マルコの好物はチョコレートドーナツ。だから、この映画の日本版タイトルは、そこを取り上げる。原題は『ANY DAY NOW』。こんなにも情緒的ではない。
これはとても重い映画だ。彼らの前に横たわる現実は厳しい。善意からの行為であっても、法はそれを許さない。差別と偏見は彼らの愛を引き裂いてしまう。甘い映画にする気はない。しかし、邦題の優しさは好きだ。
ドラッグクイーンと、彼を好きになる弁護士。そして、彼らが助けることになるダウン症の少年。この3人が家族となることで、お互いをいたわりあい、生きていこうとする物語だ。しかし、世の中はそんな彼らを認めない。でも、彼らは最後まであきらめない。1979年、ゲイに対する偏見と嫌悪。杓子定規に物事を見る世の中のシステム。ひとりの少年を死に至らしめる。
生きていくための彼らの闘いは見ている僕たちにも勇気を与える。いくつもの障害を抱えながらも、それでも生きようとする2人とひとり。寄り添うことで支えあうことで彼らは強くなる。この映画を見ながら、そこからこんなにも元気をもらえるなんて、思いもしなかった。甘い映画ではないからこそ、この現実をしっかりと受け止めて、その先にむかって歩まなくてはならないことを教えられる。30年以上前のお話だけど、今もあまり変わらない。時代はよくなっているとは断言できない。もちろん少しずつ変わってきつつあるのも事実だ。今ならマルコは死ぬことはなかった、と思う。しかし、そんなことが問題なのではないことも事実だ。ひとりでもいいから、彼の死をわかって欲しい。何が大切なのか。本当のことを知って欲しい。その願いがしっかりと伝わってくるラストだった。
これはとても重い映画だ。彼らの前に横たわる現実は厳しい。善意からの行為であっても、法はそれを許さない。差別と偏見は彼らの愛を引き裂いてしまう。甘い映画にする気はない。しかし、邦題の優しさは好きだ。
ドラッグクイーンと、彼を好きになる弁護士。そして、彼らが助けることになるダウン症の少年。この3人が家族となることで、お互いをいたわりあい、生きていこうとする物語だ。しかし、世の中はそんな彼らを認めない。でも、彼らは最後まであきらめない。1979年、ゲイに対する偏見と嫌悪。杓子定規に物事を見る世の中のシステム。ひとりの少年を死に至らしめる。
生きていくための彼らの闘いは見ている僕たちにも勇気を与える。いくつもの障害を抱えながらも、それでも生きようとする2人とひとり。寄り添うことで支えあうことで彼らは強くなる。この映画を見ながら、そこからこんなにも元気をもらえるなんて、思いもしなかった。甘い映画ではないからこそ、この現実をしっかりと受け止めて、その先にむかって歩まなくてはならないことを教えられる。30年以上前のお話だけど、今もあまり変わらない。時代はよくなっているとは断言できない。もちろん少しずつ変わってきつつあるのも事実だ。今ならマルコは死ぬことはなかった、と思う。しかし、そんなことが問題なのではないことも事実だ。ひとりでもいいから、彼の死をわかって欲しい。何が大切なのか。本当のことを知って欲しい。その願いがしっかりと伝わってくるラストだった。