今年から秋のテント公演がなくなった。そのかわり、というわけではない(と、浦部さんは言ってた)けど、今年はこの時期にアトリエ公演を行う。今回の作品は女優3人による70分の会話劇。いつもの大きな作品の代替としての小さな作品ではなく、これは浦部さんが今の自分の心境を素直に芝居にしたものだ。そして、とても可愛らしい作品に仕上がった。
夜中、ベッドで眠る主人公のもとに、ひとりの女性がやってくる。せっかくの心地よい眠りを覚まされて、おかんむり。でも、深夜の部屋でふたり、たわいもない話を取りとめもなくする。ただ、それだけのお話。
暗い話になりそうなのに、そうはしないのがいい。ささやかな願いを、ささやかなままに描く。これは昏睡状態にあり、寝たきりの姉の介護をする妹のお話なのだ。姉をめり、妹を関角直子が演じる。2人の掛け合いだけで、ほぼ全編を見せていく。(終盤、古川智子の病院のスタッフが登場し、第3の視点からふたりをみつめる、という展開も用意されるけど)
優しいお話を、丁寧に綴り、少し温かい気分にさせてくれる。こういうハート・ウォーミングが今の浦部さんの心境なのだろう。この優しさはただ甘いだけではなく、痛みと苦しみに支えられている。でも、そんなことおくびにも見せず、さらりと終わるのがいい。
夜中、ベッドで眠る主人公のもとに、ひとりの女性がやってくる。せっかくの心地よい眠りを覚まされて、おかんむり。でも、深夜の部屋でふたり、たわいもない話を取りとめもなくする。ただ、それだけのお話。
暗い話になりそうなのに、そうはしないのがいい。ささやかな願いを、ささやかなままに描く。これは昏睡状態にあり、寝たきりの姉の介護をする妹のお話なのだ。姉をめり、妹を関角直子が演じる。2人の掛け合いだけで、ほぼ全編を見せていく。(終盤、古川智子の病院のスタッフが登場し、第3の視点からふたりをみつめる、という展開も用意されるけど)
優しいお話を、丁寧に綴り、少し温かい気分にさせてくれる。こういうハート・ウォーミングが今の浦部さんの心境なのだろう。この優しさはただ甘いだけではなく、痛みと苦しみに支えられている。でも、そんなことおくびにも見せず、さらりと終わるのがいい。