4月になった。新年度のスタートだ。同時に春演(大阪春の演劇まつり)も始まった。3年振りの本格開催。今回は久しぶりに若手劇団の参加もある。8劇団参加で7月まで。
今年のトップバッターは大阪芸大の映像学科在籍中のこの集団である。これが旗揚げで、学内の試演会から始めて、いきなりの埼玉、大阪ニ都市公演。当然だが手慣れてなく初々しい感じが、いい。芝居への先入観がなく、なんでもやろうという感じ。芝居の段取り . . . 本文を読む
いつものように白石さんの小説は長い。今回も上下巻で800ページ近くある。だけど全く飽きさせない。一気読みはさすがにないが、3日ほどで読み終える。特に前半が素晴らしい。松雪先生が登場する前である。もちろん松雪先生は最後まで出てこないけど、前半は松雪先生の名前すら出ないのだ。
最初は短編連作のスタイルを踏むのだが、そうではない。各エピソードが、空を飛ぶシーンを目撃することで終わる。そ . . . 本文を読む