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「明治ブルガリアヨーグルト」50周年記念作品。こんなコラボってありなんですね。それにしても「令和ブルガリアヨーグルト」って。笑える。さらには明和乳業って。あからさまにモデルは明治乳業ですと明言している。これは企業協賛企画でコマーシャルであります、って感じ。
読み始めるとさらなる驚きが。なんと主人公は新入社員の由寿ではなく乳酸菌だった。(あっ、それは言い過ぎ。ふたりが主人公です)由寿の話以上に乳酸菌の話が多い。彼の一人称で話は進む。さらにはブルガリアヨーグルトの歴史が延々と語られたり、乳酸菌の壮大な物語が入れ子になって小説として語られる。(これがなんだかお話が難しいし、僕にはつまらないから、かなり読み飛ばして読んだ)
これは単純なお仕事小説ではない。最初に書いたようにこれは「明治ブルガリアヨーグルト50周年記念作品」なのだから。商品開発秘話が描かれる『ガイアの夜明け』みたいな小説にもなっている。だからこれはある種ノンフィクション作品なのだ。
さらにそこには恋愛とかが一切ないのがいい。あるのはあからさまな純粋乳酸菌愛だけ。潔いくらいに乳酸菌推し。それは終始一貫変わらない。だけど、ちゃんと田舎の女の子が都会に出てきて頑張って生きる姿を描く感動ドラマにもなっている。単純なタイアップ企画ではなく、確かにこれはコラボなのだ。お互いを高め合い、成長を続ける。読み終えた後、僕はスーパーで明治ブルガリアヨーグルトを購入していた。