第10回公演になる。記念すべき作品のはずなのに、作、演出の山本正典さんはまるでそんなこと気にも留めない。いつもどおりで、そっけない。彼のこの野心のなさと、力の抜け方が、好き。がんばらない、のだ。しかも、それは「がんばらないことを頑張る」という、時たまいるような勘違いではない。彼はきっと何も考えてない。ただ、想いのまま芝居を作っている。それって本能みたいなものか。でも、本能というような大仰なもので . . . 本文を読む
大好きなプサンを舞台にした3話からなる、オムニバス映画だ。劇場公開時から見たいと、思っていたが例によって、すぐに公開が終了し、DVDを待つことになる。ようやく、である。
各エピソードには、何ら関連性はないが、愛をテーマにして、プサンの魅力を描きこむことが条件。後は自由にしてもよい。各エピソードの上映時間はけっこう長くて40分から50分の間くらいか。全体で2時間20分以上という長さは、この手の . . . 本文を読む
最初はこれから何が始まるのか、なかなか明確にならないから、ちょっといらいらさせられた。悠々たるタッチで始まるこの500ページに及ぶ小説は、ポイントが定まらず、冗長なものにすら思えた。しかも数学とか天文学とか、碁の話で、時代劇という僕の苦手なもののオンパレード。話が見えないのは、腹立たしいというふうに思うくらい、最近の僕は余裕がないようだ。
大丈夫か、オレ。そんな心配も抱えながら、読み始めた。 . . . 本文を読む