日常の隙間にひそむ孤独を描く10の短編集ということらしい。帯に書いてあった。ここに描かれるものを孤独という都合のいいことばで一括りにするのは無謀だ。もっと違う何かがきっとあるはず。だけど上手く言えない。たぶんそんなもどかしさこそがテーマなのだろう。
だからいづれの話もそこにはわかりやすい答えはない。想いは宙吊りにされたままで終わる。だから短編らしいキレのいいオチは用意されない。寂しいとか腹立たし . . . 本文を読む
ゆっくり時間をかけて最後まで読んだ。ひとつひとつのエピソードが心に沁みる5話からなる短篇連作。もったいないから一気には読まなかった。チビチビ読んだ。
結局最初のシングルマザーの話が1番よかった。入院した息子の付き添いで泊まり込み、子どもが寝ついた後、深夜にようやく晩御飯を食べる。偶然見つけたカフェ・ポラリスにやって来た。小さな店には朱里さんがいる。優しく迎えてくれる。
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この時期に忠臣蔵って、なんで? って感じだ。だいたい今の時代に忠臣蔵、というだけで不思議。そもそも時代劇っていうのも意外だし、コメディっていうのもなんだかなぁである。こんな絶対ヒットしないような企画をしかも正統派時代劇を作ってきた東映が立ち上げたのは謎。これは今までなら松竹のおはこだ。さらにはムロツヨシ。彼が主演するからコメディになる。観客も笑える映画を期待する、という図式が見え見え。まるで期待で . . . 本文を読む
『居酒屋ぼったくり』っていう作品を書いた著書の新刊らしい。知らなかった。そんな小説があることを。しかももう11巻にもなるロングセラーらしい。(おかわりでさらに3冊ある!)当然この作家さんも知らない人だった。今回この本を手に取って知った。もちろん『居酒屋ぼったくり』は読んでない。(帯に書いてあったのを見ただけ)なんだか凄いタイトルだなぁと感心する。まず手にしたこれから読む。こちらはおとなしいし、なん . . . 本文を読む