『武士道シックスティーン』と連動する企画として作られた変則スピンオフ作品。5つの短編を、『武士道シックスティーン』の主役の2人(成海璃子と北乃きい)がそれぞれ単独で主役を演じる。5つのクラブ(部活動)を舞台にした連作である。演劇部、茶道部、野球部(これはちょっと普通ではないけど)、調理部、弓道部の5つ。それを本編の監督である古厩智之だけでなく、犬童一心、永田琴、沢村一樹(!)の3人が演出を担当した。いずれも自主映画のノリで、楽しい。特に犬童監督作品はバカバカしい話をとてものびのび軽いノリで見せていて、本当に作り手が楽しんで遊んでいる様が伝わってきて、好感が持てる。もちろん、5本とも別にたいした映画ではない。20分という短さを武器にしているのではなく、それで遊んでいるだけなのだ。
これはただのイベント企画でしかない。しかし、息抜きとして、こういうものがあってもいいだろうと思う。WAWOWが軽いフットワークでこういうものを作り、『武士道シックスティーン』の宣伝を兼ねてオンエアするのはいいことだと思う。
何も考えることなく、笑いながらこの5本を見た。4本目なんか、「調理部とちゃうがな」と思ったし(おとうさんと弁当を作る話で、2人で死んでしまった母親の卵焼きに挑戦する)5本目も弓道部としての活動はまるで描かれない。
5本の中で唯一ちゃんと「部活」しているのは、2話目の永田琴作品の北乃きい。しかも、彼女の一瞬の心の揺れをしっかり捉えようとしていて、これだけちゃんと映画している。1本目の成海璃子もたったひとりの演劇部員を演じていて、これも正統派でいい。ということは、前半2本は『部活道』で、後半の3本が『ブカツ道』だったということか。
これはただのイベント企画でしかない。しかし、息抜きとして、こういうものがあってもいいだろうと思う。WAWOWが軽いフットワークでこういうものを作り、『武士道シックスティーン』の宣伝を兼ねてオンエアするのはいいことだと思う。
何も考えることなく、笑いながらこの5本を見た。4本目なんか、「調理部とちゃうがな」と思ったし(おとうさんと弁当を作る話で、2人で死んでしまった母親の卵焼きに挑戦する)5本目も弓道部としての活動はまるで描かれない。
5本の中で唯一ちゃんと「部活」しているのは、2話目の永田琴作品の北乃きい。しかも、彼女の一瞬の心の揺れをしっかり捉えようとしていて、これだけちゃんと映画している。1本目の成海璃子もたったひとりの演劇部員を演じていて、これも正統派でいい。ということは、前半2本は『部活道』で、後半の3本が『ブカツ道』だったということか。