2プログラムからなるNyanのヤマサキケイコさんによるイベント公演である。「ともにょ企画、劇想からまわりえっちゃん、カラ/フル」の3団体による短編と、山崎さんが主宰する劇団 T.C.N の中編作品。それらがキャンドルによる舞台美術のもとで演じられる。だから、今回は普通の照明は使わない。これはこのキャンドルの空間を活かした芝居を作ることが求められるクリスマスイベントでもある。
各団体がそれぞれ、その個性を生かした作品をそこで展開し、とても気持ちのいい時間だった。そんな中でも、ともにょ企画の『ハーメルン』の完成度の高さは特筆に値する。ひきこもりの話なのだが、外の世界と隔絶された空間でひとり、(でも、そんなひとりが4人いる!)過ごす時間が描かれる。外と中の落差。閉ざされた空間。そういうイメージから、コンパクトに作られたこの世界は衝撃的だ。
えっちゃん(『贈りもの』)は、小さな作品だけど、とても楽しい。3人の女の子たちが、今まで貰って来た「贈りもの」との関わりについてを描く。今回のカラ/フル(『壊滅的な調和』)は、いつもと違って、なんだか明るい。ギャラリーで個展を開くアーティストの話なのだが、オープン直前の最後の仕込み中、そこを訪れる人たちとのやりとりが描かれる。どちらも、さらりと流してしまうけど、見ていて心地よい。
初めて見た劇団 T.C.N 作品『真っ赤な嘘』も、ヤマサキさんの個性がよく出ている作品で、心地よい。ファンタジーなのだが、様々な問題が取り込まれていて、それが教条的ではなく、素直に見れる。音楽劇でもある。自分の劇場を持ち、オーナーをしながら、こんなふうにそこをホームグランドにして演劇活動をする。それってなんて素敵なことだろう。これからも頑張ってほしい。
各団体がそれぞれ、その個性を生かした作品をそこで展開し、とても気持ちのいい時間だった。そんな中でも、ともにょ企画の『ハーメルン』の完成度の高さは特筆に値する。ひきこもりの話なのだが、外の世界と隔絶された空間でひとり、(でも、そんなひとりが4人いる!)過ごす時間が描かれる。外と中の落差。閉ざされた空間。そういうイメージから、コンパクトに作られたこの世界は衝撃的だ。
えっちゃん(『贈りもの』)は、小さな作品だけど、とても楽しい。3人の女の子たちが、今まで貰って来た「贈りもの」との関わりについてを描く。今回のカラ/フル(『壊滅的な調和』)は、いつもと違って、なんだか明るい。ギャラリーで個展を開くアーティストの話なのだが、オープン直前の最後の仕込み中、そこを訪れる人たちとのやりとりが描かれる。どちらも、さらりと流してしまうけど、見ていて心地よい。
初めて見た劇団 T.C.N 作品『真っ赤な嘘』も、ヤマサキさんの個性がよく出ている作品で、心地よい。ファンタジーなのだが、様々な問題が取り込まれていて、それが教条的ではなく、素直に見れる。音楽劇でもある。自分の劇場を持ち、オーナーをしながら、こんなふうにそこをホームグランドにして演劇活動をする。それってなんて素敵なことだろう。これからも頑張ってほしい。