高倉健6年振りの新作である。老齢になり体調がすぐれないから映画に出なかったわけではないらしい。もちろん仕事がなくて開店休業というわけでもない。ただ、本人が映画に出る気分にはなれなかった、というのが理由らしい。チャン・イーモウとの仕事を経て、いろんなことが、よくわからなくなった、なんてインタビューで話していた。
本人じゃないから、そんなこんなはわからないし、そんなことはどうでもいい。だが、高倉 . . . 本文を読む
舞台には水盤(間口360cm×奥行270cm×水深12cmの浅いプール、つまり「水盤」)が用意された。これを使う。ここでどんなパフォーマンスを見せるのかが、それぞれの演者に与えられた使命だ。今回挑戦するのは、6名のダンサー、パフォーマー、役者。特別参加で栃村結貴子さんと、久保田寛子さんも参戦する。
出演者は、青山郁彦 / 遠藤智子 / HARMONISM / 村本すみれ(MOKK)(+関典 . . . 本文を読む
こんな地味な映画がどうして公開されるのか、と不思議に思った。しかも、東京ではヒットしているらしい。大人の観客を集めて、ミニシアターで、確実な集客が出来ているのなら、それってまだまだ映画には可能性があるということの証明になるのではないか。この一見時代錯誤のラブストーリーの魅力を見極めるために、劇場に行く。
1944年、ポーランドのユダヤ人強制収容所。そこで、恋に落ちた。脱走し、生き延びるも、別 . . . 本文を読む
とても刺激的なタイトルだ。こんなにもシンプルで、恐ろしいタイトルの芝居が何を描くのか、興味深々で対面した。「僕らは鉱山のカナリアなんだ」というコピーも気になる。
だが、正直言うと期待はずれ。何が一番問題かというと、死んでしまった少年がまるで見えてこないこと。もちろん作者のねらいは、彼ではなく、その周囲にいる大人たちであることは、明白だが、それでも、中心には彼がいるし、屋上から彼が飛び降りたと . . . 本文を読む
とても大胆な構成の映画だ。だが、野心的というのではない。高校生たちの生活をリアルに描くためには反対にこういう破天荒なスタイルを取る方がよかったのだ、と見終えて確かに思う。普通の生活を淡々と見せる以上に彼らの日常をリアルに切り取ることが出来たのではないか。
バレー部のエース桐島が、突然部活をやめるという噂(事実だが)が駆け抜けた瞬間を起点にして、地方のとある高校での5日間の出来事を、時系列をぐ . . . 本文を読む