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映画・演劇のレビュー

GRAVITY VANISHED『幻想怪奇譚』

2008-09-07 23:03:20 | 演劇
 3話からなる短編集。カポーティー、芥川、そして、ブラッドベリー。とても趣味のいいチョイスだ。芝居自体もスタイリッシュで落ち着いた空間を提示できており、端正で好感の持てる作品に仕上がっている。  だが、見ていて、なんだかもどかしい。今一歩こちらの胸に迫ってこないのだ。彼らの抱える切実さが伝わらない。原作作品自体の持つ力が、役者の肉体を通して表現されていないからなのか。さらには作品と演出家の間にも . . . 本文を読む
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『インビジブル・ターゲット』

2008-09-07 21:21:46 | 映画
 よくぞここまでやってくれた! 久々に香港映画の底力を見せ付けてくれるような大作である。もちろん、ストーリーは単純。だが、やることの過激さは限界を超えている。ここまでやるか、の精神はジャッキー・チェンの数々の神話を引き継ぐものだ。  監督のベニー・チャンはジャッキーとコンビを組み今までも限界に挑戦してきた。『香港国際警察/NEW POLICE STORY』『プロジェクトBB』という近作でも、そう . . . 本文を読む
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いいむろなおきマイムカンパニー『follow the arrows ~矢印の方へ~』

2008-09-07 20:37:38 | 演劇
 いいむろさんのパントマイムを見ていると、とても心地よい。難しいことなんか何もない。ただ、見ているだけで分る。そして、そこには彼流のユーモアがある。  だが、この長編を見ていると、そこに描かれるテーマとある種のストーリー性に心惹かれながらも、少し単調すぎて、居眠りしてしまいそうになる。まぁ、それって僕が疲れていたからで、彼らのせいではないのかもしれない。だが、かなり情けないけど、でも、なんだかそ . . . 本文を読む
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