ロン・ハワードがこういう素材に挑んだ、というのに、興味を持った。まぁ、彼は何でもやる。あらゆるジャンルに挑戦して、きちんと勝利を収めるから、今回も彼の監督作品というだけで、見る価値があると思う。
だが、今回は少しがっかりさせられる。これだけの大作映画なのに、なんだか、既視感ばかりが募り、なんか驚きがない。この手のヒューマン映画なら今までもたくさん素晴らしい作品があった。今、あえて彼がこの作品に . . . 本文を読む
惜しいな、と思う。ラスト1行で失敗している。それさえなかったなら、かなり好きな小説だ、と思えたのに。甘いけど、その甘さを信じたいと思える。なのに、ミステリであることを重視して、しかも、見事なオチだとでも思って。作者の意図はわからないけど、あれでは台無しだ。僕は犯人捜しなんかどうでもいい。そんなことより、人の気持ちのほうが大事だと思う。
それは初めて彼女の小説を読んだときにも思った。デビュー作『 . . . 本文を読む