3Dアニメーション超大作だ。東映アニメーションが総力を結集して送るスペクタクルロマン、のはずだったのだが、どうしてこんなことになったのだろうか。冒頭の字幕での説明部分からなんか、しょぼくて、驚く。そこにはロマンのかけらもない。あそこは絶対にナレーションで処理するべきなのだ。あの字幕を読みながら、なんだかこれからダイジェストを見せられる気分にさせられた。壮大なドラマなのだから、それなりの処理が必要だ。もちろん問題はそこだけではない。全体的になんか話も中途半端で、せっかくのビジュアルが生きてこない。
そんなことよりもまず、主人公のハ―ロックにまるで魅力を感じない。それって実は大問題だろう。彼の破天荒なカリスマ性にみんなが引き込まれていくことなくして、この映画は成立しない。なのに、彼はただ、腕を組んで、後ろに立っているだけで、何もしない。彼を殺すためにアルカディア号に侵入したハルとの関係も、なんかありきたりで、それぞれの過去が呼応して、両者の友情へとは高まらない。ここまで理解し合えない、というか、当たり障りのない描写で2人の関係性を描かれたなら、もうそれだけでこの映画は失敗だろう。これは『地獄の黙示録』のカーツとウィラードの関係を模して、どこまでも交わらないのに、緊張感のある関係を作るべきだった。
全体の印象は、どこかで見たような話の接ぎ木で、ここにはまるで驚きも興奮もない。だからこの1時間55分が退屈以外の何物でもないということになる。けっこう期待したのにがっかりだ。
そんなことよりもまず、主人公のハ―ロックにまるで魅力を感じない。それって実は大問題だろう。彼の破天荒なカリスマ性にみんなが引き込まれていくことなくして、この映画は成立しない。なのに、彼はただ、腕を組んで、後ろに立っているだけで、何もしない。彼を殺すためにアルカディア号に侵入したハルとの関係も、なんかありきたりで、それぞれの過去が呼応して、両者の友情へとは高まらない。ここまで理解し合えない、というか、当たり障りのない描写で2人の関係性を描かれたなら、もうそれだけでこの映画は失敗だろう。これは『地獄の黙示録』のカーツとウィラードの関係を模して、どこまでも交わらないのに、緊張感のある関係を作るべきだった。
全体の印象は、どこかで見たような話の接ぎ木で、ここにはまるで驚きも興奮もない。だからこの1時間55分が退屈以外の何物でもないということになる。けっこう期待したのにがっかりだ。