今年一番の「とんでも映画」ではないか。これだけの大作なのに、ここまでつまらない映画になってしまったことは、犯罪的であろう。DVDで見てよかった。もし、間違えて劇場なんかで見てしまったら、途中から怒りでブルブル震えてしまったのではないか。それくらいに、まるで中身のない大バカ映画だった。
アンデァ・ラウの『墨攻』でも見て、少しは映画とは、どうあるべきかを見習ってもらいたいものだ。ビジュアル重視の最近のハリウッド映画の弊害はここに極まった感がある。それでも『ダークシティー』なんてこれと同じようにCGだらけの加工映像満載の画像処理が映画をうまくドライブしていたのだから、この映画のくだらなさをCGのせいに帰すべきではあるまい。
ここまで緊張感のない映像とストーリーを作ってしまった作者(ザック・スナイダー)自身の責任の責任なのである。だらだらとくだらないナレーションばかりが続き、何を描いているのだかもわからない台本を作った上で、それでGOサインを出したハリウッドは、もう崩壊してしまいそうな勢いだ。でも、こんな映画が本国では大ヒットしたというのだから、アメリカ人はほんとに頭が悪いなぁ、と感心する。こんな紙芝居ですらないものが、映画として通用するなんて、驚きを通り過ぎて、感動だ。作り手のセンスのなさを、観客が後押しする。日本映画のTV局主導の大作映画も大概酷い出来だが、アメリカ映画はその上を行く。世の中はほんとに広い。
アンデァ・ラウの『墨攻』でも見て、少しは映画とは、どうあるべきかを見習ってもらいたいものだ。ビジュアル重視の最近のハリウッド映画の弊害はここに極まった感がある。それでも『ダークシティー』なんてこれと同じようにCGだらけの加工映像満載の画像処理が映画をうまくドライブしていたのだから、この映画のくだらなさをCGのせいに帰すべきではあるまい。
ここまで緊張感のない映像とストーリーを作ってしまった作者(ザック・スナイダー)自身の責任の責任なのである。だらだらとくだらないナレーションばかりが続き、何を描いているのだかもわからない台本を作った上で、それでGOサインを出したハリウッドは、もう崩壊してしまいそうな勢いだ。でも、こんな映画が本国では大ヒットしたというのだから、アメリカ人はほんとに頭が悪いなぁ、と感心する。こんな紙芝居ですらないものが、映画として通用するなんて、驚きを通り過ぎて、感動だ。作り手のセンスのなさを、観客が後押しする。日本映画のTV局主導の大作映画も大概酷い出来だが、アメリカ映画はその上を行く。世の中はほんとに広い。