思い返せば、『ぼっちゃん』もそうだった。大森立嗣監督のオリジナル台本の映画は、息苦しい。(前作『日日是好日』があんなに気持ちのいい映画だったのに!)彼の今の時代への真摯な想いが溢れ出てしまい、その残酷さには気分が悪くなる。露悪的だ。だけど、ここから目が離せない。主人公3人の少年たちが何をしでかすか。ずっとムカムカしながら見守るしかない。目を背けたい現実がそこには横たわる。生々しい。 . . . 本文を読む
50代後半の薄汚いオヤジと、20歳の女子大生が恋に落ちる話。なんか汚らしいなと思う。それは僕の感想だけではなく、主人公の女の子自身が感じていたことでもある。そんな彼女がそんな恋に陥る。
まだ本当の恋も知らないピュアな女の子が、唯一の肉親(母親は幼い頃他の男のところに出奔した)である父親を突然の事故で失い、ひとりぼっちで傷心の日々を送ることになる。というか、そんなふうな日々を送って . . . 本文を読む