これはとんでも映画だ。それなりの予算で作られた映画で真面目なホラー映画のように見える。だけど、最初から最後まで実にバカバカしい。だけど、「カトリック教会の総本山バチカンのローマ教皇に仕えた実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回顧録『エクソシストは語る』を映画化」したものだという。マジですか? ちゃんとした原作があるだなんて信じられない。お話はただの安いB級ホラーとしか思えない。今のラッ . . . 本文を読む
昨年、大作『梅子の梅根性』をものにした南出謙吾・作、しまよしみち・演出のコンビによる新作である。ふたりは前回の津田梅子に続いて今回は与謝野晶子に挑んだ。
主人公の晶子を演じたのは劇団未来の池田佳菜子。史上最大最悪(?)のドンファン、与謝野鉄幹の蛮行を描く前半から、そんな男に恋した晶子がどこまでも突き進む後半に突入するという怒濤の2時間30分である。
バカな男に入れ込む女。彼女がこんなつまらない . . . 本文を読む
この不思議なタイトルにまず興味を抱いた。昨年カンヌ映画祭で注目されて(2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞)アカデミー賞にも4部門でノミネートされている作品。フランスのジュスティーヌ・トリエ監督の作品だ。雪山の山荘での転落事故死。自殺か、殺人か。妻が容疑者になる。地味な映画だけど2時間半に及ぶ長尺である。最近やけに長い映画が多い。もちろん面白かったら . . . 本文を読む