モフセン・マフマルバフの新作を今年最初の劇場で見る映画として見てきた。別に戦争を扱う映画を意図的に見ているわけではないけど、大晦日の『母と暮せば』から戦争付いている。そして、いずれも劣らぬ傑作ぞろい。『1枚のハガキ』といい、これといい、新年1本目の映画がこんなにも凄い作品でいいのか。(もちろん、いいのだけど)
これはリアルなお話ではなく、寓話という体裁を取る。最初に、これはどこかの国のお話だ、 . . . 本文を読む
28歳の無職の男と、その祖父である88歳の要介護の老人。で、『スクラップ・アンド・ビルド』。どちらがどちらかは明らかだが、はたしてそうか、というところが本題。90近くなる。その年になると、どれだけ健康でも、もうボケてくる。仕方ないことだ。だが、このじいさんはけっこうしっかりしている。それだけに考えるところがあるのだろう。ほんとうなら、適当にボケていたほうが、楽かもしれない。ほんとうのところは、よ . . . 本文を読む