人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

『平成元禄原発心中』

2017-04-05 05:31:00 | 時事/金融危機
 

花魁  あちきは借金のある身。それを身請とは旦那も酔狂なお人。

旦那  なあに、借金さえなくなれば、お前は宝も同然。我が家の将来は安泰というもの。


<数年後>


奥方  あなた、アタシにまだ借金があると言う御仁が何人も訪ねてくるんです・・・。

旦那  またか・・・いったいお前は幾ら借金を作ったんだ?

奥方  それが・・・最近、アタシが出した店の方が上手くいかなくて・・・。

旦那  ちょっと帳簿を持っておいで。

奥方  おはずかしい内容ですが・・・


・・・旦那、にわかに青ざめ、額からは冷や汗が・・・


旦那  ちょっと、これはどういう事なんだ。これじゃあ私の本業まで潰れちゃうよ・・・。

奥方  それが、まだ隠し帳簿があって・・・

旦那  もうだめだ。繁盛している店をいくつか売っても払いきれたもんじゃない・・・。

奥方  いっその事、アタシを離縁してください・・。

旦那  それは出来ん・・・。お前を身請けしたのはある方に頼まれたから・・・。


<柳の枝が風にゆれる大川のほとり・・・>

旦那  おまえ、覚悟はいいかい。

奥方  あなたとなら地獄の果てまでもご一緒に・・・。


・・・ザブン
・・・身も凍る冷たい水に奥方を突き落とし、続いて後を追う旦那・・・


<数刻後>


通行人  おい、あんたしっかりしろ!!

奥方   あれ、あたしは、いったい・・・

通行人  可哀そうに、こんなに冷え切って。家に来て温まるといい。


<通行人の家>

奥方   お風呂まで頂いて、すっかり温まりました。

通行人  それは良かった。一時はどうなる事かと・・

・・・・おいおい、これはとんだ上玉じゃないか・・・

通行人  なんで身投げしたかは聞くだけやぼだ。
     行く当てが無ければ、しばらくは家に居るといい

奥方   それはご親切に・・・。

・・・・・おやおや、この御仁も酔狂な方だこと。今度はこのお方のご厄介になろうかね・・。




色々と不思議な東芝とWH問題。

多分、結果的には東芝は経営破綻で解体。キレイな身になったWHは韓国?企業に押し付けられて復活となるでしょう。

不可解なのはWHの内部告発から東芝の粉飾が明らかになった事。これでは「抱き着き心中」じゃないか・・・。まさに毒婦の様な企業です。WH、恐るべし。

東芝問題を巡る妄想

2017-04-03 11:39:00 | 時事/金融危機
 

経営難のWHをどうして東芝が買収したのか・・・。東芝自身の判断だったのか、米国と日本政府に押し付けられたのか・・・。

核兵器の原料であるプルトニウムを製造する原子力事業は国家管理されているので、東芝の独断とは考えられない。

WHの負債を全て押し付け、東芝本体が解体或いは経営破たんに陥るまで原子力部門を切り離せなかった理由は、東芝経営陣にその選択権が与えられていなかったから。一方で大規模な粉飾決算は「お目こぼし」されていた。

だから、東芝経営陣にとっては粉飾問題は「他人事」に過ぎない。東芝にとってこの問題は「天災」に等しく、逃げる事が出来なかったのだから・・・。

尤も、GEの原子力事業を買い取らされた?日立・三菱重工が、東芝程酷い事になはなっていない事を考えると・・・東芝がババを引いたのか、或いはババの処理が悪かったのかは判断し難い所。

きっとWHが「酷すぎるババ」だった事と、リーマンショック以降の東芝の経営状態が「酷すぎる」事の相乗効果によって、天下の大企業が経営破綻の瀬戸際に有るのかも知れません。


三井グループの東芝の凋落・・・なんだか仕込まれていた様に思えるのは、私が「陰謀脳」だからでしょうか。

新年会企画 「私を寄席に連れてって」・・・新宿・末広亭

2017-04-03 10:42:00 | トレッキング/旅行
 



4月に入ったというのに冷たい雨の降る土曜日。大学の親友4人の新年会に行って来ました。今年の企画は「私を寄席に連れてって」。

本当は4月2日の川崎の「チンポ祭り」(興味のある方はググってみて)に行きたかったのですが、予定が合わずに、代案が「寄席」。リクエストは私、当日のスケジュールは友人FとFが担当。(出席番号が近い同士で卒業後30年近く経っても毎年集まっています)

何故寄席かと言えば・・・そりゃ、『昭和元禄落語心中』の聖地巡礼に決まってます。



先ずは毎年恒例の「初詣」。今年は新宿花園神社です。



境内の桜は3分咲き程度。冷たい雨に打たれて首を垂れています。その下をピンクとブルーの髪色の外国人観光客。桜色の髪の毛が、ナルトのサクラちゃんみたいです。思わぬサクラ見物です・・・。



伊勢丹の地下でお弁当を調達した後、新宿三丁目の末広亭に向かいます。ところが、何と50m以上行列しています。『昭和元禄落語心中』の影響か!!と思いましたが、本日は4月の初日。さらには新真打のお披露目とあっての人手の様です。










入場料は3000円。これで12時から夜の9時まで、昼夜の入れ替え無しで楽しめます。お客さんは比較的若いご夫婦も多く、子供の姿もちらほら。

古典落語、新作落語、漫才、手品、などなど、次から次に飛び出して、飽きる暇がありません。しかし、「遠足の前日症候群」で朝1:30に起きてしまった影響で、落語の落ちで「寝落ち」する始末・・・。まあ、古典はだいたい落ちが分かるので・・・。

落語なんて何時聞いたんだろうと思い返してみると、中学の「予餞会」に毎年噺家さんが呼ばれていました。「子褒め」とか「長屋の花見」、「じゅげむじゅげむ」なんて作品が記憶にあります。

意外に面白かったのが時事ネタの新作落語。枕からシームレスにネタに繋がって行きます。

若手から大ベテランまで、様々な噺家さんが登場しましたが、やはり芸の道は奥が深い。それぞののリズムやトーンで話が進んでゆきます。面白い人も居れば、ちょっと滑る人も居る。

林家正蔵(昔のこぶ平)はTVで観るとアドリブに弱い親の七光りに見えますが、なかなか柔らかな話し方で、これはこれで人情物が良く合っている。

そんなこんなで、昼の部を堪能した後、夜の新宿の街に飲みに繰り出しました。


一人で入るには何となく勇気が要る寄席ですが、意外に敷居は低い。特に末広亭は「伊勢丹系」のお客も多い様で、浅草や上野広小路よりは入り易いかも知れません。


さてさて、放映されていた『昭和元禄落語心中』も見事「大円団」を迎えました。2部の中盤でちょっと???となったのですが、それを最終回で見事にリカバーする内容には鳥肌が立ちました。

昭和元禄落語心中・・・素晴らし過ぎる大人のアニメ(人力でGO より)


皆さま是非、この作品を鑑賞された後に、寄席に繰り出しては如何でしょうか。