夜、たまたまTVをつけたらこの映画がやっていた。もうすでに2時間近くが過ぎているから、お話はもう事件の終末に入っていた。ほんの少しだけ見るつもりだったけど、気がつくと最後まで見てしまった。さすが市川崑。久しぶりに見て、ラストがあんなにもさらりとしてあっけないことに驚いた。
この映画は封切りの時に見た。これが角川映画のスタートだった。映画は大ヒットして、僕も感動した。だからあの頃何度も見た。衝撃的 . . . 本文を読む
22歳という時代を圧倒的な臨場感で描く青羽悠の新作長編。京都の大学に入学した僕が過ごす4年間が描かれる。大学に馴染めず、漫然と日々を過ごしていた田辺朔。キューチカでひとりの女の子に出会う。キューチカは旧地下。古ぼけた大学の学生会館の地下。ここはたぶん京大だけど、そんなことはあまり気にしなくていいだろう。ある種の普遍を描く。京都、大学というところだけでいい。大学内のバー、キューチカにあるディアハンツ . . . 本文を読む
高校生から家出して浮浪者になった少年の彷徨い過ごす数年間を描く。なけなしの貯金8万円を父親に盗まれた、恋人を強姦された耕一郎は父を殴りつけ雪の中放置して家を出る。父を殺したと思う。
できる限り遠くに行く。そこでホームレスとして暮らす。ダンボールの家、空き缶拾い、やがて寄せ場に移動し日雇い労働に従事することになる。
住所不定、偽名の未成年の男を雇う人はいないけど、 . . . 本文を読む
N・シャマランの新作かと思ったら、娘の監督デビュー作。もちろん父さんがプロデュースしている。親の七光り。しかも父の作る映画そっくりのルックス。これはあかんな、と思ったけど、2時間の空白を埋めることが出来る映画は、その劇場のその時間帯にはこれしかなかったから、仕方なく見ることにした。監督は現在24歳だというイシャナ・N・シャマラン。
脚本はシャマランかと思っていたが(もちろん、シャマランだけど父で . . . 本文を読む