たった1日の出来事である。14歳の少年コペルくん(もちろん、あだな)が連休初日の朝、雑木林をうろついていて、そこでノボちゃん(彼の叔父さん、染織家)と出会い、ノボちゃんがヨモギが欲しいというので、友人であるユージン(しゃれではない)のところに行き、彼の家の庭(そこはなんと森になっている!)へ行く。そこで久しく疎遠になっていたユージンと、まるで昨日の続きのように接して、ともに1日を過ごす。それだけ . . . 本文を読む
当日パンフの松原さんの文章がとてもいい。自分の正直な気持ちを素直に書いた気持ちのいい文章になっている。芝居というものを舐めてかかっていた自分への反省が正直すぎる言葉で書かれてあり胸を打つ。自分の可能性を信じて頑張ってきたはずの自分。その甘さに対して謙虚になっている自分。そんな裸の自分がそこにいる。
そんな姿勢のもと、作られたはずの今回の芝居なのだが、なかなか思い通りにはいかなかったようだ。彼 . . . 本文を読む
これは9・11によって人生が変わってしまった男の話だ。パキスタンからアメリカにやってきてプリンストン大学を卒業し、エリートコースを突き進む男が、9・11によるイスラム原理主義者へのパッシング、というか、アラブ人への偏見。さらにはアメリカによるアフガン空爆、さまざまな不条理とも言える迫害の中、それでも自分があくまでもアメリカ側に立つ事への嫌悪から精神のバランスを崩していく。プライベート面でも、恋人 . . . 本文を読む