニーメイに100兆円出資すべき」と主張して、福田首相に罷免された前科があります。
■ 増税より、公務員改革 ■
民主党の菅氏の持ち出した消費税増税による財政再建に国民はNOを突きつけました。そして国民は「みんなの党」のアジェンダに注目しています。
増税の前に「公務員改革」。国民の意思は固まりつつあります。
■ アメリカの邪魔者である官僚機構を葬り去る ■
「管首相が財務官僚にそそのかされて消費税増税を主張した」的な報道がされていますが、私は景気後退期に増税する程、財務官僚がバカだとは思えません。
マスコミは今後、「みんなの党」の主張と、管首相の「大きな政府政策」を比較して、世論を「公務員改革=公務員給与引き下げ」に導いていく事でしょう。
しかし、「みんなの党」の公務員改革には「脱官僚機構」が包括されています。
戦後、「アメリカの進める日本の見えざる占領統治」に、影ながら反発してきたのは、日本の優秀な官僚達です。
アメリカの求める市場開放や、金融改革を半ば骨抜きにしてきたのは、官僚達です。
その官僚機構を悪者にして、葬り去るのがアメリカの目的です。
■ 危ない政治主導 ■
吉田茂を祖とする自民党経政会は、「面従腹背」を得意として、官僚と一体化して日本の利権を守ってきました。
「民主党」や「みんなの党」の掲げる政治主導は官僚の無力化を意味します。
新型インフルエンザ対策で、厚生官僚は、輸入ワクチンに反対しましたが、枡添大臣と一部の「アメリカ留学帰りの技官」の主張で、輸入ワクチンが購入されました。厚生官僚達の巧みな作戦で、国民は「怪しい輸入ワクチン」の投与を免れましたが、新型インフルエンザがペテンであった事は、現在は隠し様の無い事実です。
この様に、聞えは良いですが「政治主導」は、「アメリカに操られた政治家」により国民んの利益が失われる事を意味します。小泉改革が良い例です。
■ 改革すべきは地方公務員 ■
国民が本当に問題にすべきは、たいした仕事もせずに民間より多額の給与を貰う地方公務員という特権階級です。決して、優秀な官僚機構ではありません。
■ 予断を持って「小沢一郎」を観察すべし ■
世間は小沢一郎を「田中角栄の意思を継ぐ物」と見ています。しかし、小沢氏の行動は結果的にいつも政治を混乱させ、日本の国力を削いでいます。
私は小沢氏を「フリーメンソンの手先」という予断を持って観察しています。これはミステリー小説の人物紹介で犯人を断定するのに等しい根拠の無い行為ですが、そうする事で「小沢一郎」の行動の理解に役立つならば、プロファイリングとしてはあながち無駄な試みでは無いと思います。
さて、皆さんはどうお考えになられるでしょうか?