思いもしない展開だった。途中から何度も本を閉じてしまいたくなった。こんな暗い話になるなんて。第1巻の時には全く想像しなかった予想外もいいところだ。あんまりである。ヒロインの南があんな形でドラマから消えていくことになるなんて。さらにはラストで、金窪先生を自分の手で葬ってしまうなんて酷すぎる。主人公の津島サトルは最悪の人間になり、ダークサイドに落ちていく。これじゃあ『スターウォーズ』のダースベーダーじゃないですか。引き続き3巻に突入するのだが、どうなるのか、この後?
音楽で世界を変えることなんてマクロスではないのだから、不可能だ。どんなに自信があっても、所詮は井の中の蛙でしかない。3流音楽学校の高校生でしかない。たった2ヶ月のドイツ留学を経て、チェロの腕が上がるなんてことはない。だが、たった2ヶ月の不在がこんな悲惨なドラマを引き起こすことはある。人生はわからない。でも、それを恐れていても仕方ない。なるようにしかならないからだ。
もっとささやかな青春小説だと思っていたのに、思いもしない怒濤の展開を迎えることになった。このドラマがいかなるフィナーレを用意するのか、もう先はまるで読めない。だから、ドキドキする。
単純な高校生活のスケッチを期待していた。どこにでもいそうな普通の高校生の3年間だ。少し違うのは彼らが音楽を志すこと。それだけだ、と思っていた。だが藤谷浩はそんな簡単なものにはしてくれないようだ。でも、それはそれでいい。予定調和なんて糞くらえだ。というか、人生はそんなにも簡単ではない、ということだ。僕には想像もつかないドラマを見せてくれ。さぁ、ついに彼らも3年生である。
音楽で世界を変えることなんてマクロスではないのだから、不可能だ。どんなに自信があっても、所詮は井の中の蛙でしかない。3流音楽学校の高校生でしかない。たった2ヶ月のドイツ留学を経て、チェロの腕が上がるなんてことはない。だが、たった2ヶ月の不在がこんな悲惨なドラマを引き起こすことはある。人生はわからない。でも、それを恐れていても仕方ない。なるようにしかならないからだ。
もっとささやかな青春小説だと思っていたのに、思いもしない怒濤の展開を迎えることになった。このドラマがいかなるフィナーレを用意するのか、もう先はまるで読めない。だから、ドキドキする。
単純な高校生活のスケッチを期待していた。どこにでもいそうな普通の高校生の3年間だ。少し違うのは彼らが音楽を志すこと。それだけだ、と思っていた。だが藤谷浩はそんな簡単なものにはしてくれないようだ。でも、それはそれでいい。予定調和なんて糞くらえだ。というか、人生はそんなにも簡単ではない、ということだ。僕には想像もつかないドラマを見せてくれ。さぁ、ついに彼らも3年生である。