チャン・イーモウがコン・リーと久々にコンビを組んだ新作だ。だが、作品自体はメロドラマの域を出ない。文革を取り上げる映画は最近ではめずらしい。それだけに期待したのだが、残念だ。今の中国映画はこういう暗い作品は好まれない。だからこそ敢えて今の時代にこういう作品を取り上げる勇気は買う。でも、どうして、こんな甘いだけの作品にしたのか。妥協の産物なら、その妥協の原因はどこにあるのか。監督はそれ相当の覚悟を持 . . . 本文を読む
精力的に公演を続ける神原さんの新作だ。今回は2公演を連続して上演する企画。夜の美影組ワンナイトライブ『伝説旅役者 美影愛 小劇場の吠える!』(なんだか凄い企画だ。神原さんにしか出来ないことだろう)も興味深いけど、時間がなかったので、まずはいつもの浮狼舎を優先して見ることにした。
今回もまた、いかにも神原さんらしい作品だ。ちょっとしたハートウォーミングで、肩の力の抜けた作品になっていて好感が持てる . . . 本文を読む
カトリ企画『ある夫婦』&iaku『あたしら葉桜』の2本立。岸田戯曲の傑作『紙風船』から90年という企画なのに、取り上げるのは、敢えて『紙風船』ではなく、ほかの作品である。『紙風船』は今までたくさんの団体が取り上げてきた。だから、そうではなく、『紙風船』に象徴される岸田戯曲のエッセンスを凝縮したほかの作品でそれを表現する。しかも、それに2団体はそれぞれ別のアプローチでチャレンジした。その試みは興味深 . . . 本文を読む