囲碁をテーマにした小説というので、ちょっとどうかなぁ、と思ったけど、(だって、囲碁なんか知らないし)読んでみると、決してそういうわけではなく、孤児の少年を主人公にした青春小説だった。(というか、青春小説って何!)彼が何を感じ、何を思い生きたのかを描く方が、中心になる。でも、核心部分にはちゃんと囲碁が描かれるから囲碁小説というのは嘘ではない。
5歳のとき、母親に棄てられて児童養護施設で育った。 . . . 本文を読む
障害を持つ少年が父親とともに、トライアスロンの最難関であるアイアンマンレースに挑む姿を描く。ちゃんとサブタイトルには「夢に挑んだ父と子」とある。こういうわかりやすいおせっかいがうざったいけど、映画会社も商売なので仕方ない。だいたいタイトル自身が、原題とはまるで違うはずだ。フランス映画だし、こういうベタなタイトルはない。
自分の力では歩けない。車椅子生活を余儀なくされる彼が、昔、父がトライアス . . . 本文を読む
その日の朝から読み始めて、夜ベットに寝転びながら、読んでいると止まらなくなり、400ページ近い小説を一気に読み終えてしまった。あっという間だった。ひとりの女の生涯を描く大河ドラマだ。スケールが大きい。戦争中から戦後、日本からアメリカへと舞台を移す。
空襲で廃墟と化した町。そこで奇跡的に命をつないだ赤ん坊が主人公だ。家屋を失い、ひとりぼっちになった彼女を親戚の男の子が助け出す。(なんか、この最 . . . 本文を読む