この手の軽いアクション映画はハリウッドが得意とするジャンルであろう。『チャーリーズ・エンジェル』シリーズや『ターミネーター4』のマックGが、派手なアクションとバカバカしい笑いをまじえて男2人女1人のラブコメスタイルで贈る娯楽映画。クリス・パインとトム・ハーディは、闇商人の取引現場を抑える極秘任務(この冒頭のアクションはド派手)でターゲットを逃走させてしまい、謹慎処分になってしまう。暇を持て余したクリスは恋人紹介サイトで知り合ったリース・ウィザースプーンとデートをするが、その後トムが彼女とレンタルビデオ屋で知り合う。さぁ、たいへん!
CIAのエージェントがどうでもいいような女を巡って恋の火花を散らす話なのだが、2人が職権乱用でなりふり構わず相手を出し抜こうとする。いくらなんでもこんなアホな設定を平気で見せるのには、あきれるしかない。3流コメディーならいざ知らず、それなりの大作映画なのだ。もう少しリアルにしてもいいのではないか。リアリティーとかはまるで考えず、ひたすら楽しんでもらおうと必死になっておるのかもしれないが、いただけない。
というか、自分たちだけでこのアホな映画を嬉々として楽しんでいるのかもしれない。置いてけぼりにされた観客はしらけている。B級テイスト満載で、なのに予算はふんだんに使ってあるから、まぁ、見ている分には腹は立たないけど、完全に3流映画だ。マックGは、『チャーリーズ・エンジェル』でやったことをさらにチープにして、自らメインストリームからはずれていく。誰からも相手にされないような映画で、好き勝手して遊んでいる感じだ。
ここには『ターミネーター4』のようなプレッシャーなんて微塵もない。ペラペラの3級活劇に徹したことで、なんだか懐かしい気分すら醸し出してくれる。昔はこういう無駄なアクション映画がたくさんあった。見た瞬間から忘れてしまうような映画だ。だが時代はかわり今ではこんなノーテンキなポップコーンムービーは少なくなっている。大作仕立てのくだらない凡作ならそれなりにあるのだけど、最初からつまらない映画です、と自己宣伝するような謙虚なアクション映画はない。これは貴重なサンプルなのかもしれない。もちろん誰からも相手にされないだろうけれども、本人たちはあまり気にしていないようだし。
リース・ウィザースプーンは往年のゴールディー・ホーンみたいで、きゃーきゃー騒いでいて楽しい。99分というお気楽サイズの上映時間もよい。原題は安直な『Black & White』ではなく『THIS MEANS WAR』。これも大概だな。
CIAのエージェントがどうでもいいような女を巡って恋の火花を散らす話なのだが、2人が職権乱用でなりふり構わず相手を出し抜こうとする。いくらなんでもこんなアホな設定を平気で見せるのには、あきれるしかない。3流コメディーならいざ知らず、それなりの大作映画なのだ。もう少しリアルにしてもいいのではないか。リアリティーとかはまるで考えず、ひたすら楽しんでもらおうと必死になっておるのかもしれないが、いただけない。
というか、自分たちだけでこのアホな映画を嬉々として楽しんでいるのかもしれない。置いてけぼりにされた観客はしらけている。B級テイスト満載で、なのに予算はふんだんに使ってあるから、まぁ、見ている分には腹は立たないけど、完全に3流映画だ。マックGは、『チャーリーズ・エンジェル』でやったことをさらにチープにして、自らメインストリームからはずれていく。誰からも相手にされないような映画で、好き勝手して遊んでいる感じだ。
ここには『ターミネーター4』のようなプレッシャーなんて微塵もない。ペラペラの3級活劇に徹したことで、なんだか懐かしい気分すら醸し出してくれる。昔はこういう無駄なアクション映画がたくさんあった。見た瞬間から忘れてしまうような映画だ。だが時代はかわり今ではこんなノーテンキなポップコーンムービーは少なくなっている。大作仕立てのくだらない凡作ならそれなりにあるのだけど、最初からつまらない映画です、と自己宣伝するような謙虚なアクション映画はない。これは貴重なサンプルなのかもしれない。もちろん誰からも相手にされないだろうけれども、本人たちはあまり気にしていないようだし。
リース・ウィザースプーンは往年のゴールディー・ホーンみたいで、きゃーきゃー騒いでいて楽しい。99分というお気楽サイズの上映時間もよい。原題は安直な『Black & White』ではなく『THIS MEANS WAR』。これも大概だな。