代表作『幼な子われらに生まれ』を始め数々の商業映画の秀作を手掛ける三島有紀子監督渾身の力作。初めて自主製作した作品。自らのトラウマに切り込み、東京テアトル配給で商業映画として劇場公開した。キャストも主演のカルーセル麻紀、哀川翔、前田敦子以下多彩な役者陣が揃う。妥協は一切なし。やりたいことをやりたい通りに提示する。だけど独りよがりのわがままな映画にはならない。シンプルで哀しい。ストレートすぎて見てい . . . 本文を読む
ウイングカップの6作目。登場人物はたった3人だけ。先輩の部屋に集まるふたり。漫才師を目指すふたりと彼らのマネージャーを自負する女の子。先輩と幼なじみのふたりの関係性。恋愛感情、夢に向かってする努力、挫折感。ありきたりの話で仕掛けはないけど、こんな夢を見て頑張っている人たちはたくさんいるのだろう。芸人になる。有名になる。だけどそんな夢を実現できる人はひと握り。3人は大阪のアパートの一室で夢見る。彼ら . . . 本文を読む
サム・ライミが製作した2022年作のホラー映画。こんなタイトルだけど韓国映画ではない。スプラッターでもない。先日サムの製作した『死霊のはらわた ライジング』を見たから同時期に作ったもう1本のホラーであるこちらもなんだか気になって見ることにした。彼が今何を求めているのか。キング・オブ・ホラーだったはずの彼だが最近自分ではまるでホラーを作ってない。これはホラー映画のはず、だったのにホラーにはなっていな . . . 本文を読む