2時間19分があっという間だった。2部作なので、最初から話が途中で終わることはわかっていたけど、いったいどこまで見せてくれるのか、そんなことにまで、ドキドキした。体感時間が2時間くらいを過ぎたときから、もうすぐ終わるよ、と寂しくなる。それくらいに楽しい映画だったのだ。
娯楽大活劇である。前作を受けて、剣心(佐藤健)たちが、どんなふうに生きるか、どう戦うのか、が描かれる。「人斬り抜刀斎」である . . . 本文を読む
『るろうに剣心』を見る前にこの作品を見た。同じ日に2本連続で見たから、余計にその差は歴然で、この中途半端な映画の無残さが際立つ。剣心と比較するつもりなんか毛頭ないけど、それにしても、これは惨い映画だ。出来ることなら『バック・トゥー・ザ・フューチャー』と比較できるくらいのレベルであって欲しかったけど、残念ながら、そうもいかない。(当然かぁ。だって、あれは歴史に残る傑作だ!)
ここにはまるで緊張感 . . . 本文を読む
実に惜しい作品だ。ふたつのエピソードを並行して見せながら、ラストに突入していく。そこですべてが明確になる。作家と編集者。彼が書く小説。探偵と助手。彼らが巻き込まれた事件。入れ子型の構造。それがどこに行きつくのか。きっと作者の頭の中では見事に整合性のあるお話としてまとめてあるのだろうが、出来上がった作品はそうではない。
もう少し、わかりやすく整理してもよかったのではないか。決して難しい話だとは . . . 本文を読む
こういう昔ながらの高校演劇部の作りそうな芝居を見ると、なんだか安心させられる。大人に負けないような完成度の高い芝居を高校生が作る、というのも、悪くはないけど、別に超高校生級なんかじゃなくてもいい。高校生らしい、というのも立派なことではないかと思う。
でも、これは1時間20分に及ぶちょっとした大作だ。役者たちも達者で、ちゃんと笑わせてくれる。しっかり芝居を見せてくれる。
しかし、内容はたわ . . . 本文を読む
これだけのスケールの作品を作り上げる。今年の金蘭会は、2時間20分に及ぶ大作で、歌あり、踊りありの壮大なスケールの作品に挑んだ。10年前にも演じたこの作品に再び挑戦した。松尾スズキの毒を撒き散らしながら展開する壮大で恐ろしいお話を、高校生の少女たちが、堂々と演じる。
10年間監禁されていたケガレという女と、もうひとりの彼女であるミサという女のドラマがリンクしていく。そこは「もうひとつの日本」 . . . 本文を読む
素晴らしい芝居だ。1年生が中心になるキャストを、まとめて、これだけの完成度が高い作品に仕立てた手腕は只事ではない。主人公のカンパネルラを演じた3年生の中筋捺喜が演出を兼ねる。1年の役者たちが実に上手い。この静謐な空間を損なうことなく立たせることに成功した。
学校の教室と、銀河ステーションの駅を舞台にして、銀河に思いを馳せる子供たちの姿と、そこで銀河鉄道を待つ人たちのドラマが並行して描かれてい . . . 本文を読む
「このミッション、インポッシブルなんです」だなんていう時代劇にあるまじきコピーが宣伝に使われていた。どんだけアホか、と嘲笑う。こういう安っぽい映画は一瞬で消えてしまうに違いない、と思った僕の予想を覆して、なんと大ヒットを記録した。
公開からもう既に1カ月が過ぎたが、まだちゃんと上映されている。安いコピーをものともせず快進撃を繰り広げた映画をようやく見たのは、つい先日だ。ごめんなさい。予想に反 . . . 本文を読む