マイケル・ウインター・ボトムの新作。『イン・ディス・ワールド』に続き、今回もロードムービーのスタイルで、あれよあれよという間に場所とストーリーが移動していく。イギリスからパキスタンへ。そして、アメリカによる空爆が始まったアフガニスタンへと。興味半分での旅がとんでもないことになっていく。
アフガンに入ってから、徐々に状況が悪化していき、何とか逃げ出そうとするが、うまくいかず事態は混迷していく。ドキュメンタリータッチで、状況も分からないまま、右往左往していく前半部分が緊張感もあり素晴らしい。
後半アメリカ軍により拘束され、スパイ容疑でキューバのグアンダナモへと連行され、凄まじい拷問を受けていく部分は、本当にこんな酷いことがついこの間まで(というか、今も)行われていた(行われている)のかと思うと怖いが、映画としてはここから幾分単調になり、失速していく。
いい映画だと思うが、公判あまりにストレレートなメッセージ映画になり、作品としての奥行きがなくなるのは惜しい。
アフガンに入ってから、徐々に状況が悪化していき、何とか逃げ出そうとするが、うまくいかず事態は混迷していく。ドキュメンタリータッチで、状況も分からないまま、右往左往していく前半部分が緊張感もあり素晴らしい。
後半アメリカ軍により拘束され、スパイ容疑でキューバのグアンダナモへと連行され、凄まじい拷問を受けていく部分は、本当にこんな酷いことがついこの間まで(というか、今も)行われていた(行われている)のかと思うと怖いが、映画としてはここから幾分単調になり、失速していく。
いい映画だと思うが、公判あまりにストレレートなメッセージ映画になり、作品としての奥行きがなくなるのは惜しい。