岡部尚子さんはどんどん進化している。その事実を確かに実感させられる空晴の最新作である。今年結成5周年を迎え、これが第9回公演となる。三都市、23ステージのロングランというのも、すばらしい。最初に目指したビジョンからぶれることなく、着実に前進していく。しかも、牛歩の勢いで、である。マッハのスピードで走り抜けることは、簡単だ。でも、こんなにも、1歩1歩前進するのは、本当は難しい。彼女は、慌てない。ラ . . . 本文を読む
このモノクロ・サイレントの意図的に古くさい映画には、映画の夢がすべて詰め込まれてある。たしかにあざといことはあざとい。でも、ぎりぎりで受け入れることができる。というか、好きだ、と言ってしまってもいい。
1920年代後半、映画がサイレントからトーキーに移行し、映画革命が起きた頃、当時、名声を浴び、得意の絶頂にあったひとりの大スターが、落ちぶれていくのと同時に、ひとりの名もない女優志願の若い女性 . . . 本文を読む