古厩智之監督作品だから公開時に見たいとは思ったけど、扱う題材がeスポーツだということから少し腰が引けた。ゲームは苦手、好きじゃない。もちろん映画だし、高校生の全国大会が描かれるって以前の『ロボコン』とよく似たパターン。あれはいい映画だったし。
残念ながら、公開がすぐに終わって劇場では見逃したけど、配信されたので、早速見た。なんと僕の生まれた田舎町である徳島県阿南市が舞台になっている。阿南高専でロケをしているらしい。(まぁ知っているところが出てくるわけではないけど,なんだかドキドキした)
主人公の3人の背景が丁寧に描かれるけど、それが映画自体のスパイスにはなっていない。いろんなところが中途半端で映画に乗り切れなかった。なぜeスポーツだったのかも、またeスポーツの魅力も伝わってこないから、だんだん退屈してくる。2時間が長いし、まるで盛り上がらない。彼らは予選を勝ち切り全国大会出場で、東京までやって来る。徳島から電車を乗り継ぎ10時間。東京は遠い、だけど、その遠さにまるで意味を持たせていないのはもったいない。
サブタイトルである(本編では出ないけど)「勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」という劇中の『高校eスポーツ大会』ポスターのコピーにもなっている文言もまるで生きてない。なんだかとことん中途半端な映画でガッカリした。