トッド・ヘインズはこの地味な映画をさらりと提示する。50年代アメリカを舞台にして同性愛の女たちを主人公にした(当時としては)センセーショナルな出来事を扱う映画、というよりも、いつの時代でもいい、どこの国でもいい、ただ、ふたりの人間(それが、たまたま女同士だった)を主人公にした「純粋な愛」についての物語。
ひとりの女性を好きになり、そんな自分の気持ちに忠実であろうとしたふたりのお話。女同士であることがタブーだった時代に(今でも、偏見はあるだろう)それでも、自分たちの気持ちに従ってみようとした。自分が何を求めているのか、それすら、よくはわからないから、心の命じるまま、今の素直な気持ちに忠実になる。そこから見えてくるものを受け入れる。それがどこにたどりつくことになるのか、彼女たちにもわからない。
人を好きになるって何なのか。自分は何を求めて、何のために生きているのか。答えのわからない問いかけ。でも、真実に近づこうとすること。自分の心と向き合い、少しずつ前に進んでいく。そんなふたりの姿から目が離せない。
ひとりの女性を好きになり、そんな自分の気持ちに忠実であろうとしたふたりのお話。女同士であることがタブーだった時代に(今でも、偏見はあるだろう)それでも、自分たちの気持ちに従ってみようとした。自分が何を求めているのか、それすら、よくはわからないから、心の命じるまま、今の素直な気持ちに忠実になる。そこから見えてくるものを受け入れる。それがどこにたどりつくことになるのか、彼女たちにもわからない。
人を好きになるって何なのか。自分は何を求めて、何のために生きているのか。答えのわからない問いかけ。でも、真実に近づこうとすること。自分の心と向き合い、少しずつ前に進んでいく。そんなふたりの姿から目が離せない。