沢木さんの『深夜特急』が出版された時、すぐに読んだ。待ちに待ったとはこの本のためにある。そして、貪るように読んだ。この本と藤原新也『全東洋街道』は僕にとって旅のバイブルだ。まぁ、あんな旅はしないし、出来ないのだが。
今、久々に沢木さんの旅の本を読みながら、なんだか懐かしかった。沢木さんはいつも変わらない。それも嬉しかった。ほんとうに全然変わらない。幾つになっても同じようにいろんなことに興味を持ち自分の姿勢は崩さない。「成長がない」のとは違い「変わらない」のは信念の問題だ。生きる姿勢である。
今回のこの創作ノートを読みながら、沢木さんが昔から同じように拘り続けるものが、時代を追って順に描かれていくのを目撃する。それってなんだか楽しい。この本は沢木さんの自伝的要素もある。彼がなぜ深夜特急の旅に出たのかが明かされる。そして、彼がこの本をどういう経緯で書くこととなったのかもよくわかる。今、もう一度あの旅を検証することがなぜ必要だったのか、この本を読んでもよくはわからない。だが、そんなこと別にどうってことではない。沢木さんが今一度あの旅を1冊の書物として書いてしまいたかった。その事実だけで充分なのだ。
なぜ旅にでたのか。なぜ旅を書いたのか。なぜもう一度振り返るのか。そんな問いかけへの答えは彼にもない。だがそのうちきっと見えてくる。考える前に跳べ。答えは後から付いてくる。
今、久々に沢木さんの旅の本を読みながら、なんだか懐かしかった。沢木さんはいつも変わらない。それも嬉しかった。ほんとうに全然変わらない。幾つになっても同じようにいろんなことに興味を持ち自分の姿勢は崩さない。「成長がない」のとは違い「変わらない」のは信念の問題だ。生きる姿勢である。
今回のこの創作ノートを読みながら、沢木さんが昔から同じように拘り続けるものが、時代を追って順に描かれていくのを目撃する。それってなんだか楽しい。この本は沢木さんの自伝的要素もある。彼がなぜ深夜特急の旅に出たのかが明かされる。そして、彼がこの本をどういう経緯で書くこととなったのかもよくわかる。今、もう一度あの旅を検証することがなぜ必要だったのか、この本を読んでもよくはわからない。だが、そんなこと別にどうってことではない。沢木さんが今一度あの旅を1冊の書物として書いてしまいたかった。その事実だけで充分なのだ。
なぜ旅にでたのか。なぜ旅を書いたのか。なぜもう一度振り返るのか。そんな問いかけへの答えは彼にもない。だがそのうちきっと見えてくる。考える前に跳べ。答えは後から付いてくる。