これはありえん、と思った。ここまでわがままな商業映画はない。一応これって商業映画なんのだよね。でも、いくらなんでもこれはない。ビクトル・エリセが認めた才能、という宣伝に乗せられてレンタルしてきたのだが、むちゃする。僕は基本的に説明なんかいらない人だが、ふつうの人はこれでは怒ると思う。自主映画なら、ありそうだが、劇場映画ではこれはしない。アート映画でもこういうのって、やりそうなのだが、これはそんな . . . 本文を読む
廣木隆一監督が中上健次に挑む。まずそのことが何よりも興味深い、と思った。中上健次の映画化はほとんどない。映画にするのは難しい。しかも興行的にも絶対にうまくいかない。それだけのリスクを抱えてそれでもやろうという奇特な人はいない。映画はまず商売だから売れなければ成り立たない。自主映画で採算を度外視したものもあるだろう。だが、これは違う。まぁ、今の角川映画はなぜこんなものを、という映画を結構連発して、 . . . 本文を読む