今年最初の映画はこれにした。2011年公開の作品で、その年のベストワンを取った傑作である。でも、今まで見てなかった。劇場公開時に見逃して、DVD発売時も、見逃す。そして、3年。ようやく、である。うれしい。お正月にまずこれを見ようと思ったのは、年末に『母と暮せば』を見たからだ。
これは言わずと知れた新藤兼人監督の最後の作品である。昨年の最後に山田洋次監督の魂の作品を見た時、なんだか大事なものを見落 . . . 本文を読む
芝居においても、映画と同じだ。見ることができない週に上演された場合は悲惨だ。反対に見るべきものがない週もある。(その場合は映画に時間を振るけど)まずは、見に行きたい芝居と、(見に来るように)呼んでもらえる芝居とを優先するのは当然だが、芝居の場合は、前者より後者を優先してしまう。なぜなら芝居は、より人間関係が前面に出てしまうからだ。要するに映画と違って、作り手を直接知っている場合が多いということだ。 . . . 本文を読む
今年はたくさん小説を読んだ。なんだか知らないけど、忙しいから、あまり劇場や映画館に行けない。そのぶん、本を読むこととなる、という図式だ。
僕は、基本的には通勤電車の時間しか読まない。読む本の8割は新刊。(今年出版された作品、ということだ)そして、読んだ本の90パーセント以上は小説だろう。これはそんな170冊の中から、選ぶベスト10である。まぁ、ただの好みの押し売りだが。それにしても、面白い小説は . . . 本文を読む
毎年すごい量の映画が公開されていく。もう、とてもじゃないが、そのすべてを追いかけていくことは不可能だ。見たい映画を見るのではなく、見れる映画を見るしかない。そんな状態だ。
選ぶ、というよりも、棄てる。しかも、見るか、どうか、というレベルにおいて、である。これを見たい、ではなく、これも見なかった、という選択である。批評もそうなる。まず、たくさんの中からこれを見たいという次元での選択は確かにする。も . . . 本文を読む