何もここまでしなくてもいいんじゃないか。派手なアクション映画がどこまでもエスカレートしていく。際限ない。最初はこれはないわ、と思いつつ、笑っていたけど、だんだん笑いも引き攣る。作り手は究極のアクションを目指したのだろう。もう香港の街ごと破壊しかねない勢いだ。刑事アクションなのに、スーパーヒーローものの様相を呈してくる。アンディ・ラウは超人並み。啞然、驚愕。呆れるしかない。どこまでも派 . . . 本文を読む
たまたまである。この数日、こういうタイプの映画や小説ばかりを見ている。一昨日見た『おみおくりの作法』然り、その前日読んだ羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』も、また。そして、昨日今日はこの小説である。うちの母親の介護(のようなもの)をしているから、ついつい無意識に手に取るのかもしれないけど、なんだかなぁ、である。まぁ、これは中島京子の新作だから、まるで内容の確認をせずに読み始めた。
老人問題を . . . 本文を読む
原題は『スティル・ライフ』。「静かな生活」ではなく『静かな人生』か。でも、出来る事なら、『静かな生活』と訳したい。初期のニュートラルのお芝居で、そういうタイトルのすばらしい作品があった。保坂和志の初期の作品にも、あった。伊丹十三の映画にもある。シンプルだけど、奥の深い、とてもいいタイトルだ。そこに込められたさまざまなものが、このタイトルにはある。(それだけに、『おみおくりの作法』というのはつらい。 . . . 本文を読む