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映画・演劇のレビュー

『オールドフォックス 11歳の選択』

2024-06-26 21:32:00 | 映画
侯孝賢(ホゥ・シャオシェン)が最後の映画として(認知症から引退宣言をした)プロデュースした台湾映画。ホゥの助監督をしていた若いシャオ・ヤーチュアン監督は、ホゥ・シャオシェン監督の初期の初々しい映画を思わせるタッチでバブル期89年から90年の台湾を舞台にして、クールな映画を作った。正反対な2人の大人(父親と地主)の間で揺れ動く11歳の少年の成長物語である。暗い夜の町が効果的。ふたりが自転車で走るシー . . . 本文を読む
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『東京カウボーイ』

2024-06-26 14:42:00 | 映画
藤谷文子が脚本、プロデュースして、井浦新が主演した日米合作のインディーズ映画。今年の大阪アジアン映画祭のクロージング作品でもある。監督のマーク・マリオットは寅さん映画の助監督経験者。どうりで、と思う。お話がなんだかなぁな思ったけど、やはり映画自体もなんだかなぁ、の古くさい作品だった。今時こんな人情劇で映画を作るなんて、松竹でもしない。効率重視のバリバリの企業人間だった男がアメリカの牧場を再建する。 . . . 本文を読む
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『HOW TO BLOW UP』

2024-06-26 14:24:00 | 映画
環境活動家の若者たち。彼らの行為はテロでしかない。それは彼ら自身もわかっているが、止むに止まれぬ想いが彼らを突き動かす。映画はドキュメンタリータッチで8人の若者による命がけの石油パイプライン爆破を描く。タイトルのカタカナ表記ではない『HOW TO BLOW UP』は日本語タイトルとしては異色。UPの後ろのa Pipelineは記載しないのは長くなりすぎるからか。原題は『How to Blow Up . . . 本文を読む
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