こんなシャーロックホームズってなしだろ、と前作を見たときに思ったが、それが大ヒットとなり、こうして第2作である。今回は免疫が出来ているから最初からあまり気にしない。まるで名探偵じゃないし、推理なんてしないで、マッチョだし、話なんかよくわからないまま、アクションでつないでいくし、だから、なんとなく、ぼんやり見ていればそれでいい。そんな映画だ。それにしても、前作以上に派手で、ドカン、ドカンと爆破シー . . . 本文を読む
4話からなる連作長編。主人公は4話とも変わる。最初は20歳の大学生、麻紀。その次は彼女の兄、そして父。最後は母。これはこの四人家族の話である。タイトル通り、花嫁を巡るお話なのだが、かなり異常だ。その異常がエピソードを追うごとにどんどん加速する。最後の母から兄の花嫁になる人への手紙なんて、いくらなんでもそれはないだろ、と突っ込みを入れたくなるほどだ。リアルじゃないけど、ここまでいびつなものを作れる . . . 本文を読む
いくらなんでもこれはないわ、と思った。これじゃぁ、素人学生の自主映画ではないか。一人よがりで、安易に自分の大学のキャンパスを舞台にして、そのまま撮影に使い、さも、スケールの大きい映画のようなルックスに見せかけて、自分たちだけで盛り上がり、はしゃいで終わる。そんな学生映画を昔よく見た。なんだか、よく似ているのだ。
自主映画のパイオニアとして、20分ほどの8ミリ映画『高校大パニック』でデビューし . . . 本文を読む
この悪魔のような男、漱太郎のことをどう受け止めたらいいのか。さらには、そんな彼をずっと愛し続けることになる主人公の夢生。彼の報われない想いをどう受け止めるのか。戸惑うばかりだ。どうしようもないこととして、素直に受け入れてしまうのは、なんだかちょっと納得がいかないけど、この2人を心からは憎めないのも事実で、こんな嫌な話なのに、最後まで読ませてしまうのは、さすが、山田詠美だ。もちろんそんな彼らを山田 . . . 本文を読む