杉山晴佳さんの新作なので身構えて見に行ったのに、何か少し拍子抜けするくらいにささやかな愛らしい作品だった。これが<あうん堂>の新作なのかと驚かされる芝居。
兄と妹の二人きりの暮らし、そこにやってくる人たちとのやりとりが描かれる。いなくなってしまった父と母の旅館は休業中だ。二人はこの家をこれからどうしようかと考えている。たったそれだけのお話。
こんなにも小さく作品世界が閉じてしまうハートウォーミングを晴佳さんはとても丁寧に描いていく。これまでの力のこもった求心的な作品から一転して軽やかにまるであだち充のマンガのような世界を舞台で見せてくれる。(木元としひろさんなんて絶対にあだちマンガのキャラクターそのままだ。)
考えてみれば、こういうタイプの芝居ってありそうであまりなかった気がする。プログラムピクチャーのような軽快さと心地よさがこの作品のポイントである。とても爽やかで気持ちが良い。それだけの作品なのに、それがこの作品をとても魅力的にしている。
晴佳さんの新しい引き出しからとびっきり優しくてほっとさせられるもう一つの<あうん堂>が生まれた。
兄と妹の二人きりの暮らし、そこにやってくる人たちとのやりとりが描かれる。いなくなってしまった父と母の旅館は休業中だ。二人はこの家をこれからどうしようかと考えている。たったそれだけのお話。
こんなにも小さく作品世界が閉じてしまうハートウォーミングを晴佳さんはとても丁寧に描いていく。これまでの力のこもった求心的な作品から一転して軽やかにまるであだち充のマンガのような世界を舞台で見せてくれる。(木元としひろさんなんて絶対にあだちマンガのキャラクターそのままだ。)
考えてみれば、こういうタイプの芝居ってありそうであまりなかった気がする。プログラムピクチャーのような軽快さと心地よさがこの作品のポイントである。とても爽やかで気持ちが良い。それだけの作品なのに、それがこの作品をとても魅力的にしている。
晴佳さんの新しい引き出しからとびっきり優しくてほっとさせられるもう一つの<あうん堂>が生まれた。